Re: 書痙? ( No.1 ) |
- 日時: 2017/01/18 21:31 (so-net)
- 名前: オデッセイ
- 「人前で字を書こうとすると緊張して震えて書けない」という症状に悩んでいませんか?
もしかしたらそれは「書痙(しょけい)」という病気かも知れません。
書痙とは人前で文字を書く時に必要以上に力が入りすぎてしまい、こわばったり震えたりして字を書くことが出来なくなる神経疾患です。 また、力が入りすぎるため、肩こりや手・ひじに痛みを感じるなどの症状も併発します。
局所性ジストニアという神経疾患の一種で同じような動作を繰り返し行う人に多く、プロゴルファーやピアニストの「イップス」も同じジストニアの一種です。
書痙の場合は文字を書く時にだけ症状が出て、似たような動作(カッターナイフで紙を切る等)では出ないという特徴があります。 あるいはペンで書くときは症状が出るのに毛筆だと出ないなど、人によって様々な表れ方をします。
対人恐怖症から来る書痙は他人に書く所を見られるなど、不安や緊張する場面で症状が出る傾向にあります。
症状が悪化していくと、書くとき以外にも手を使った動作に症状が広がっていく「オーバーフロー」と呼ばれる特徴もあります。
書痙の原因
原因についてはよくわかっていません。 しかし、抗不安薬や選択的セロトニンとり込み阻害剤(SSRI)などで症状が緩和することから、脳の運動に関する部位に原因があるのではと言われています。
人間の脳は同じ動作を繰り返していると、無意識でもその動作が出来るように神経回路が作られます。 しかし不安や緊張を感じた時に出る過度の信号が神経回路に影響を与えて、自分の意識とは関係なく手が震えてしまうという可能性が考えられます。
どんな人がなりやすいのか
書痙は日常的に文字を書く職業の人が発症しやすい傾向にあります。 また、性格面では
まじめ 完璧主義 几帳面 な人がなりやすい様です。
書痙の治療法
心療内科、神経内科、脳神経外科などで治療することができます。
森田療法 書痙の症状を受け入れ、あるがまま生きるという考え方をする 認知行動療法 「手が震えても恥ずかしくない」と考え方を変えて不安や緊張を和らげる 自律訓練法 心と体をリラックスさせる自己催眠法 催眠療法 無意識の部分に働きかけて治療する心理療法の1つ 薬物療法 筋肉の震えを抑える薬を飲む ボツリヌス毒素を注射して筋肉を麻痺させる 外科手術 定位脳手術といって脳のVo核という部分を70~80度に熱する などがあります。
|
|