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、 ( No.30 ) |
- 日時: 2012/05/18 01:17
- 名前: ためいけ
- 発達障害というのは非常に枠をつけるのが難しいものですよね。
便宜的に『重度』とか『軽度』をつけたりもしているところが多いでしょうが、 私の知り合いの特別支援学級教員は『そんなものはない』とおっしゃっていました。
cherryさんのお話中で、息子さんと娘さんが同じ診断をされた…という話が出てきましたが、
非常に曖昧なものです。 身体の障害と違い、目に見えないものですからね。
私は『特別支援学級』について、少しお話をさせていただこうと思います。
『特別支援学級』は、今もって多くの誤解と偏見に満ち溢れています。
特別支援学級という所は、勉強についていけない児童や周囲と協調性がとれない児童を隔離する場所である。
という誤解です。
これを一番に勘違いしているのは、実は保護者だったりします。 『周囲と同じようにやらせたい』 『同じようにできるはず』 『子どもを信じなければ』
という思いが強いからです。
ですが、発達障害と言われる子どもたちは、生まれつき脳に障害がある訳です。
それは自己と他者の区別が難しかったり、 言葉を聞き取る能力が低かったり、 文字を読み取る目の機能に若干の障害があったりと様々です。
発達段階
という言葉をご存じでしょうか? 子どもの発達には段階があります。
学校の指導要領は、この発達段階を踏まえてつくられています。
1年生には1年生の、 6年生には6年生の、 発達段階に即した指導を行う訳です。
しかし、 発達障害を持った子どもは、この発達段階に遅れが生じています。
発達障害にも様々なものがありますので、いっしょくたには言えないのですが、
例えば6年生なのに、4年生程度の発達段階だとすると、 6年生の授業には到底ついていく事が難しい訳です。 これは子どもの努力云々の問題ではなく、 脳の仕組みの問題です。
そこでそのまま6年生のクラスに入れておくとしたら、 授業についていく事ができず、激しい劣等感に襲われる可能性もあります。
聴覚に障害がある場合は、 40人クラスの流れ作業のような授業はそもそも『言葉』が聞き取れない場合もあります。
そこで登場するのが、 『特別支援学級』です。
特別支援学級は、 学年のカリキュラムにとらわれず、 その児童個人の発達段階を見極め、支援する学級です。
視覚に困難がある場合は、視覚カード等で言葉を提示し、 聴覚にある場合は、 教師が口の形を見せ、ゆっくり読むように指導する。 また、神経を刺激するような音や色は無くし、 見せかけの協調性ではなく、心から他者と『協力した!』と思えるようなプログラムを作る等。
個人個人の発達に即した支援が可能である場所なのです。
もちろん特別支援学級に入れたからといって、 すぐに抱えている問題が解決するわけではありません。
ですが、 特別支援学級は決して、
『特別に支援が必要な児童をいれる場所』ではないんです。
『特別の指導をすることで、児童がよりよい学校生活を送れるよう支援する場所』
新緑さんのお気持ちもわかりますが、 一つ私はそう伝えたいと思います。
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