いっしょに生きよう - 死にたいあなたへ
嘆き川柳 お絵かき掲示板
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午前1時の交差点
僕は綺麗な夜空が好き、君は澄んだ青空が好きだと言う。


僕は全て還元してくれるような雪が好き、君はそんな雪が嫌いだと言う。


僕がそうだと肯定すれば、君は違うと否定する。


僕がこっちだと言えば、君はあっちだと言う。





そんな君が好きだった。




「…別れようか」

「…嫌だ」


君の幸せを望むからそう言っているのに、何で君はそんなに素直なの?


「だからさ、僕じゃ君を幸せにできない」

「なんでそんなこと決めるの」

「決めてないって」

「決めてるじゃん」


君は余りにもまっすぐだから、歪んだ僕と一緒に居たら君まで歪んでしまう。


「…お願い、言うことを聞いてよ」

「…嫌だよ」


君が好きだから言ってるんだよ?


「…別れて欲しい」

「…なんで」


「じゃあさ、逆に聞くけどさ。君にとって幸せって何?」

「…それは、」

「その幸せの隣に、僕は居ないでしょ?」

「……」




だからごめん、僕は君を追い詰める。


「幸せになりたい?」

「…今でも幸せだよ」

「…幸せになりたいなら、答えは決まってるはずだよ」

「…」


「…別れようか」


「…ごめん」



最後の最後まで君はまっすぐで、僕は泣きそうになってしまう。



「…じゃあさ、最後にもう一回だけぎゅっとして」


目に涙を溜めて必死で笑う君を見て胸が締め付けられる。

そんな君を愛してた。



「…泣いてる?」

「…泣いてないよ」


「…目が、痛いんだ」

「…僕も」



また次に「今日」が来たら、きっと君に出逢う前の僕に戻るから。



だから、今だけは泣いてもいいよね。




僕が君はまっすぐだと言えば、君は僕がまっすぐだという。


僕が君を幸せに出来ないと言えば、君は今でも幸せだという。




でもそれだけじゃきっと足りないね。



それでも、君の人生の中に少しでも僕は居れましたか?





14/09/12 22:23更新 / ユキ

■作者メッセージ
幸せになりたいなら、きっと答えはサヨナラで。


道が重なって別れる交差点みたいに、人生は進んでいくんですかね。
人は移ろっていきますがその人の記憶の片隅に居たいとは思うのです。

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