No.0に対する返信 ( No.1 ) |
- 日時: 2016/08/26 17:00 (spmode)
- 名前: シルフ
- 少し古いハリウッドの映画なんだけど『フォレスト・ガンプ』ってのがあってね、気分が落ち込んだ時とかに観ると結構前向きになれるのよ。
当時アカデミー賞を総ナメにした有名な作品だからご存知かもしれないけど、ザッとあらすじを述べておくと、 フォレスト・ガンプという名の男性の半生を綴った物語りなんだよね。 ただこのフォレストさん、ちょっとおバカというか知恵遅れの障害を持った人で、それは幼少期からイッパシの大人になってもずっと続いている。 しかしその知恵遅れのせいで全く物怖じしない性格で、目の前にあるやろうとしていることを、出来るかどうかも考えずとにかく本能のまま全力で取り組む人なんだよね。 で、映画だからそのへんはご都合主義な展開で、取り組んだこと全てがたまたま良い方向に転がり続けて最終的に大富豪にまでなっちゃうと。 ここまで字で読んだら「何だつまらん、お気楽展開なだけの娯楽映画じゃないか」となるが、見るべき所はそこじゃない。 この人の「とにかくやろうと思ったことを全て実行に移してみよう」という姿勢、それこそがこの映画の真髄。 そこで俺はふと考える、「人間というのは物事を実行に移す前に必ず自分に出来るかどうか、自分の身の丈に合ったものかどうかを考える。 しかしそこで『出来ない』と下した決断のせいで、一体どれだけの可能性を潰しているのだろうか?」と。 今のあなたがまさにその状態だ。 ちょうどこのフォレスト・ガンプという人の対極の位置に居るんじゃないかな? あなたはフォレストと違って頭も働き、物事の先まで見越せる能力を持っている。 そして走ること以外何の能力も無いフォレストと違って、あなたは大概のことに対応しこなす能力も持っている。 負けているのは、頭が良いせいで自分の限界を決めてしまい踏み出すことが出来ない勇気の部分だけだ。 しかしその自己分析は本当に正しいのだろうか? マイナス思考に陥っている時は、得てして自らを過小評価してしまい勝ちなものだ。 この映画の真髄かつテーマとなるのは、お母さんから息子のフォレストへと贈られたひとつのセリフだ。 「人生はチョコレートの箱、開けてみるまで分からない」 これは映画史に残る名セリフとして有名だ。 日本語風に言うなら、サイコロは投げてみるまで『一』が出るか『六』が出るか分からない、ということ。 それでも常にサイコロを投げ続けた者が人生の成功を勝ち取る、つまり、サイコロを投げ続けることの大切さをテーマに秘めた映画なわけだ。 もちろん映画のように投げたサイコロが全て良い目などは有り得ないだろう。 しかし同時に、フォレストほど全ての場面で物怖じせずサイコロを投げ続けられる人も現実にはいないだろうから、あながち映画だからとバカに出来ない部分もある。 あなたもサイコロを投げることを恐れるあまり、幾つもの可能性をやる前から潰していると考えると、とりあえずハズレ目でも良いから投げてやれ!という姿勢を持つことも重要なんじゃないかなと。 人生においては同じイーブンでも、0勝0敗より100勝100敗の方が得るものも多い筈だ。
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