いっしょに生きよう - 死にたいあなたへ
嘆き川柳 お絵かき掲示板
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甘くてぬるい血の池で
寂しさを通り越したパニックに近いそれが、見捨てられ不安だと、正体がわかってても、心臓が苦しいようなこの気持ち。

苦しくて、胸が裂けそう。狂いそう。

人を妬むと蛇になるなら、私はとっくに鱗が生えてる。

普通に、自分を大事にしてる人がうらやましくて、妬ましくて、気が狂う。

どうして、私にはそれができなかったのかと思って。

生き抜くことは、自分を少し死なせることだった。あの頃に戻って、母親を殺してあげる。


私が少しづつ殺した私の供養には、あの馬鹿女の血が必要。

墓石もない。墓碑銘も。ここで死んだという印もないけど、私の中には、無数の死がある。

母親の血を全身に浴びて、生き返るならとうの昔にそうしてる。でも、汚らわしいあの女の血なんかなんの役にも立たないの。

私が殺した私自身は、亡骸もなく、供養する術をしらない。

馬鹿馬鹿しい。本当に死んだ人間の供養なんかしなくていいから、誰か私の供養をして。

お経を唱えて成仏させて。でないと、私はあの世とこの世のはざまの人間になって、それこそが人外の者。

生きることも死ぬことも出来ずに、苦しみは永遠に続く。

キチンと死んで、キチンと生まれて生きること。もう、そんなことも、諦めたし、望んでもない。


私には、死ぬことだけが救いに思える。成仏できない無数の死を引きつれて

私はあの世へ行きましょう。極楽へ行けなくとも、血の池が待っているなら地獄でもいい。

甘くてぬるい血に浸り、すべてを忘れて眠りたい。
16/04/06 11:50更新 / やや

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