いっしょに生きよう - 死にたいあなたへ
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死にたい僕と明るい彼女
「死にたいな」

僕がそう言うと彼女はにっこりと微笑んで言った。

「じゃあ、一緒に死のうか」

見慣れた笑顔が妙に恐ろしくて、どうしていいか分からなくなった。
そんな僕を見ると彼女は悪戯っぽく笑った。

「冗談だよ」

彼女はよく冗談を言う。あまりにも自然に言うものだから、冗談か本気か分からなくなる程に。
今回もそうだ。
彼女は子供みたいに笑っているけどその笑顔は本物なのだろうか。


何も言わない僕を心配したのか、彼女が僕の顔を覗き込んできた。
「何でもないよ」と笑ってみたけど彼女はまだ心配そうに首をかしげている。

彼女の前で変顔をすると彼女は一瞬目を丸くしたあと、思いっきり笑った。
笑って笑って、笑い転げてこちらが心配になるほどだ。
僕の顔はそんなに面白かったのか。嬉しいような悲しいような。

肩で息をしている彼女にもう一度別の変顔を披露すると彼女はまた笑い転げた。


彼女はいつも笑っているけど、この笑顔は本物だ。

15/11/11 23:36更新 / shin

■作者メッセージ
死にたい彼と嘘つきな彼女のお話

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