いっしょに生きよう - 死にたいあなたへ
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洗濯機
俺は大学生。今は大学に通う為に、地元の盛岡を離れて秋田大学のそばのアパートに下宿している。俺には彼女も友達もペットもいないし、部屋には冷蔵庫とテレビと風呂と洗濯機ぐらいしかないので、アパートに帰るといつも一人ぼっちだ。
地元の盛岡にいた時はほぼ常時家には誰かいたので外から帰ってきて「ただいまー」と言えば「おかえりー」と言う声が帰ってきた。
だけど、今は俺は一人暮らしだから「ただいまー」と言っても誰も「おかえりー」とは言ってくれない。俺にはこれがたまらなく寂しく感じられた。
ある日から俺は洗濯機に話しかけるようになった。洗濯機と言うのは、洗濯をしているとき「ごごごご」という音がしていて寂しさを紛らわすのにはちょうどいい道具だ。俺はこの日から寂しさを感じると毎日のように洗濯機に話しかけた。
俺「やあ、洗濯機さん、今日は雪が降ってるよ、暖かくしてね」
洗濯機「ごごごご」
俺「今日も元気そうで俺も嬉しいよ」
洗濯機「ごごごごごーごご!!」
ある日、事件が起きた。俺はいつものように洗濯機に話しかけた。いつもなら「ごごご!」と威勢のいい返事が帰ってくるのだがこの日は違った。元気のない声で「ゴゴ・・プスン」と言って黙り込んでしまった。俺は洗濯機が風邪をひいているのではないかと思って洗濯機の中に風邪薬を入れた。しかし、洗濯機が前までのように「ごごご!」と返事をしてくれることは二度となかった。
修理屋に来てもらったが洗濯機が古く、ガタが来ていてもう直せないとのこと。
俺は泣きながら洗濯機を粗大ごみに出した。
洗濯機を粗大ごみに出してからは洗濯物はコインランドリーに持っていっているが、コインランドリーの洗濯機はかわいさに欠けているから気に入らない。
早く可愛い洗濯機を探さないと!
俺ははや歩きで電気屋に向かった。
14/12/07 10:56更新 / 亜樽

■作者メッセージ
この話は洗濯機を見ていて思いついた少々きちきちな話です(苦笑)

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