いじめ対策・記録する |
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- 日時: 2012/11/07 03:55 docomo
- 名前: ちぃ兄
”ケンカ”をできる人というのは、「こうで、こうだから相手が悪い」と理屈づけられる人です。
まず、自分でそう思えなければ、ケンカそのものをできません。
いじめられっ子は、何度も何度も”〜だからお前が悪い”と聞かされてきて、自分でも納得しかけてしまっているんです。
だから、「自分を守ろう!」と戦えません。
いじめっ子は、友達がたくさんいます。
「あんなに友達が多い○○くんが言うんだから、正しいんだろう・・・」
いじめっ子の友達も同じことを言います。
「みんなが言うから、正しいんだろう・・・」
何もしないけど、いじめを見て笑う人もたくさんいます。
「笑うということは、言わないけど、みんなもそう思っているんだろう・・・」
いじめっ子の説得工作にまんまと自分も「そうだ」と思いかけているんです。
まず、自分自身を立ち上がらせなくてはいけません。
「ぼくはひどいことされているんだ!」と真っ先に分からせるのは自分です。
記録すると、一番大切な「ぼくは正しい」と思う理由をたくさん作れます。
負けないための、燃えつづけるガソリンになってくれます。
相談するのがラクになる
人数のパワーゲームを破壊するファイナルウェポンとなります。
いじめっ子らに良心が全くなく、どうしても”しづらく”させる方針が通じないときは、いわゆる”偉い人”に頼らざるを得ません。
先生、校長、教育委員会、知事・・・などの
”偉い人”に動いてもらうには、重い腰を上げさせるだけの強力な材料が必要です。
つまり、ひどさを説明しなければなりません。
しかし、これがなかなかうまくいきません。
いじめ側はいじめたことをすぐ忘れてしまいますが、いじめられるほうも割と早く忘れてしまいます。
人間には嫌なことを忘れるようにする機能があるからです。
そうでないととても生きていけません。
だから、「じゃあ、どういう風にいじめられてるの?」といざ聞かれると、意外に「えっと・・・」となってしまいます。
また、いじめられっ子は自分の気持ちを説明するのに慣れていません。
日常で聞かれることもないですし、無理にアピールすれば笑われ、もっとみじめになってしまいます。
「えっと・・・」は、
(あ、あのことを話そうか・・・。でも、あれはぼくもちょっと悪かったかも・・・。この人は分かってくれるだろうか?「それは、君がいけないね」とか言わないだろうか・・・。うーん、一番辛いのは・・・。)
など、いろいろな思いがあふれ出している状態なんです。
そのうち、もどかしくて説明をあきらめてしまうかもしれません。
そうすると、相談の相手も「じゃあ、大したことないんだね」と思ってしまいます。
されたことを客観的に淡々とつづってある”記録”は、ここで役に立ちます。
いじめっ子を罰する方向に、法律を改正する動きもありますが、そのときの証拠にもなります。
■記録のつけ方
いじめられたら、すぐにこっそりとメモを書きましょう。そして、家に帰ってからノートにくわしく記録しましょう。
少なくとも3ヶ月〜半年は続けましょう。
■こっそりメモ(なぐり書きでいいです)
こっそりメモ
○月○日 pm1:05
2F ろうか けられた
○月○日 am10:10
きょうしつ 山本 田中 シカト
■しっかり記録
しっかり記録
○月○日 pm1:05
次の時間が体育で、体育館に行くとちゅうだった。
2階のろうかを歩いていたら、いきなり鈴木にふとももをけられた。ふりむくと、「アハハ」と佐藤といっしょに笑っていた。
けられるようなことはしていない。
○月○日 am10:10
教室で、休けい時間に、山本が田中くんに「〜のことシカトしようぜ」と言っていた。
田中くんは、いつもはぼくが話しかけたとき、話してくれていたけど、今日は無視された。
注意点は、こっそりメモを書いているところを見られないことです。「された!」と思ったら、机の下で分からないように、ちょこっと書きましょう。ちょっと時間をおいてから、書くのも見つかりにくいです。
※サイト『いじめと戦う』より転載
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