いっしょに生きよう - 死にたいあなたへ
嘆き川柳 お絵かき掲示板
連載小説
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ぼっち ぼっち=?
「ありがとうございましたぁ」

「はぁ、、、さみぃな」

俺の名前は秋野 達己(あきの たつみ)(15)
取り柄のない平凡な高校生。
ただいま、カップ麺を買ってお湯を入れて、
コンビニから出てきたところだ。

季節は春。
しかし、4月の深夜はまだまだ寒い。

「ふぅ、さーてと、食うか」

コンビニの近くにある公園のベンチに
腰を下ろし、一息ついてから勢いよく
麺をすすろうとした瞬間の出来ごとだ。

グ〜〜〜ッ!

「ん?」

辺りを見渡して見ても誰も居ない。

「んだよ、猫か?」

気をとりなおして、再び麺をすすろうと
試みるが、、、

グ〜〜ギュルギュルギュルググゥ!
背後からハッキリと聞こえた。
謎の音の正体は腹の虫の音のようだ。

振り返るとそこには…
フードを被った女性?がいた。

「…え、ん何?」

グ〜ギュルグルグゥ…
彼女の視線は俺の手にあるカップ麺
に向いている。
(てか、どんだけ腹減ってんだよ!)

「…えっと、く、食うか?」

「…………………………」

(えー、なんなのこの間)


「あ、」

(お、ようやく喋る気になったか)

「新手のナンパですか?」

「…は?」

(…もう、帰ろ)

「うん、じゃあ、さよなら」

グ〜ギュルギュルググゥ!

「…はぁ、カップ麺、置いてくから勝手に
食っといてくれ。じゃーな」

「ありがとう、…またね」

(もう、合わねーよ)

…グ〜ッ。
、、、俺のないじゃん。


帰って食パンでも食うか。


ただいまー。
と言えば、
おかえりー。
とあるのが、あたりまえだ。

だが、そんなあたりまえのことは、
2ヶ月前に突如俺の前から消えしまった。

俺には家族が4人いた。
父、母、兄、妹。

父は子供が大きくなっただけという
感じの人だった。
無邪気でわがままだけど、
面白くて優しい自慢の父だった。

母は俺にだけ厳しい人だった。
まぁ、俺の為を思ってのことだろうが、
俺はそんな厳しい母が正直好きではなかった。
雑誌や読書が趣味。

兄は何でも出来た。
勉強や運動、かっこよくて性格も明るくて優しい。
俺とのスペックの違いに嫉妬する事も
あったが、結局は嫌いにはなれなかった。

妹は身体が弱かったせいか、友達と遊ぶ機会
が滅多になかった。
絵を描くことが好きで、家族全員
が揃ってる絵を嬉しそうに、いつも描いていた。

俺はと言うと、毎日ダラけの生活。
アニメとかスレ立てとか腕立てとか
そんな毎日をおくっていた。
母からはニート予備軍と言われていた。

そんな5人家族のある日の旅行帰りのことだ。
俺が高校受験に推薦しただけと言う理由で、
父が遊園地に行こうとはしゃぎ出したのだ。

1日を遊び尽くしたその日の帰り。

車で父が歌いながら、母が雑誌を見ながら、
兄が笑いながら、妹が父と歌いながら、
俺が眠くて眠りそうながら…


……俺はその日の帰り眠ってしまった。

目覚めると見知らぬ個室のベットに俺は
横たわっていた。

頭が痛くてボケーっとしていたら、
部屋のドアが開いて、外から医師だと
言うと人がきて、いろいろと質問をされた。

記憶がハッキリしない俺は分かる範囲で
はい、いいえ、と答えた。

医師の話によると、俺ら家族御一行は
帰り道、車で走ってるところ、反対車線から
居眠りトラックが突っ込んできて、正面衝突
したという。

幸い、車の中で横たわって寝てた俺は
軽い全身打撲程度で済んだらしい。
どうりで、身体中に軋むような痛みがあるわけだ。

しかし、頭は強く打ったらしく
記憶の混乱はそのせいだという。

家族や友人、家の近所、思い出などは、
徐々に戻るという。
医師の言葉通りにはならなかった。

実際のところ俺が先ほど述べた家族の特徴は、
俺の少ない記憶と想像、そして両親の親族の
話を元に俺が勝手に思ったことを述べた
だけに過ぎないのだ。

まぁ、退院して家に"1人"で帰った俺の考えは
あながち間違ってはいなかった。

お菓子、漫画、ゲーム、…父の部屋
本、本、雑誌、本、雑誌、…母の部屋
数多くの表彰、トロフィー、…兄の部屋
何枚もある家族の手描きの絵、…妹の部屋。
フィギア、アニメグッズ、Blu-rayBOX、
漫画、PC、抱き枕(イラスト付き)
、、、、、、、、、俺の部屋。

感想は?と聞かれると凄く答え辛い。
悲しい?苦しい?寂しい?悔しい?
どの感情にも当てはまらないからだ。

この不思議な感情が何なのかは分からないが、
俺はただ思ったことをその場で口にした。

俺って1人ぼっちなんだなぁ。っと。

そんな俺も明日から高校1年生である。

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