No.0に対する返信 ( No.1 ) |
- 日時: 2018/09/16 07:18 (az)
- 名前: 東条
- ・ 高校 2 年生 ( 16 歳、あるいは、17歳 )
・ 体育祭の日に急に腰痛がはじまった ・ 座ると症状が現れる ・ お尻 , 太もも , ふくらはぎが痛くなる ・ 両側ではなく、右側の痛み ・ 痛みが改善されてきている ・ レントゲン ⇒ 異常なし ( 正常 )
さて、何でしょう。
> 原因がわからない
> これってなんなんでしょうか… > ほんとに悩んでます。
大変おつらそうですね。
> 高校2年女子です。
大変素晴らしいですね。 年齢、とても大事なことです。 高校2年生ということから、16 歳 や 17歳 ということがわかりました。 つまり、10代の方や若い人に多い病気を考えていく必要があります。
> 整形外科に行ってレントゲンをとっても原因不明でした。
レントゲンですが、どのように撮ったのかハッキリと憶えてますか?
@ 横に寝転んで撮った A 起立の姿勢 ( 立った姿勢 ) で撮った
原因が不明ということは、【 訴えている症状 】 と 【 ( 訴えている症状から考えられる病気の ) 画像所見 】 が一致しなかった、ということです。 では、どうして一致しなかったのか? どうして画像には映らなかったのか? 放射線技師は 【 どのような姿勢で撮ったのか? 】 そこが重要です。
ヒトは、立ったり座ったりしているときは、【 重力 】 がかかってます。 つまり、レントゲンを撮る場合、特に横に寝かせて撮影する場合、負荷をかける必要がある。 負荷をかけることで重力がかかった時と同じ状態をつくる。 ですから@の場合、放射線技師が勉強不足で 【 負荷がかかっていなければ ⇒ 原因不明になることがある 】
もし@のように横に寝転んでレントゲンを撮った場合、負荷をかけて撮り直すことが必要です。 負荷をかける ⇒ 神経が圧迫される ( 痛みの症状が現れる ) ⇒ レントゲンに圧迫されている状態の神経が映る ⇒ 正しい確定診断ができる
また、CTやMRIは撮りましたか? こちらも重要です。
> 最近は前より酷くないです
些細な訴えですが、この訴えでなんとなく予想はできます。
> 長時間座っていることも
座っていると ⇒ 症状が現れる , 痛すぎて座っていられない
これが何を意味するのか。 背筋を伸ばして姿勢よく座っている人って、あまりいませんよね? つまり、前かがみになったり、猫背になったりすることで ⇒ 症状が現れる、ということです。
【 姿勢によって ⇒ 症状が変化をする 】、ということは重要なポイントです。 @ 前かがみになると ⇒ 症状が強くなるのか A 後ろに体をそらせると ⇒ 症状が強くなるのか
@なのか、Aなのか、この病気が何の病気なのかを教えてくれる重要なヒントです。
> 痛みがひどいときは
・ 座ると ⇒ 痛みの症状が現れて
・ 寝転ぶと ⇒ 痛みが和らぐ、あるいは、痛みが無くなる
ということですよね?
> 痛みがひどいときはお尻や太ももやふくらはぎまで痛くなります。 > 長時間座っていることも前まではできませんでした。(最近は前より酷くないです) > 特に右半分が痛みます。
> 原因がわからない
・ 高校 2 年生 ( 16 歳、あるいは、17歳 ) ・ 体育祭の日に急に腰痛がはじまった ・ 座ると症状が現れる ・ お尻 , 太もも , ふくらはぎが痛くなる ⇒ 正確な位置はネットで診てあげられないのでわかりませんが、L4 , L5 , S1 とした場合 ・ 両側ではなく、右側の痛み ・ 痛みが改善されてきている ・ レントゲン ⇒ 異常なし ( 正常 ) ⇒ 撮り方が悪い?
普通に考えたら 【 腰椎椎間板ヘルニア 】 でしょうね。 訴えから似ている病気はあるが、頻度からすると腰椎椎間板ヘルニアの可能性が高いことは間違いはない、あとはレントゲンの撮り方の問題です。 ( 負荷をかけること ) CT , MRI も診断には重要です。
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Re: 原因がわからない ( No.2 ) |
- 日時: 2018/09/16 21:21 (dion)
- 名前: すずらん
- 東条様
丁寧な回答ありがとうございます。
レントゲンのとり方は寝転んで撮りました。 負荷はかけてないと思います。
体をそらしてもそこまで痛みは感じませんが、 前かがみになるとやっぱり痛いです。 座ると痛みがあらわれます。 寝転ぶと楽になります。
MRIはまだ撮ってません、、 やはり大きな病院に行ったほうがいいですよね。
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No.2に対する返信 ( No.3 ) |
- 日時: 2018/09/17 06:42 (az)
- 名前: 東条
- > レントゲンのとり方は寝転んで撮りました。
やはりそうでしたか。
> 負荷はかけてないと思います。
負担をかけると痛みが生じます。 痛みが生じるということは 【 神経が圧迫をされている 】 という証拠です。 ですからその神経が圧迫された状態で撮影をすることが大事です。
負荷がかかってない場合は神経が圧迫されてませんので何処の病院で画像を撮っても異常は映りません。
> 座ると痛みがあらわれます。 > 寝転ぶと楽になります。
寝転ぶと ⇒ 楽になる。 これは重力がかかってないからです。 酷くなってくると寝転んでも痛みがするようになってきます。
> 前かがみになるとやっぱり痛いです。 > 座ると痛みがあらわれます。 > 寝転ぶと楽になります。
やはり 【 腰椎椎間板ヘルニア 】 の可能性を疑わせる症状ですね。
> MRIはまだ撮ってません、
ヘルニアを疑った場合は骨や神経や筋肉を鮮明に映すために必ず必要になります。
> やはり大きな病院に行ったほうがいいですよね。
『 大きな病院であれば診断できる 』 とは断言できません。 撮り方の問題 ( 負荷をかけるか否か ) ですから、放射線技師の勉強量によります。 大きな病院であれば勉強熱心な優秀な放射線技師がいるとは限りません。
原因から腰椎椎間板ヘルニアの可能性が高いので、まずは脊椎脊髄疾患を専門に診ている病院や先生を探すのもよいと思います。 ht tp://www.jssr.gr.jp/list/index.php ht tps://area18.smp.ne.jp/area/table/9662/6cPeec/M?S=ljrhm2pbmjp
> 最近は前より酷くないです
自然に治る場合もありますが、自然に治らない場合は治療が必要になってきます。
また、治療は診断してくれた病院でなければならない、ということはありません。
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No.2に対する返信 ( No.4 ) |
- 日時: 2018/09/18 07:10 (az)
- 名前: 東条
- > 痛みがひどいときはお尻や太ももやふくらはぎまで痛くなります
所見を確認したいのでお願いします。
【A】
@ 仰向けに寝転んでください。
A 寝転んだら、足首を 90 度 に曲げてください
B 脚をまっすぐにしたまま、脚の膝 ( ひざ ) を曲げずに、『 30 度 〜 60 度 までの角度 』 になるように上げてください。
※ 両脚やってみてください
どうですか? 右側の脚を上げたときに途中で痛みがでて、あるいは、痛みが強くなって上げられなくなりませんでしたか?
【B】
@ 起立の姿勢 ( 直立の姿勢 , 立った姿勢 ) をしてください
A そのまま 「 お辞儀 」 をするように、前に体を倒して、前屈み ( まえかがみ ) の姿勢になってください
B 腕を床に伸ばしてください。 「 このとき、指先が床につきますか? 」 おそらく指はつかないと思います
C では、そのまま顔をお臍 ( へそ ) の方へ、グッと向けてください ( 頭を中に入れる感じです )
D 「 痛みはありますか? 」 おそらく、痛みがあると思います。
E そのまま顔だけを上に上げて、頭を上に戻してください。 「 痛みはどうですか? 」
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Re: 原因がわからない ( No.5 ) |
- 日時: 2018/09/19 00:13 (dion)
- 名前: すずらん
- Aのほうは足を片方ずつあげてみるとまだそこまで痛みはありませんでした。
両足あげようと試してみたところ痛くて上がらなかったです。
Bのほうはお辞儀もできませんでした。 おへその方に頭を向けると痛いです。 顔をあげると治ります。
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No.5に対する返信 ( No.6 ) |
- 日時: 2018/09/20 06:44 (az)
- 名前: 東条
- > 顔をあげると治ります。
なるほど。 すずらんさんの病気、わかりましたよ。 脊髄終糸症候群です。
No.1 の返信で 「 訴えから似ている病気はある 」 と書きましたが、腰椎椎間板ヘルニアに大変似ているもので脊髄終糸症候群というものがあります。 ヘルニアの場合 ⇒ 顔をあげても ⇒ 神経の圧迫は変わらない ⇒ つまり、痛みはしたまま ( 腰椎椎間板ヘルニアではない ) 脊髄終糸症候群では ⇒ 顔をあげると ⇒ 終糸 ( 簡単に説明をすると糸状の組織 ) を引っ張る力も弱まるため ⇒ 痛みが和らぎます。
所見を確認してよかった。 というよりも、いつもこういうときのために所見は確認してますから、これで病院探しもできると思いますし、診断もつきやすくなるかな?と思います。 ただし・・・脊髄終糸症候群という病気をご存知の先生方は少ないと思います。 これは普通の教科書 ( 厚さ 2 〜 4 cm の教科書 ) には掲載されてません。 厚さ 10 〜 20 cm の教科書に掲載されてます。 ですからよほど勉強熱心な専門家 ( 脊椎脊髄疾患の専門医 ) でなければわからないと思います。 だから見逃されて原因不明になる。
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Re: 原因がわからない ( No.7 ) |
- 日時: 2018/09/20 22:59 (dion)
- 名前: すずらん
- ずっとヘルニアかと思いこんでました、、
初めてききましたそんな病気 明日とりあえずもう一度整形外科行ってみます
ほんとにありがとうございます!!
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No.7に対する返信 ( No.8 ) |
- 日時: 2018/09/23 06:23 (az)
- 名前: 東条
- > ずっとヘルニアかと思いこんでました、、
大変申し訳ございません。 これは僕が悪かった。
> 初めてききましたそんな病気
病気ではなく、総称です。 症候群というのは一つの病気ではなく、そこに 「 色々な病気が含まれてますよ 」、ということです。
すずらんさんの病気は簡単に説明をすると、「 終糸が成長に追い付いていない 」 というものです。 だから座ったり前かがみになることで終糸が引っ張られて痛みが生じているわけです。
治療については特に悪化をしなければ経過観察で見守るだけです。 悪化をして他にも様々な症状が生じてきた場合、たとえば排尿障害などが生じてきてしまった場合、終糸を切断して解放をしてあげる、という方法があります。
> もう一度整形外科行ってみます
脊髄は中枢神経ですから 『 脳 』 の領域です。 また、神経の専門もやはり脳の病気を取り扱う脳神経内科や神経内科です。 ですから整形外科よりも、より専門性の高い脳神経内科や神経内科の専門医、あるいは、中枢神経のなかでもさらに専門領域である脊椎脊髄疾患の専門医に診てもらうことの方が大事です。
お大事に。
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