新しいスレに移りました。迷惑をおかけするので、暫くはlockします<(__)> ( No.1 ) |
- 日時: 2022/11/20 09:31 (m0sacloud)
- 名前: wagon ◆td.8hEPz4iE
- *日本の昔話
>京のカエル大阪のカエル ☆京都府の民話☆ むかしむかし、京都に一匹のカエルがいました。 もう長いこと京都に住んでいたので、どこかちがう所へ行ってみたいと思っていました。 ある時、大阪はとてもいい所だという話を聞いたので、 「よし、ひとつ、大阪見物にでも、行ってこよう。ケロ」 と、思いたち、さっそく出かけることにしました。 「よせよせ、大阪まではとても遠くて、たいへんだぞ。ケロ」 仲間のカエルが言いましたが、 「なあに、へっちゃらさ。大阪見物の話を聞かせてやるから、待っていな。ケロ」 と、言って、そのカエルはピョンピョンと出かけて行きました。 真夏の事なので、お日さまはカンカンですし、道は遠いし、カエルはくたびれてしまいました。 それでも大阪をひと目見たいと、ピョンピョンと歩いていきました。 さて、大阪にも一匹のカエルがいました。 そのカエルも、もう長いこと大阪に住んでいましたので、どこかちがう所へ行ってみたいと思っていました。 ある時、京都はとてもいい所だという話を聞いたので、 「よし、京都見物にでも、行ってこようか。ケロ」 と、さっそく、出かけることにしました。 「よせよせ、京都まではとても遠くて、たいへんだぞ。ケロ」 仲間のカエルが言いましたが、 「なあに、へっちゃらさ。京都見物の話を聞かせてやるから、待っていな。ケロ」 と、言って、そのカエルもピョンピョンと、出かけていきました。 お日さまはカンカンてるし、道は遠いし、カエルはくたびれてしまいました。 それでも京都をひと目見たいと、カエルは、ピョンピョンと歩いていきました。 京都と大阪の間には、天王山(てんのうざん)という山があります。 「この山をこせば大阪だ。ケロ」 京都のカエルは元気を出して、よっこら、やっこら、山を登っていきました。 「この山を越せば京都だ。ケロ」 大阪のカエルも元気を出して、よっこら、やっこら、山を登っていきました。 お日さまは暑いし、山道は急だし、京都のカエルも大阪のカエルもクタクタです。 二匹とも、やっと天王山のてっペんにたどり着き、そこでバッタリ出会いました。 「あなたは、どこへ行くんですか? ケロ」 「京都見物ですよ。ケロ」 「およしなさい。京都なんてつまりませんよ。わたしは大阪見物に行くんですよ。ケロ」 「あなたこそ、およしなさい。大阪なんてつまりませんよ。ケロ」 そこで京都のカエルは立ちあがって、大阪の方を見ました。 「本当だ。よく見ると、大阪も京都とたいして変わらないや。ケロ」 大阪のカエルも、立ちあがって京都の方を見ました。 「本当だ。よく見ると、京都も大阪とたいして変わらないや。ケロ」 それなら行ってもつまらないと、二匹のカエルは元来た道を帰っていきました。 でも、二匹のカエルが見たのは、本当は自分たちの町だったのです。 えっ? なぜって、カエルの目玉は頭の上についているでしょう。 だから立ちあがると、後ろしか見えないのです。 おしまい。
*日本民話 >ほら吹き甚兵衛 ☆埼玉県の民話☆ むかしむかし、あるところに、甚兵衛(じんべえ)というほら吹きがいました。 ある日の事、 「大変だ! 大変だー! この先の池で、お殿さまが死んでいるぞ!」 と、甚兵衛が大声で言うので、それを聞いた殿さまの家来たちが青くなってかけつけてみると、池には殿さまガエルが一匹死んでいるだけでした。 「なんとも、悪質なほらを! 許さん!」 家来たちは甚兵衛を捕まえると、お城に連れて行きました。 ところが殿さまは怒るどころか、その話しを聞いて大笑いです。 「よいよい、なかなかおもしろい男じゃ」 殿さまは楽しい事が大好きで、ほらも立派な芸の一つと考えています。 「甚兵衛とやら、よければ城にいる三人のほら吹き名人と、ほら比べをしてみないか? 勝てたなら、ほうびをやろう」 こうして甚兵衛は、殿さまの前でほら比べをする事になりました。 呼ばれた三人の家来は、いつもほらの勉強をしているので、ほらがとても上手です。 「ふん、こんな田舎者(いなかもの)に、我々が負けてたまるか」 三人とも、怖い顔で甚兵衛をにらんでいます。 「では、まずわたしから」 一番目の家来が、言いました。 「わたしの国には、一万年もたった大きな木があります。枝は国中に広がっていて、雨が降ってもカサがいりません」 次に、二番目の家来が言いました。 「わたしの国には、富士山をまたいで日本中の草を食べてしまう、とても大きなウシがいます。琵琶湖(びわこ)の水なんか、ひと飲みでなくなってしまいます」 続いて、三番目の家来が言いました。 「わたしの国には、海で顔を洗う大男がいます。大男が海の水を手ですくうたびに洪水(こうずい)が起こり、国中の家が流されてしまいます」 それらのほらを聞いた殿さまは、大喜びです。 「よいよい、三人とも、なかなかのほらじゃ」 殿さまにほめられて、三人の家来は自慢げに胸を張りました。 「さて、甚兵衛。お前のほらはどうじゃ」 殿さまの言葉に、三人の家来が甚兵衛を見つめました。 甚兵衛がどんなほらを吹いても、けちをつけるつもりです。 「はい、では」 甚兵衛は座りなおすと、殿さまの方を見て言いました。 「わたしは、胴のまわりが三百里(→千二百キロほど)もあって、たたけば世界中に鳴りひびく大太鼓(おおだいこ)を作りたいと思います」 「そんなに大きな太鼓を、どうやって作るのだ?」 家来の一人がたずねると、甚兵衛が答えました。 「まず胴は、一万年もたった大きな木で作り、太鼓の皮は富士山をまたぐウシの皮を張り、それから海の水で顔を洗う大男に太鼓をたたかせます」 「・・・・・・」 「・・・・・・」 「・・・・・・」 このほらには、三人の家来もけちがつけられません。 甚兵衛のほらは三人のほらをうまく使っているので、甚兵衛のほらにけちをつけるのは自分たちのほらにけちをつける事になるからです。 その三人の様子を見た殿さまは、手を叩いて言いました。 「見事! ほら吹き比べは、甚兵衛の勝ちじゃ!」 ほら吹き比べに勝った甚兵衛は、殿さまにたくさんのほうびをもらいました。 おしまい。
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昨日のこと‥ ( No.2 ) |
- 日時: 2022/11/21 00:41 (m0sacloud)
- 名前: wagon ◆td.8hEPz4iE
- まただ‥やはり、相変わらず、目の前の団地の住民が、猫に餌付けをしだしたのか、猫を又、見掛ける様になった…。
私は、猫好きだが、市の動物管理センターに連れて行かけるのを見た私は辛くなる。 何も罪が無い動物が処分されるのが悲しくなる。 テレビでキティちゃんが地域猫のCMをしている。 サンリオでは、キティちゃんは猫としてないが‥。 餌付けをした人も猫が連れて行かれるのを見た筈。 どういう事になったか(怒)判らないのか! 暫く、野良猫を見掛けなかった。 此の団地群を市は地域猫を認めていない。 昔と違い、小鳥さえも飼う事が禁止された。 私も、文鳥やセキセイインコを飼った事がある。 小動物が嫌いな人も住んでる。 だから、猫に餌やりを、誰かが市に密告したのだろう。 [猫に餌やり禁止!]の看板は相変わらずあるのに…。 野良猫も腹を空かしてるから寄ってくる。 『可哀想だから』 命を奪われるのが可哀想なんだ…。
*百物語 >消えたおばば ☆滋賀県の民話☆ むかしむかし、琵琶湖(びわこ)のほとりの家に、もう七十歳をこえているのに、病気一つした事のない元気なおばあさんがいました。 ある寒い日の夕方、いろりの前に座っていたそのおばあさんが、何の前触れもなくコロリと死んでしまったのです。 「ついさっきまで、元気にしゃべっていたのに」 家の人たちは驚きながらも、とにかくお葬式(そうしき)の準備を始めました。 そしてお葬式の準備がひと段落ついた時、奥の部屋に安置(あんち)してある棺(ひつぎ)がメリメリと音をたてて畳(たたみ)の上に転がりました。 そして死んだはずのおばあさんが白い衣のまま立ち上がると、辺りをにらみまわしたのです。 「ばっ、ば、ば、ば・・・」 家の人たちは、言葉にならない声をあげて驚きました。 その中に、お坊さんになっていた息子がいて、その息子がすぐに大きな声でお経を唱えはじめると、おばあさんはバタンと棺の中へ倒れて、また動かなくなりました。 次の日の夕方、お葬式の一行がおばあさんの棺をかついでお寺に向かうと、雲一つない空だったのに急に大雨が降り出して、雷までとどろきはじめました。 お寺まではもうすぐだったので、お葬式の一行はそのまま進んでいきました。 すると雨がピタリとやみ、棺が急に軽くなったのです。 「なんだなんだ? 棺が軽くなったぞ。おい、ちょっとのぞいてみよう」 一行が足を止めて棺の中を見てみると中は空っぽで、おばあさんが消えていました。 「これは、どういう事だ? もしかして、途中で落としたのか?」 葬式の一行は来た道を戻っておばあさんの遺体を探しましたが、いくら探しても見つかりません。 その時、棺をかついでいた一人が言いました。 「そう言えば雨がやむ前、空から黒い雲が降りて来て、稲光がはげしく走っただろう。その時に、棺が急に軽くなったぞ」 すると、棺をかついでいた別の人も言いました。 「ああ、確かにあの時だ。あの黒い雲が、おばばを連れて行ったんだ」 それからも家の人たちはおばあさんを探し続けましたが、ついに見つからなかったそうです。 おしまい。
*小話 >無筆の願い書 むかしむかし、十日村(とおかむら)というところで、ひどい飢饉(ききん→農作物が不作で、食べ物に困ること)が三年も続きました。 困り果てた百姓たちは、集まって相談を始めます。 「こりゃあ、代官(だいかん→やくにん)さまに願い書を書いて、今年の年貢(ねんぐ→税金)をかんベんしてもらわないと」 「それは良い考えだが、誰が願い書を書くのだ? おらは書けねえぞ」 「おらもだ」 「おらも」 すると一人の百姓が、みんなに言いました。 「やれやれ、なさけねえな。おれにまかせておけ」 「まかせるのはいいが、三蔵、お前も字を書けないだろう」 「大丈夫。ようは、気持ちが伝わればいいんだ」 さて、三蔵が書いた願い書が、代官のところへ届きました。 代官は願い書を開くと、首をかしげました。 「はて、きみょうな願い書もあるものだ」 その願い書には、数字で、 《一二三四五六七八九十三》 と、書いてあります。 代官はあれこれと考えましたが、いっこうに意味がわかりません。 そこで願い書を書いた三蔵を呼び出して、たずねました。 「これなる願い書。そのほうが書いたものか?」 「ヘえ」 「では、そのほう、願い書を読み上げてくれ」 「かしこまりました」 三蔵は願い書を手に取ると、大きな声で読み上げました。 「一は、一つ申し上げます。 二は、苦々(にがにが)しく。 三は、三年このかた。 四は、しじょう(非常)なききんで、 五は、五こく(ごこく→こくもつの事)も、 六は、ろくに実らず。 七は、質(しち)に置いても、 八は、はじ(はち)をかくだけ。 九は、食(く)わずに苦しむ、 十は、十日村(とおかむら→)の難儀(なんぎ)」 ※願い書の意味 【一つ申し上げます。 苦々しい事に、三年続く飢饉で食べ物がろくにありません。 家の品を質屋に持って行っても、大した物がないので笑われるだけです。 食べ物がなくて苦しんでいる十日村を、助けてください。】 それを聞いた代官は、ふんふんとうなづいて言いました。 「なるほど、願い書の意味はわかった。村が苦しいのは、わしの耳にも届いておる。出来る限り何とかすると、約束しよう。・・・だが、願い書の最後に書いてある『三』は、一体何のことだ?」 「はい、三の字は、願い人の三蔵にございます」 ♪ちゃんちゃん (おしまい)
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明日は、社会は祭日 ( No.3 ) |
- 日時: 2022/11/22 02:10 (m0sacloud)
- 名前: wagon ◆td.8hEPz4iE
- 皆さんは、2023年(令和5年)のカレンダーを用意しましたか?
昔は、多くの、企業からカレンダーを頂いたりしていましたが、経費削減と此の社会の物価高でカレンダーを用意しなくなりました。 個人的な事ですが、私の場合は、各、一つ、一つの病院の予約表をカレンダーに貼って忘れない様にしています。 病院は、癌や内科、脳神経科、まして、脳梗塞からの眼検診の眼科等があります。 溜まった来年の、予約表をカレンダーに貼らないと忘れるため、久々に日曜に、ホームセンターに買い物に歩きで行きました。 次兄の為に、入浴剤、台所に敷く台所マット等です。 本当は、大好きで、たまらない猫の写真のカレンダーが欲しかったのですが、ホームセンターでは、そんな洒落た物はなく、簡素な物しか売っていません。 「予定を書き込んだり、予定表を貼るだけだから」と、また、簡素なカレンダー二冊を購入。 毎年、私は、寂しいカレンダーです。
今は、LINEの時代…。 長々とMAILに馴染んだ、おじさんです。 日曜や、祝日お休みの方は、今日を頑張れば、明日は休み。 平日しか休みがない方は(wagonも、そうでした)次の、お休み迄、頑張って下さい。 そんな、貴方が居るからこそ、社会は回っていると思って…。
私に、くどくどと長い文章を嫌がる方からの指摘がありました。 多分、顔文字も含むでしょう。 本当に長々と…すみません。 極力、止める様に致します。 しかし、wagonは、これしかないのです。
*百物語 >死骸を取る魍魎(もうりょう) ☆東京都の民話☆ むかしむかし、江戸(えど→東京都)の侍(さむらい)が仕事でよその国へ行く時、一人の男を召使いとしてやといました。 その男が実によく気のつく男で、どんな用事を言いつけても、てきぱきと片付けてくれるのです。 侍はこの男が気に入って、いつか正式な家来にしたいと思っていました。 旅の途中で、美濃の国(みのうのくに→岐阜県)のある宿に泊まった時の事です。 真夜中頃に、召使いの男が眠っている侍の枕元にやって来て言いました。 「旦那さま、旦那さま」 「うん、どうした?」 「まことに申しわけありませんが、もう仕事が出来なくなりました。旅の途中ではありますが、このままおいとましたいと思います」 「なんだと!」 侍はあわてて飛び起きると、男につめよりました。 「なぜだ? 何か気に入らない事でもあったのか? もしそうなら」 「いいえ、そんな事はありません。 実はわたしは人間でなく、魍魎(もうりょう)と呼ばれるものです。 わたしたちはなくなったばかりの人の死骸(しがい)を取ってくる事になっていて、わたしにも順番が回ってきました。 この宿から一里(いちり→約4キロメートル)ほど行ったところにある、お百姓(ひゃくしょう)さんの母親がなくなり、その死骸を取る事になったのです」 侍は驚いて男の顔を見ましたが、どう見ても人間で、妖怪とは思えません。 「魍魎なら黙って姿を消せばいいものを、なんだってわざわざ断るのだ?」 「はい、そうしようかとも思ったのですが、旦那さまによくしていただいたので、黙って立ち去るのもどうかと考え、正直に事情を申し上げました。では、失礼します」 男はそう言うと、なごりおしそうに部屋を出て行きました。 翌朝、侍が起きてみると、どこへ消えたのか男の姿はありません。 (ゆうべの出来事は夢でなく、やはり本当の事であったか) そこで宿の人に訳を話して、一里ほど行ったところにある村の様子を調べてもらいました。 夕方になると、様子を見に行っていた宿の人が戻って来て言いました。 「おっしゃる通り、村は大変な騒ぎでした。 今日、その母親の葬式(そうしき)をしたところ、野辺送り(のべおくり→死者をお墓まで送っていく事)の途中で急に黒雲が立ちのぼって空をおおい、気がついたら棺桶(かんおけ)の中の死骸がなくなっていたそうです」 「・・・そうか。いや、ご苦労だった」 侍は仕方なく、一人で旅を続けました。 おしまい。
*小話 >物忘れの名人たち いつも物忘れをするだんなたちが集まって、こんな事を相談しました。 「わしらは物忘れがひどいから、お互いに忘れた事を思い出す会を開かない か?」 「おおっ、それは良い考えだ」 「では最初の会を、あさっての二十一日 に決めよう」 こうして思い出す会の会場を、金兵衛(きんべえ)さんの家に決めました。 「それではみなさん、くれぐれもお忘れなく」 さていよいよ、その思い出す会の日がきました。 金兵衛さんの家では座敷をきれいにして、ごちそうも並べ、みんなが来るのを待っていました。 ところが誰一人、やって来ません。 「おそいなあ、みんな、何をしているんだろう?」 金兵衛さんは、番頭に言いました。 「二十一日に思い出し会の約束をしているのに、誰も集まってこない。もしかすると約束を忘れているかもしれんから、みんなを呼んできてくれないか?」 すると番頭は、あきれ顔で言いました。 「だんなさま。今日は、二十二日でございます」 ♪ちゃんちゃん (おしまい)
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暖かい雨なのだろか‥ ( No.4 ) |
- 日時: 2022/11/23 07:22 (m0sacloud)
- 名前: wagon ◆td.8hEPz4iE
- 雨が朝から降り、気温の格差で寒さが身に染みる。
朝からpocketradioをテレビを点けず、ある程度音量で鳴らしている。 radioからは、「今日は、暖かい朝になり起きるには辛くない」とか言っている。 我が家は、火を扱うストーブはない。 エアコンとファンヒーター、電気ストーブ。 家、全体暖めるには、エアコンを最高温度で最強にして使っている。 八畳タイプの機種だから、家全体を暖めるには不向き。 無いよりはマシ。 一年前に、此の棟で上の階から出火した火事があった。 市営住宅に入る人は金が無い人達。 しかし、貧乏と言えど火災を起こしたからには、住宅の弁償をしなければならない。 部屋の内装や外装の修理には莫大に掛かる。 私も、他人の失火で被災する。 全財産を失い、失火した人からは一円も頂けなく泣き寝入り。 だから、石油ストーブは、どんなに寒くても買わなくなった。 タンス預金の30万強も灰に。 預金してたら良かったと当時は思ったもの。
父母に挨拶する時の蝋燭が1袋しかなく、いつも購入する大阪の仏具通販に注文した商品が、昨日、夕方に発送したとガラケイに連絡。 約8千円の出費だが、三色蝋燭のsize25号。 蝋燭の残りで一年の早さを実感。 兄に『火事が怖いから、電気式の蝋燭すれば良いのに』と友人から言われるが、やはり仏壇の両親に挨拶するには、マッチを擦り蝋燭に火をつけないと、なんか安心しない。
大分の墓の姉は、姪の、お父さんと一緒になったから何を話しているのかな…と。
*百物語 >墓場へ行く娘 むかしむかし、ある田舎に、たいそうな長者(ちょうじゃ)がいました。 長者にはきれいな一人娘がいて、もう年頃です。 そこで長者は、娘に婿さんを取る事にしました。 すると、そのうわさがすぐに広がって、 「よし、自分こそが、婿になろう」 「いいや、おれこそが、長者の娘婿にふさわしい」 と、婿さんの希望者(きぽうしゃ)が、大勢来るようになりました。 ところが、次の朝には、 「あんな恐ろしい娘の婿になるなんて、とんでもない!」 と、誰もが逃げてしまうのです。 さて、この話を耳にした旅の男が、 「これは、何かわけがありそうだ。面白い。別に娘の婿には興味はないが、それをつきとめてやろう」 と、長者の屋敷をたずねました。 この男はひとり者で、なかなかの男前です。 その上、とても度胸があります。 「わしの娘婿になりたいとは、ありがたい。 しかし、娘には変なくせがありましてな、真夜中(まよなか)に、どこへともなく出かけていくのです。 娘がどこへ行って何をしているのか、それを見届けてくれたなら、お前さんを婿に迎えましょう」 「わかりました」 さて、その日の真夜中。 男が娘の部屋の様子をそれとなくうかがっていると、娘がロウソクを手に白い着物姿で現れました。 長い髪を振り乱して、裏庭の方へと出ていきます。 まるで幽霊の様でしたが、男は気持ちを落ち着かせると娘の後をつけていきました。 娘がやって来たのは、何と墓場でした。 「はて? こんな所で、何をするつもりだろう?」 男が物陰からのぞいていると、娘はクワで棺桶を掘り出して、棺桶のふたを開けました。 そして棺桶の中にあった死んだ人の骨をポキンと折って、ポリポリとうまそうに食べ始めたではありませんか。 普通の男なら、『ギャーッ!』と叫んで逃げ出すか、腰を抜かしてしまうところですが、男は度胸をすえて、じっくりと娘の様子を観察しました。 娘は死んだ人の骨をうまそうに食べ終わると、ニンマリとまっ赤な舌で口のまわりをなめながら、屋敷の方へ戻って行きました。 男は娘がいなくなると、棺桶にかけよって中を調べます。 棺桶には、娘が食べ残した骨が散らばっています。 男がその骨を手に取って調べると、フンワリと甘いにおいがしました。 「これは、もしや」 口に入れてみると、なんと甘いアメではありませんか。 「よし、長者に持って行ってやろう」 男は骨の形に作られたアメを持って長者の屋敷へ戻ると、さっそく見て来た通りの事を長者に説明しました。 「そしてこれが、そのアメです。どうぞ、お食べ下さい」 男がアメを差し出すと、長者はにっこり微笑んで、 「いや、食べんでもわかっておる。 それはわしが娘と相談して、アメ屋に作らせた物じゃからな。 実はわしらは、この屋敷の婿にふさわしい、どんな事にも驚かん、気持ちの落ち着いた男を探そうと、度胸試しをさせてもらったんじゃ。 今まで大勢の男を試して来たが、お前さんほどの男はいない。 どうか、娘の婿になっていただきたい」 と、言ったのです。 「いえ、わたしは別に、婿には・・・」 男が断ろうとするのも聞かず、長者は娘を呼びました。 すると、きれいな着物を着た娘が現れて、 「どうぞ、末永く、お願いいたします」 と、おじぎをしました。 「あっ、その、・・・はい。こちらこそ」 次の日、男と娘は三々九度のさかずき(→結婚の儀式)をかわして結婚し、幸せに暮らしたという事です。 おしまい。
*小話 >魚の心中 コイはフナよりも、格が上とされてい ます。 コイの息子とフナの娘が結婚したいと思いましたが、家柄(いえがら)の違いで、どちらの親も結婚を許してはくれま せん。 生きるのぞみを失ったコイの息子とフ ナの娘は、 「どうしても、この世で一緒になれないのなら、死んであの世で夫婦になりま しょう」 と、ヒレとヒレとをからみ合わせて、陸地めがけて飛び上がりました。 まあ、この話はともかく、家柄など身分の差がはっきりしていた江戸時代には、この様な身分をこえた禁断の恋のすえの心中があったそうです。 ♪ちゃんちゃん (おしまい)
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また、仕事だが、後三日頑張れば。 ( No.5 ) |
- 日時: 2022/11/24 01:54 (m0sacloud)
- 名前: wagon ◆td.8hEPz4iE
今年の最後の祭日、どう過ごしましたか?
*日本の昔話 >石のいも むかしむかし、ある村に、空海(くうかい)という名のお坊さんがやって来ま した。 お坊さんは朝から何も食べずに、山をこえて谷を渡り、やっとこの村にたどり ついたのです。 「ああ、腹がへった。目が回りそうじゃ」 すると向こうから、一人の女の人が歩いてきました。 女の人は、畑から帰って来たところでした。 手にザルをかかえ、その中にはおいしそうなイモがいっぱい入っていました。 それを見て、お坊さんは思わず声をかけました。 「お願いじゃ、そのザルの中のイモを一つでいい、わしにくだされ」 女の人は、ジロリとお坊さんを見ました。 (ふん。なんて汚い坊主だろう) この女の人は、みすぼらしいお坊さんにイモをあげるのがいやだったので、 「それは残念。このおイモは、食べられませんよ」 と、言いました。 「えっ、どうして?」 「これは、おイモそっくりの石なんです」 「石ですか。それは仕方がない」 お坊さんは頭を下げると、またトボトボと道を歩いていきました。 「うふふ。うまくいったわ。だれが、大事なおイモをあげるもんですか」 次の年の秋になりました。 「今年も、おいしいおイモがたくさん取れますように」 あの女の人は大きなザルをかかえて、自分の畑に行きました。 さっそく畑の土をほり返してみますと、去年よりも大きなイモがどんどんと出てきます。 「今年は豊作だわ。それにズッシリと重くて、よく実がつまっている。・・・しかし、本当に重たいわね。まるで石みたい。・・・あれ、これは!」 イモだと思っていたのは、イモそっくりの石だったのです。 「あら、これも、これも、これも、ぜんぶ石だわ!」 女の人の畑のイモは、全てイモにそっくりな石だったのです。 その時、女の人は去年の今ごろ、お坊さんにうそをついた事を思い出しました。 「ああ、あの時、わたしがうそをついたから、神さまが天罰(てんばつ)をあたえたんだわ」 女の人は反省して、それからは貧しい人にほどこしをする心やさしい人になりました。 おしまい。
*日本民話 >和尚の夜遊び ★島根県の民話★ むかしむかし、ある山寺に、和尚さんと小僧が住んでいました。 むかしのお坊さんは、女の人と結婚出来ない決まりでしたので、お寺ではなくて里に、こっそりと女房を持つ人が多くいたそうです。 この和尚さんもその一人で、里に女房がいたのです。 さて、夜になると和尚さんは、女房に会うために里へと下りて行きました。 そうすると山寺には、小僧がただ一人っきりです。 小僧は十歳だったので、まだ夜が怖くて、和尚さんがいなくなるといつも両耳を手でふさいで、布団の中でふるえていました。 そんなある日、小僧は、 《一二三四五六七八九十》 と、自分が知っている漢字で手紙を書くと、それを和尚さんの机の上に置きました。 翌朝、帰ってきた和尚さんはそれを見つけると、小僧に聞きました。 「小僧、夜に誰か来たのか?」 「いいえ、誰も来ていません」 「しかし、ここに《一二三四五六七八九十》と書いたのがあるが」 「・・・・・・」 「本当に、誰も来なかったのか?」 「はい」 「では、これは、お前が書いたのか?」 「いいえ、わたしは知りません。ところで、何と書いてあったのですか?」 「うむ。それがどうにもわからんのじゃ。お前はとんちが得意であろう。どうだ、この謎解きがわかるか?」 小僧は手紙を受け取ると、しばらく考えたふりをしてから、こう言いました。 「わかりました。これは、こう読むのです。『ひとり(一)に知れ、ふたり(二)に知れりゃ、さん(三)ざんいう。知(し)れちゃ仕方ない、業(ごう)(五)をわかす。業をわかせば、ろく(六)なことにならん。質(七)屋の八(八)兵衛さんの娘にほれくさり、苦(九)労すんなよ。この住(十)職のばかたれ』」 と、得意げに読む小僧の頭を、和尚さんはペシリと叩きました。 「何が知りませんだ。これはどう見ても、お前が書いた物だろうが」 和尚さんは小僧を叱りましたが、でもそれからは里に行っても、出来るだけ早く帰ってくるようになったそうです。 おしまい。
*小話 >おカメの嫁入り 「ツルは千年、カメは万年」 と、言う言葉がありますが、(※実際は日本に生息するツルの寿命は20〜30年、カメの寿命は30〜50年ほど)むかしからツルもカメも大変長生きをする、おめでたい生き物だと考えられてきました。 そのカメの娘のおカメが、ツルの息子の鶴吉(つるきち)と結婚することになりました。 おカメの母親は、大喜びをしています。 ところがどうしたわけか、娘のおカメは部屋のかたすみでめそめそ泣いておりました。 母親が、おどろいて、 「近所の人たちも『おカメちゃんには、似合いのお婿さんだ』と、いわってくれているのに、何がそんなに悲しいのかい?」 と、聞きますと、 「ツルちゃんのお嫁さんになるのはうれしゅうございますが、ツルちゃんの死んだあと、九千年も一人で暮らすのかと思うと、それがつらくてつい悲しくなるのです」 おしまい。
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おはようございます。 ( No.6 ) |
- 日時: 2022/11/25 10:11 (m0sacloud)
- 名前: wagon ◆td.8hEPz4iE
- *日本民話
>友だちにあげたリンゴ ☆福岡県の民話☆ むかしむかし、あるところに、四人の男の子を持つお百姓(ひゃくしょう)さんがいました。 一番上の子どもの名前は太郎、二番目は次郎、三番目は三郎、四番目は四郎です。 ある日の事、お百姓さんが町へ行くと、とても大きなリンゴが売っていました。 「話しには聞いた事があるが、これがリンゴというものか」 リンゴを初めて見たお百姓さんは、そのリンゴを七つ買って子どもたちのおみやげにしました。 太郎と次郎と三郎は、リンゴを二つずつもらいました。 四郎はまだ小さいので、一つだけです。 さて次の晩、お百姓さんは子どもたちを集めて、リンゴの事を聞きました。 「四郎や、リンゴはどうした?」 すると四郎は、ニッコリ笑って言いました。 「みんな、食べちゃった。とっても、おいしかったよ」 その言い方がとてもかわいかったので、みんなはどっと笑いました。 「では、太郎はどうした?」 「ああ、おらも食べたが、リンゴのタネをちゃんと取ってある。おら、そのうちリンゴの木をつくるんだ」 それを聞いて、お百姓さんは喜びました。 「なるほど、お前はわしのあとをついで、立派なお百姓になれるぞ」 「えへへへ」 お父さんにほめられて、太郎もうれしそうです。 「それで次郎、お前はどうした?」 「うん、友だちに見せると欲しがったから、売ってやったよ。すごくもうかった」 「なんだ、食べずに売ってしまったのか。・・・お前は百姓よりも、商人が向いているな」 お百姓さんは、少しガッカリです。 「ところで、三郎はどうした?」 「うん、・・・・・・」 気が弱くておとなしい三郎は、何も言いません。 それでもお百姓さんが何度もたずねるので、三郎は小さな声で言いました。 「みんな、あげちゃった」 「なに、あげてしまっただと?! せっかく、おみやげに買ってきてやったのに。いったい、誰にあげたんだ?!」 お百姓さんが大きな声を出したので、三郎は泣きそうな顔で言いました。 「友だちが、病気で寝ているの。だからその友だちに、持っていってあげたんだ。でも友だちはもったいないと言って食べてくれないので、まくらもとへ置いてきた」 それを聞いたお百姓さんは、思わず三郎を抱き寄せて頭をなでました。 「よくやった! えらいぞ、三郎」 それから他の兄弟たちに向かって、こう言いました。 「リンゴを、食べるのもいい。 リンゴの種を植えて、リンゴを育てるのもいい。 リンゴを売って、金もうけをするのもいいだろう。 だがお前たち、三郎のように人を思いやる気持ちを絶対に忘れてはいけないよ」 おしまい。
*小話 >怒る男 ある時、まぬけな太郎吉(たろうきち)が、友だちに言いました。 「家の隣の八兵衛(はちべえ)は『めったに腹を立てたりしない、がまん強い男だ』と、みんなが言っているが、あれは うそじゃ」 すると友だちが、 「いやいや、あの男は本当にがまん強い男で、めったに怒ったりはしない気のやさしい男さ」 と、言うので、まぬけな太郎吉は、大まじめな顔をしていいました。 「でも昨日、八兵衛が昼寝をしていたので、本当に怒ったりしないがまん強い男かどうかをためしたんだ」 「へえ、どうやって?」 「なあに、ほんの米粒ほどの小さな炭火のかけらを、あいつの耳の中に落としてやったのさ。そしたらあいつ、目の色を変えて怒り出したぞ。うわさとは違って、あいつは怒りっぽい男だ」 「そら、誰でも怒るわ」 ♪ちゃんちゃん (おしまい)
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早い、おはようございます。の時間。 ( No.7 ) |
- 日時: 2022/11/26 03:46 (m0sacloud)
- 名前: wagon ◆td.8hEPz4iE
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