魂の出会い

結婚8年目の主婦（41歳）です。子供はおらず、パート勤めをしています。

私は結婚前から子供が欲しくて、主人にもそのことは伝えてありました。結婚後に経済的な事情をクリアして、やっと子作りというときに不妊が判明し、つらい治療が始まりました。こういう時期こそ夫婦で支えあう必要があったのに、就職したばかりの主人には気持ちも時間も余裕がなく、私はいつも一人で泣いて耐えていました。そして、結局、子供は授かりませんでした。現実を受け入れながらも、必要なときに支えてくれなかった主人に対する静かな怒り、自分も含め夫婦として成長できなかったことに対する悔しさを持ちながら、人生を半ばあきらめたように生きていました。日常生活において主人は優しく、表面上は仲良く暮らしていますが、子供をあきらめてからの2年間は夫婦の営みは一切ありません。

そんなときに、彼と知り合いました。

ひとつ年下の彼は結婚15年目で、小学校1年生と6年生の男の子がいます。学生時代に知り合った奥さんは、勤務先は違っても、彼と同業の専門職に就かれています。一見幸せな家庭に見えるのですが、夫婦の間では同業者ゆえの意見の食い違いもあるらしく、スキルアップのために勉強を始めた彼は、家族と過ごす時間が少なくなっています。子供たちの成長や教育のために家庭を維持しているものの、ここ数年は夫婦別寝で営みもなく、信頼関係も希薄になっているそうです。

彼と私は一緒に居ると心が安らぎ、時間をかけてお互いの理解を深めるうちに、心も身体も結ばれました。社会的には許されない関係であること、また、お互いの家庭のことを考えると、二人とも罪悪感を感じています。ただ、もう本当にお互いが心の支えになっていて、どうしても離れることができません。

私たちにはどのような未来があり得るのか、今はどうするべきなのか、真剣に悩んでいます。