いっしょに生きよう - 死にたいあなたへ
嘆き川柳 お絵かき掲示板
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大好きな君
僕にはとてもとても自慢できる彼女がいる。

料理は誰よりも上手で、洗濯ものはいつもたたまれてあって、部屋だっていつもピカピカ。
あ、これ全部同棲してから知った事なんだけどね!

僕たちが同棲を始めてもう五年の月日がたった。

はじめの初々しさはどこかへ行ってしまったがそれでも僕らは幸せだ。
だって帰ったら君がいて、君にとっては僕がいる。
それだけで僕たちは本当に幸せなんだ。


「今日はたしか帰りが遅いんだよね。じゃあ代わりに晩御飯作ってあげないと!」


ちょっとしたサプライズ。
きっと彼女はびっくりして、そして僕の大好きな笑顔で笑うんだ。

ありがとう、って言いながら。

ふふ、考えるだけで嬉しくなるなんて僕もまだ若いな!
さてさて、せっかくだし彼女の好きなものをつくってあげよう!


「あれ?そういえば今日は洗濯ものほしたままなんだ」


よく見ると部屋もちょっと散らかってるなー。
最近忙しかったからかな。

よーし!
じゃあ今日は僕が家事を全部やっといてやろう!
きっとびっくりして言葉を失うだろうな!

僕はにししっと笑いながら家事を始めた。

























その晩、彼女の狂ったような悲鳴が部屋に響き渡った。

近所の人によって病院に運ばれた彼女は病院についても叫び続けている。
焦点の合わない彼女に何を話しかけても返事はなく、ただ同じことを言い続けた。


(どうしてどうしてどうしてどうして助けて助けて怖い怖い怖い
彼がいるの彼がいるのよ!!!!!!!ねぇどうして!!!?どうしてどうして助けて助けて怖い怖いコワイ!!!)
14/04/20 23:31更新 / バンビーノ

■作者メッセージ
@彼は数日前に亡くなっている
A数日前に別れ、合鍵を返してもらったはずの元彼が自分の留守中に家に入っていた

どんなシチュエーションでも怖いなーって思ってもらえたら光栄です。
・・怖がり方にリアリティがほしい。←

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