 Re: 調理の関係の仕事に詳しい方 ( No.1 ) |
- 日時： 2015/01/26 18:03 (spmode)
- 名前： スポーツマックス
- ボノさん、長い文になります。
まず私の経緯を伝えたうえで話します。
フレンチ→洋食→集団給食→イタリアン→フレンチ→現在起業活動中（飲食店）です。
先輩として君が心配です。
まず聞きたいのは、君が包丁を握っている志と覚悟です、ただのコックでいたいのか、それともお客様に感動される料理を作るコックになりたいのか、言ってる意味は解りますね？同じコックとして...
一皿の上に作られる料理は、その気持ちの差で決まります。
君の言う プライベート、友達、出会い、趣味、拘束時間。
気持ちは解ります、が...
その志でいいのか？です。
きついことを言いますが、
【調理師】なのか、【コック】なのか？解るね！？
俺が言いたいことは「もったいない」と云うこと、俺は何十人かの弟子に教えてきました、「今のままでいいのか？と。」
君のコックとしての情熱とプライド、志はどこにあるのですか？
答えになっているか、なっていないか、ただ 俺は君に伝えたい！
休日も友達もプライベートも出会いも趣味も、そのどれもが大切なのは解る、解るが...あえて修羅の道を行く事で、後の人生で何倍にもなって帰ってくると云う事を伝えたい。
一度、立ち返って考えてみて下さい。
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| No.1に対する返信 ( No.2 ) |
- 日時： 2015/01/26 19:58 (softbank126008200112.bbtec.net)
- 名前： ボノ
- スポーツマックスさんありがとうございます。同業者の知り合いはいないので、経験者さんからの真剣で温かいお言葉大変嬉しいです。
私は、学生時代に飲食店のバイトで、お客さんに美味しかったですと言われた時の感動がきっかけで調理師になりました。
私の経緯は、学生食堂→保育園給食→保育園給食→学生食堂です。人間関係(パワハラ上司)ですべて退職しました。
なぜこの職種にしたかというと、お客さんとの距離が近い(どんな人が食べてるか、喜んでる顔や声や反応が見たい)、土日祝日休みでプライベートの時間も確保できるからです。
前職は７年働いてたんですが、ストレスで初めて体調まで崩して退職しました。そのあと色々考えたんです。自分は何が好きなのか、将来どうなりたいのかと。
１つ分かったことは、私は人を喜ばすことが好きなんだという事です！！そして料理で人を喜ばすことができれば幸せだということ。
さすがに冷凍品で美味しいと言われても素直に喜べないし、手作りはこだわりたいですが、すごい専門的な高度な料理は求めてないです。高級寿司の板前より庶民的な回転寿司で働く方がずっと良いです。何を作るかより誰に作るかの方が重要かもしれません。
なので、老人ホームの調理師も考えましたが、ミキサー食やきざみ食など料理らしい料理はなく、それで辞めていく人も多いと聞いて、私も無理だと思い断念しました。
正直、仕事が人生の１番ではないし、仕事のために生きたくはないです。
今は独身ですが家庭があれば子供のために時間も作りたいです。仕事に生きがい感じられれば良いですけど、嫌な上司や理不尽な人間関係もあるし、給料はそういうことの我慢料です。もちろんそれだけではやってられないし、喜びややりがいも求めたいからこそ調理の仕事を選んだんだと思います。
プライベートを捨ててまでその先に何があるのでしょうか。。。
仕事のため、嫌なことを我慢するための人生なんでしょうか。
仕事もプライベートもバランスが必要だと思うんですが間違ってますでしょうか。
正直おっしゃる通り、今振り返ってみると、自分なりに仕事は頑張ってきましたが、理想と現実は違うし、どこか本気で取り組めてなかったような気もします。なので、調理師としての自信はあまりないです。。。なので、経験のある集団給食に惹かれるというのもあるかもしれません。
例えば、自分の店を持つ！！って夢があれば、修行のために飲食店で朝から夜まで土日も含めてプライベート犠牲にしてやることはできるかもしれません。でも、現段階ではそのような気持ちはないです。
今までは人間関係にエネルギー吸い取られてましたが、次はそんなことよりもお客さんのために自分のために目の前の仕事を全力でやりたいです。その結果、お店やりたいってなるかもしれませんけどね。
何か気になることがあればなんでもおっしゃってください！
なかなかこういうチャンスないので。
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| Re: 調理の関係の仕事に詳しい方 ( No.3 ) |
- 日時： 2015/01/26 22:07 (spmode)
- 名前： スポーツマックス
- ボノ君、君の心は理解した。
ここで君に伝えたい事を話したら
何年もかかってしまう、俺の少ない文章で伝えるのは心が痛いが 解ってほしい。
俺は長年修行をしてきたが、正直答えは出ない、料理にも、どんな仕事にも、これでいいと云う答えはない、色々なコックがいてもいいと思う、先程の君に伝えた気持ちは決して俺の押しつけではないことは勿論解る人だよね、君の心に「根っこ」を感じたから、だからここへ来た。
料理の話になるが、未来永劫一皿の完成は ないと俺は思う、だから面白い、この世界では君も経験していることだが、職人のパワハラは半端じゃない、何故なら、技術の世界だから 上が下をいじめる...俺も散々経験した、本気で殺されると思った日々もあった、俺の場合は耐え抜いて そいつより上になったが、そこで得たもの、感じたものは 満足などではなく、 これから何を伝えなければいけないのか、自分はどうあるべきかと云う事でした。
確かに俺は１日に何百発も蹴られ、殴られの世界で育てられたが、それ正しい事か間違いなのかの答えは出ない、が...俺が弟子にしてきた事は、「怒鳴らず」に育てました。勿論殴らないし蹴らない、失敗はどんどんしなさいと教えてきました、失敗からしか学べないからです。
俺がたった一つ怒るのは
「魂を込めているか！」それだけです、我々料理人の仕事は 行き着く所は 「お客様の口の中に入るものを提供させて頂だいている」の一言に集約されると思います。そこには、責任があり、お客様の幸せがあり...
そのことだけは君に伝えたかった。
あえて言うが、君の技術に自信がないことは最初の文章で解る、
その憤りは痛い程解る、
そして料理の世界に身を置きたい気持ちは解った、嬉しいよ！
君は君の君にしか出来ないものや、料理、サ－ビス等を目指していけばいいのではないか！？
あくまでも選ぶのはお客様...
自分が長年培ってきたものを提供させて頂き、それを選ぶのはお客様。
だから答えはない、
だからこそ、俺が出した答えは
「決してお客様を裏切らない」料理とサ－ビスを目指した。
俺がここへ来たのは、若い人達の心理や気持ちを知りたいから、その上で料理を提供させていただきたいから、目を通しました、そして君に出会った、おそらく君への書き込みが最後になります、忙しくなるので、だから伝えたかった。
君に対して あぁしなさい、こうしなさいとは言えないし、それは失礼でおこがましい。
君は君でしかない。
君に出来る事を君自身が考えるしかない。俺は頑張れ！とも言わない、全て自分次第。
我々料理人、職人は お客様に選ばれて初めて成り立つ 、だから、そこの部分だけはお互いに逃げずに「高み」を目指そう。
俺も偉そうなことを言える身分ではないので、ただ君に伝えたかっただけで、ほんの少しで申し訳ないが、俺の魂は君にぶつけたつもりです。
小学生のとき、叔父さんに作ったインスタントラーメン、叔父さんは「旨い旨い」と喜んでくれた、何が旨いか？「お前の心が旨い！」と言ってくれた、だから俺は料理人になった、君と同じです！
お互いに辛いけど、乗り越えよう。
何度も言うが、決してお客様を裏切る仕事だけはお互いにしないように、常に精進しよう。
そして自分のアンテナを常に360度 張り巡らして センスの勉強もしよう。
料理の本を読みあさろう、
我々の目の前にあるのは、フライパンであり、包丁であり、ストーブ。
そしてその裏にお客様の笑顔があることを常に考え、包丁を握る。
何か 話が押しつけがましくなってきたな 笑...
人生には色々な自分なりの答えがあってもいいと思うよ、1+9=10の答えならば、2+8も、20-10も、色々あっていいと思う。
全ては自分次第。
これでここへの書き込みと、君への返事も最後になります。
俺も負けないから 君も負けないで欲しいと云う気持ちだけで書かせて頂きました。長くなりましたが、俺は君を信じてます。お客様に「美味しい」と言われたことが嬉しくて包丁を握っている君が好きです。
是非そういう料理人になって頂きたい。俺もそれを目指します。
負けるな！！！
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| No.3に対する返信 ( No.4 ) |
- 日時： 2015/01/26 22:37 (softbank126008200112.bbtec.net)
- 名前： ボノ
- お忙しいのにここまでお話していただいてありがとう。
もっといろいろ聞きたいことあったのですが仕方ないですね。。。
私の場合、人間関係(どうしたらうまくやれるか、どうしたらぐちぐち言われなくなるか、どうしたらあの人から…)にエネルギー使ってしまって、主に上司ですが上司のために気使って働いてるような感じでお客さんのことは二の次で、ふと自分はいったい何のために働いてるんだろ、、、って思うことはよくありました。
なので、次の職場では、そんなくだらないことでエネルギー使うのではなくて、自分はいったい何のために働いてるのかそこを忘れないようにして全力で働き合いと思っています。きっとその先には自信というものもうまれてくると信じてます。自分ならできると信じてます。
ただ、あなたの話を聞いてると、調理師としてそこまでの熱意というかこだわりはなかったです。単純に、料理を通して食べた人に喜んでもらいたいそれだけだったので。そのためにどうしたらいいのかよくは考えずなんとなく働いてたのかもしれません。前職まで高度な技術は必要とされてなかった(スピード重視で丁寧にやると注意される)ので、技術はたいしたことないし、メニューも出来合いや冷凍が多く、作れる料理も少ないし勉強もたいしてしてきませんでした。それでも十分通用してしまっていたので。でもこれでいいのだろうかという気持ちは常にありました。
なので、あなたに言われて痛いところをつかれてしまったような感覚だったんです。はたして、自分のやろうとしてることは正しいのか。
でも料理ってどんだけおいしいもの作っても自己満足で、食べる人の身体の状態や気分や好み次第のところもあるし難しいですよね。
だからインスタントラーメンでもそうやって感動するくらい嬉しいこともあるんですよね。
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