いっしょに生きよう - 死にたいあなたへ
嘆き川柳 お絵かき掲示板
読切小説
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あの日からずっと、あなたが好きでした。
たくさん傷つけた。
体も心も。ズタズタに。まるで不良にボコボコにされたように。
手始めに、手の平を画鋲で刺した。
包帯を巻いて学校に行ったら「どうしたの?」って皆も先生も。
「刺した」なんて言えないから「刺さった」と訂正。
先生にはまじで心配され、「どうに刺さったのか」「どれ位の深さか」って聞かれた。でも、うまく誤魔化した。
そして次は内出血。
内出血とは言っても、本当は骨を折るつもりだった。
自転車通学にも嫌気がさして、部活も嫌になり、クラスはもともと嫌で、逃げようと思って足を折ろうとした。足の骨が折れれば、治るまで車で学校に行けて、部活もしなくていい。
こんな快適なことはない。そう思って折ろうとした。いろいろな方法を試して。
まずは机やらの足の角にぶつけまくった。でもちょっと痛いくらい。次はなにか重いものを足の上へ落とした。でも何も無かった。わざとボールを踏んでみたり、足をひねる時と同じ動作を繰り返したり、階段から落ちたり。
でもダメだった。でも痛みなんかあんまりわかんなかった。逃げたい思いの方が強く働いて、だんだん感覚は薄れた。
結局、諦めたら内出血になって激痛が走る毎日。普通に歩くのも辛くなった。足をずってたらまた先生に心配されて……
更にちょうどその時手首もやらかしてたから足と加えてさらに心配されて、「足を滑らせて階段から落ちた」とだけ言った。
最後は定番のリストカット。
でもカッターで切りつけるのは怖かったから、少しだけにしておいた。
最後とは言いつつも、まだまだある。その頃から丁度、起こると自分に暴力を振るうようになった。
そんなことしてたら「やめなさい!」って親に叱られ。

そして、自傷行為を続けて何ヶ月。私は体調不良を多く使い、保健室に逃げ、家に逃げ。
何回も保健室への逃亡が続くと、流石に先生が心配して、相談に乗ってくれてり、頻繁に保健室に様子を見に来たり。

こんなことをしていた私の心中は真っ黒けだった。真っ暗で真っ黒。何も無い。先も、後もない。
悲しい色をしてた。
でもそこには、明らかにひとつだけ、黒でもなんでもない。
鮮明に覚えてる。あれは光だ。暗闇を断ち切り、私の腕を引っ張った、先生の手。
間違いない。断言出来る。あの時、あの頃、先生がいなければ私は確実にここにはいない。

先生が暗闇から私を引き上げた瞬間。私には初めて「憧れ」が生まれた。先生に対して。
そして、クラスの人に対して。
「あの子みたいになりたい」そう思ったら、勝手に私は笑っていた。口角があがり、私は笑顔になっていた。
笑顔になると、周りの対応が変わった。
すべて美しく見えた。
これも全部、先生のおかげ。
あなたがいなかったら、今の私はいない。
あなたがくれた。
あなたが教えた。
あなたに救われた。
あなたが……

私とあなたは奇跡の出会いだったのかもしれない。
なんで奇跡の出会いなのに、別れうのは運命(サダメ)なの?
まだ一緒にいたい。
卒業式がこわいの。
ありがとう。嬉しかったよ。
たくさん相談乗ってくれて。
たくさん話しかけてくれて。
たくさん心配してくれて。
そしてあの時、「寂しいよ、また何かあったら手紙書いてね」って言ってくれた。この上ないほど、嬉しかった。今までで1番嬉しかった。
卒業まで待って。
卒業する姿、ちゃんと見ていってね。
まだ、言えてない思いがあるんだよ。
感謝もそうだけど。
「大好き」ってね。
17/08/02 22:51更新 / 灰都

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