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人類(化学組織)VS人造生命体
火星。 それは、まさしく宇宙のひとつのロマンといえるだろう。

地球の外側を回っている火星に、火星人とか、そんな説は多くある。

【火星について】
…火星の表面は、赤褐色。
砂や岩石で地は覆われ、火山があり、水が流れた痕跡があるのだといわれる。

さらに「極冠」と呼ばれる白く輝く部位があるのだが、
それは大気の、二酸化炭素、水蒸気が凍り、
それらは地球にもある、季節変化により、発達、消失をする。

大気は凍っているので希薄ではあるが、地下には氷が存在しており、
生命の存在の可能性があるとされている。

…生命の存在。
その確率が期待されるとしては、地球に似た部分が他の星よりも実に多い。

火星はもう少し発達さえすれば。
私たち人間が住める環境になれば。
そう科学者たちは考え、日々研究を重ねていた。

…ところが。
東京にある秘密化学組織は。
(秘密化学組織とは、暗躍で実権を握ろうとする研究団体である。)
ある大規模な計画を初めて人前で発表するのだ。

火星に存在できる生命体を造り、火星に送る。
そして、その生物らで火星がどれほど清浄に発達するのか。
「火星清浄計画」というものが立てられたのである。

国の科学者らはそれを反対した。
火星を清浄させ、どうするつもりだと問いかけた。

すると、組織の代表がこう言い放つ。
「人が住めるようにする。火星にある公害を駆除できる生命体を送るのだ。」
「地球がもし何らかの大事故でせん滅しざるを得ない状況になっても、
火星を人の住める状況にしておく点については、貴方達と自分の考えは共通点にある。」、と。

しかし国の科学者らはどうも納得がいかなかった。
その発明する生命体は、果たしてどういうものなのか。

秘密化学組織は、すでにその生命体に関しては成功間近らしい。
長年の研究で、日々形が出来上がってきているのだという。

国の科学者の代表は、その生命体が出来上がったのなら、
私たちに伝えてくれ。そして見せてくれと言った。

秘密化学組織はとっくにそのつもりですよとばかりに、
あるフラスコを見せた。
その中には、見たことのない、何かの生物の細胞があった。

「もう少し待っててくださいよ。きっと役に立ちますから。」
組織の代表は怪しい笑みをちらつかせ、闇に消えて行った。

国の科学者らは、その日から、秘密組織ととりあえず密かな同盟を組み。
自らの研究をいつも通り発展させつつ、
秘密化学組織の動きに目を凝らすことになるのだった。

それから約3年経ったある日のこと。
やっと、組織から連絡が届いた。
そして、国の科学者の代表は、足早に組織の代表が待つ場所へと向かった。

組織が開発したその生命体は、
予想を超え、とても小さなものだった。
生物なのかと疑問を抱くほど。
箱のような黒く四角い形態をしていた。

「この生命体は火星の公害を駆除する性質をもち、分裂する。
分裂を繰り返し、火星を徐々に清浄していく仕組みになっています。」

組織の代表が一通り説明した後、
「実際に、この目でご覧になりますか?」
「いや、いい。」

国の科学者は秘密化学組織と組み、さらに研究を重ねた。
半信半疑ではあったが。
流されるままに秘密化学組織は国の許可をもらう。
それからは各会議を重ね、いよいよその生命体を火星へ送った。
研究はくまなく見なおされ、成功は確実と思われたのだ。

しかし、誤差が起こり、その生命体は怪物と化した。
火星へ送られる前突然変異を起こした生命体は、
巨大化をして、逆方向に向き、地球へと突入し、暴れまわる。

全国が危機と化し、人類と人造生命体の戦争へと発展したのだった。
科学は一歩間違えば、それが大規模なほど恐ろしい結果となる。

計画は崩壊。
二つの化学組織は争いを起こし得ない状況だった。
だが、その争いをする間に生命体は細胞分裂を繰り返し、
人類をせん滅させてしまう。

今度は半信半疑でもない、本気で地球を救うため、
全国の化学組織もふくめ、世界の同盟が組まれた。
細胞分裂を止めるための兵器を開発し、
破壊され続け。それが繰り返された。

後退してまだ安全な区域が残る場所へ避難をし続けた。
そして、ついに。
生命体の細胞もろとも破壊できるほどの爆撃兵器が完成したのだ。

その爆撃兵器は強力で、生命体を一瞬で駆除できた。
このまま開発が進めば、いや、もう人類は救われるほどだ。
生命体は破壊されるがままにあった。

…だが、その兵器は、関係なしの人をも大勢、巻き込んでいた。
人類の「戦果」などはなく、すべては自業自得で終わったのであった…。
14/10/28 20:01更新 / 荒浪

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