いっしょに生きよう - 死にたいあなたへ
嘆き川柳 お絵かき掲示板
読切小説
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夢のなかでいつも君を見ていた。
 夕日が僕の顔を照りつけた。眩しくて、僕は目を細めた。
 目の前には、白い髪でツインテールの160cmはある少女が立っていた。花咲魅火だ。魅火は何かをはなし始めた。
[莉緒、時間かな?]
 莉緒=僕。莉緒は何も言わなかった。時計を見ることさえ怖かったのだろう。残り10分である。という事実を認める事よりも、魅火を見ている方が楽。という感情が勝ったのだろうか。
[魅火。楽しかった。ありがとう。何もかも無くした僕の、傍にいてくれて]
 莉緒は俯いたまま魅火に向けて言った。
[忘れないでね。莉緒。私のこと]
 魅火は涙目で言った。莉緒はそのあとに続いて涙目で話し出した。
[お、俺!俺、魅火が好きだ!こんなタイミング、可笑しいかもしれないけど、好きだよ。魅火]
[初めて俺って言ったね。おめでと]
[........]
 莉緒は恥ずかしさからか、また俯いて黙った。
[私も]
[え?]
[私も大好きだよ!莉緒!]
 莉緒は顔が真っ赤になった。どう答えるかなんて、考える暇も無いほどに、脳内が色々な感情で絡まった。
[わたじね。ずっとそうだった。莉緒がだいずきで...ずっと、一緒だよ?ずっと、友達だよ?忘れないでね?]
[友達じゃない。恋人だ]
[うん...]
 魅火は泣きながら言った。色々言えてない言葉が多かったけど、どうでもよかった。莉緒の中には、魅火がいる。それだけで満足だった。でも...
[うっ.....]
 魅火は体の力が抜けたように、隣の木の幹に寄りかかった。
[時間...なったのかな?]
[あと、3分]
[3?あはは。短いね。何する?]
[もう何も......]
 すると莉緒の中に何かの考えがよぎった。すると莉緒の体は勝手に動き始めた。
 魅火の目の前まで来て、莉緒の体が薄くなり、目の前の景色が透けて見えた。さらに魅火の体は足元から消え始め、残り1分となる。
 すると、莉緒は覚悟を決めたように自分を唇を魅火の唇へ重ねた。つまり、キスをした。
 そして離すと、少し後ろに後ずさりした。すると魅火は最期に笑顔で笑って、何か言っていた。笑顔と同時に、魅火の姿は見えなくなった。莉緒はその場に両膝をつき、蹲って泣いた。魅火が最初に渡した腕時計を握りしめて.....

 [生まれ変わったら、また会おうね]
16/06/13 23:03更新 / 儷萪

■作者メッセージ
 閲覧していただき、まことに嬉しく思います。どうか、評価お願いします。 
 僕=莉緒
 私=魅火

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