こころの悩み｜悩み相談掲示板 > 暇なオタクが書きました２

暇なオタクが書きました２ 日時： 2015/12/31 15:37　( spmode) 名前： やよい◆311wfHObG.k 前スレが潰されてしまい、中途半端な終わりを迎えてしまった小説スレ、第二段です。 拙い文章ですが、私も読者も楽しめたらなと思います。 よろしくお願いします。 Tweet ▼

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Re: 暇なオタクが書きました２ ( No.1 ) 日時： 2016/01/03 21:33　(spmode) 名前： やよい◆311wfHObG.k 続きを書くにあたって、一つ注意です。 ・前スレ参照からを強くすすめる 途中から読むと訳が分かりませんし、あらすじの説明も考えましたが、せっかくだから最初からちゃんと読んでもらいたいと、お手数ですが、読む際は前スレを参照してからにしてください。 別に途中からでも私は一向にかまわん、という方は勇者です。     Re: 暇なオタクが書きました２ ( No.2 ) 日時： 2016/01/04 12:33　(spmode) 名前： やよい◆311wfHObG.k 傷の回復は驚くほど早かった。 ようやく上体を起こせるようになったときには、擦り傷はもちろん、足の捻挫、骨折は完治していた。その三日後にはあばら骨が。全回復に有した時間はたったの六日だった。 妖怪は皆そうなのかな。　 傷が完治してからひとつき程の間、私は老人の手伝いをしながら、あの小屋で暮らしている。 私は老人のことを「おじいさん」と呼んでいた。 おじいさんは滅多に言葉を発さず、たまに一言二言「おい」「それやっとけ」と言うだけの寡黙な人だ。素っ気ないという言葉がよく合うかもしれない。 しかし、私の傷が完治したとき。小屋を出る前に、おじいさんにお礼を言おうとすると、おじいさんはボソッと、「小屋の掃除を頼む」と言った。 「それが終わったら薪割りを手伝ってくれ。夕食の準備はその後だ」 早口にそう言われ、そのときの私は訳が分からないまま、言われた通りにするだけだった。思えば、行き場のない私に、ここに留まることを許してくれたようだった。 常に仏頂面で素っ気ないが、本当は優しい人。私はおじいさんのことをそう思っている。 おじいさんが私を呼ぶときの「おい」の一言が、私の日常の一部になりかけていた。ひとつき前までは、人里と森を転々とする日々が私の日常だったのに。 今の暮らしのことを考えると、私は決まって妙な気持ちになる。決して、悲しいや辛いといった気持ちとは無縁なのだが、だからといって、楽しいや嬉しいといった気持ちでもない。 なんなのだ。 おじいさんなら知ってるかな。     Re: 暇なオタクが書きました２ ( No.3 ) 日時： 2016/04/04 17:45　(spmode) 名前： やよい◆311wfHObG.k ある日のこと。男女二人組が、小屋へやってきた。二人とも、歳は二十代半ばの見た目で、男は着物の胸元をはだけさせ、女は美しい着物に身を包んでいる。 外で、割った薪を縄でまとめていたミスズは二人に気付き、軽く会釈をした。 あちらもミスズを認識すると、女は怪訝そうな顔をして、男は素っ頓狂な声を上げた。 「なんだあ、お前？」 耳にこびり付くような、粘っこい声。ミスズの男に対する第一印象は最悪だ。 「ねぇ、どぉいうことぉ？」 女は甲高い声で、男を見る。続けて男の腕に自分の腕を絡ませた。 「俺だって分かんねぇよ」 男は面倒くさそうな声で言うと、ミスズに顔を近付けた。 「おいガキ、お前誰だ？　祖父さんの知り合いか？」 ミスズは怯んで後退りした。 (この二人はおじいさんの知り合いなの？) 「いえ……私はただ…………」 続きを紡ぐ言葉は浮かんでいないが、二人の自分を見る目がとても怖かった。 「べつに……あの…………」 「あーあーあー！！　率直に言えよ、鬱陶しい！」 言うが早いか、男はミスズの肩を掴むと、激しく揺さぶった。あまりの激しさに、ミスズは目に涙を浮かべて薪を落とした。 すると、 「いってぇ！！」 男は体を仰け反らせて尻餅を付いた。男の額は切れて血が流れていた。側には小さな、角張った石が落ちている。 「え…………？」 事態に頭が付いていかない。 男は凄い剣幕で立ち上がって叫んだ。 「こんの腐れじじい！！　何しやがるんだ、ぶっ殺すぞ！！」 ミスズは後ろを振り向いて理解した。おじいさんが男に石を投げたのだ。 「黙らんか、この戯けが！」 薪割り用の斧を片手に、おじいさんが詰め寄る。 「二度とわしの前に顔を出すなと言ったはずだ！　もうお前にくれてやる金も慈悲もないぞ！　それともお前は、まだわしから何かを奪うつもりか！」 「だから、金はいつか倍にして返すって言ってんだろうが、聞き分けのないオンボロじじい！」 「黙れと言っている！　二度とここには来るな！　今度この森の中で、少しでもお前の影が見えれば、わしはお前を殺しに行くぞ！」 ミスズには、おじいさんの言葉が脅しではないことが分かる。そして男にも。 「ねえ、行こう」 女は怯えた表情で男の腕を引いた。男は悔しそうに顔を歪めたが、女に腕を引かれるまま、その場を立ち去った。 「また来るからな、腐れじじい！！！」 男が言い残した言葉を、おじいさんは虚勢だと言って信じなかった。 しかし、その日から三日後。男は数人の仲間を連れて、再び小屋に訪れた。

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この度、テーマを『生きること、そうでなければ、死ぬことについて』としまして、皆様の死生観や現実の生活における知恵など、自由な視点からの寄稿をお願い申し上げております。 「死にたいあなたへ」

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