Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.1 ) |
- 日時: 2013/01/10 21:47 (mesh)
- 名前: さくらんぼ
- 桃香「ヤッホー加奈ッ!」
加奈「あ、桃香と夏希!」 夏希「一緒のクラスだといいね☆ もうドキドキしちゃうよ。」 私たちは小学校からの親友。 そして、小学校を卒業。 今まさに、中学生になるところだった。 周りは、新しい制服に身を包み、 笑顔を絶やさない子でいっぱいだった。 私たちが進学した学校は私たちの家の近くにある。 それほどレベルが高いわけではなかったので みんなで進学できた。 これから楽しい中学校生活が始まる。 みんなそう思っていた...
私たちは、1ーBクラスになった。 しかも、三人全員同じクラス。 夏希「わあ、すごーい!!みんなで同じクラスだったね」 桃香「うん!本っ当に嬉しい!!」 私たちは誰よりも、喜び、笑いあった。 それから学校を見回ったり、部活などを決めたりした。 でも、私たちはずっと離れず、部活も同じバスケ部に入った。三人ともバスケをしていて小学校の時もよくみんなで競い合ってたんだ。 そしてしばらくたったある日、新入生が来た。 新しい環境にも戸惑わず、その子はゆっくりと黒板の前へやってきた。 先生「はい。皆さん、静かに!さっそく自己紹介をしてもらいますよ。」 ??「南中学校からきました。佐藤 潤 です。 ここにはわからないことが沢山ありますので、皆さんと仲良くしながら、頑張ろうと思います。よろしくお願いします。」 爽やかな黒髪にまっすぐのびた顔。 ていねいな言葉と長い足。 カッコいい... 素直にそう思った。 たぶん、クラスの女子全員がそう思っていたにちがいない。 先生「佐藤くんは、スポーツ万能で、小学生の時、陸上競技大会で優勝したんですよ。」 潤くんは照れながらうつむいて笑った。 先生「じゃあ、潤くんは山本さんの隣でいいかな?」 加奈「えっ...?」 潤くんが私の隣?!ドキドキした。 だんだん潤くんが近づいてくる。 そして潤くんはゆっくりと、でも爽やかに席についた。 潤「僕、佐藤 潤。よろしくね。」 私はビクッとして、 加奈「わ、私は山本 加奈です。よ、よろしくです。」 私の挨拶の日本語がおかしかったのか、潤くんは私にニッコリと笑った。顔が真っ赤になるのがわかった。 潤くんはすぐさま女子に囲まれた。 そしてありとあらゆる質問にびっくりしていた。 女子「潤くん、前の学校ってどんな所だった?」 「どういう人が好み?」 「好きな物とかある?」 「優勝ってどういう科目で優勝したの?」 そして、私はというと、桃香と夏希に囲まれていた。 桃香「ちょっと加奈!ズルいじゃん!あんなカッコいい潤くんの隣!」 夏希「そうだよ!ラッキーだったね〜 もう!嫉妬しちゃうぞお〜☆」 加奈「冗談やめてよ!別に嬉しくないもんっ」 そう言ったけど、内心すごく嬉しがっていた。 学校、楽しくなりそう!中学はいってからラッキーなことばかり続いてるなあ(*^_^*) でも、この時、神様はそう甘くはなかった。
嫉妬。
冗談で出てきたこの言葉が、まさか本当のことになるなんて。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.2 ) |
- 日時: 2013/01/12 20:32 (mesh)
- 名前: さくらんぼ
- [潤の場合]
あーあ、新しい学校かあ... 緊張するなあ... 俺、佐藤 潤。 父さんの仕事の関係で引っ越すことになった。 まえの友達にもさよならすることになった。 先生から紹介があり、俺は加奈という女の子の隣に座った。 潤「僕、佐藤 潤。よろしくね。」 軽く挨拶したつもりだったが、相手の女の子は顔を赤くし、照れくさそうに、挨拶を返してくれた。 (うわあ〜緊張するぅ...) そして、まもなくお約束。 沢山の女子に囲まれ、質問の山。 俺はこう見えて、人と接すること苦手なんだよな... 質問には適当に答え、女子から逃れた。 俺は自分から言うのもアレだけど、個人的にモテる方だと思う。まあ、顔からしても、身体能力からしても、俺を好きになる子は少なくはないと思う。 まあ、とにかく慣れだ!慣れ! 新しい環境でも慣れればどおってことない! 頑張ろう...(^^;;
[桃香の場合] あーよかったあ。 夏希も加奈も同じクラスで。 私、今のところまだ好きな人いないから、今日ぐらいでいい人みつけなくちゃ。 先生「新しい新入生です。」 (ん?新入生...?誰だろう?) コツコツコツ... 教室の硬いタイルを歩く一人の男の子がいた。 (え...?) ??「南中学校からきました。佐藤 潤 です。 ここにはわからないことが沢山ありますので、皆さんと仲良くしながら、頑張ろうと思います。よろしくお願いします。」 佐藤..潤...?? 全身に電気がはしった。 佐藤 潤。 桃香にはこの名前に聞き覚えがあった。 というか、聞き覚えがないというほうがおかしいのだ。 佐藤 潤。桃香は以前、桃香も潤も、小学5年の時に潤に告白したのだ。桃香は自分の思いを必死に伝えた。...つもりだった。 桃香「好きです。潤くんのコト。 ずっとまえから好きです!」 潤「...浜崎さん...」 しばらくたって、潤くんは答えた。 潤「ごめん。まだ小学生の僕らには恋なんか早いと思うんだ。 ...だから...ごめん。」 桃香はうつむいていた、自分の頭を強引にあげた。 桃香「...そっか。ごめん。」 今の桃香にはそれしか言えなかった。ショックだった。悲しかった。潤くんは優しくフった。 私が気付くのを恐れて。 桃香「う...うあああああっええええええええええん」 桃香は泣いた。 桃香しかいない学校で。一人で。潤くんがいない今、フラれた今は まだ潤くんの温かさが残っているだけだった。
桃香「........」 (どうして?どうして潤くんがここにいるの?これって偶然?) 桃香は喜んでいいのか、 驚いたらいいのかわからなかった。 結局、潤くんは私が過去に告白した桃香だとは気づかない様子だった。少し安心したけど、また私を見て思い出しちゃったらヤダな... そう思い、桃香は潤と距離を置くようになった。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.3 ) |
- 日時: 2013/01/14 17:13 (mesh)
- 名前: プリン
- いいね。引き込まれるように読んじゃった。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.4 ) |
- 日時: 2013/01/14 19:38 (mesh)
- 名前: さくらんぼ
- プリンさん、ありがとうございます。
どんどん更新していきますね。
[夏希の場合] もうやだ。 それが夏希の本音だった。 夏希の両親は、夏希が幼い時に離婚をした。 夏希は経済的にも父のほうについて行った。だが、その思いとは裏腹に、父親はストレスなどからドラッグに手を出してしまい、仕事も首になり、貯金していた金も今や底をつきそうだった。そのため夏希はバイトなどをし、愛してもいない父親のためにお金を稼いだ。だが桃香と加奈は夏希の父親についてはなにも知らない。だた知っているのは夏希の両親が離婚したということだけ。この選択は夏希自身が決めたことだ。余計な心配はして欲しくない。自分だけ、惨めな思いはしたくない。 そのような理由だった。 そして、夏希は真実を公にすることなく中学生になった。父親も今はドラッグもやめていて、生活は前よりは安定していた。 そして、ある日。 先生「このクラスに新しい友達が増えます!」 ??「南中学校からきました。 佐藤 潤 です。 ここにはわからないことが沢山ありますので、皆さんと仲良くしながら、頑張ろうと思います。よろしくお願いします。」 新入生がきた。 夏希「えっ...」 また、夏希も潤の虜になった。 (わあ...カッコいい... あんな人が私の彼氏になってくれたら...) こうして、今日も一日が終わった。 (ああ嫌だな...家に帰りたくない...) その頃夏希は憂鬱な気持ちで家路を歩いていた。 そして、家の前へきた。 錆びた柱。傾いた看板。 夏希のアパートはそれほどまでに荒れ果てていた。 夏希「.......」 夏希はなにも言わずにゆっくりと自分の家のドアを開けた。 その時だった。 ヒュッ 夏希「キャッ!」 ドアを開けた途端中から勢いよく石を投げつけられた。 石はまっすぐ夏希の顔に命中。 夏希「うぅ...」 あまりの痛さに夏希は顔をしかめた。 ??「ハハハハハハ...よお夏希。生きてたのか。てっきりお前、自殺したのかと思ってたよ。あはははは!!」 夏希「......」 夏希の父親だ。いや、夏希にとっては目の前の男が自分の父親だとは思いたくないだろう。 ボサボサな髪。破れ、汚れた服。 酒臭い口臭。最悪だ。 夏希は無視して自分の部屋に行こうとした。だが、父親に腕を強く掴まれた。 夏希「...何するの?離してよ!」 夏希は必死に抵抗したが、かなわない。 父親「ハハハ!いや、この俺を無視するとはいい度胸だ。だがな、俺は今日イライラしてんだ。ちょっと俺に付き合ってくれねえか...」 夏希の父親はそういうなり、夏希と頬を叩いた。 パシッ 部屋に乾いた音が響く。 夏希「くッ...」 夏希は酒のビンが転がっている畳に倒れこんだ。すぐ近くで父親が棒を持って振り下ろす。その勢いでビンが割れる。破片が飛ぶ。 夏希「ハア...もう...やめて」 夏希は声を振り絞る。 だが父親にはただのうるさい叫びでしか聞こえない。 父親「ハハハハハハ!! うるせえ!!」 ガシャン! ガシャン! ガラスビンが割れる。 もう誰にも止められない。 夏希「いやあああああああ!!」 外は晴天。中は大雨。 そんな夏希の家に辛い叫びが響いた。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.5 ) |
- 日時: 2013/01/14 21:53 (mesh)
- 名前: さくらんぼ
- ⒈夏希の嘘
加奈「おはよ〜」 加奈はいつもより遅く登校した。 教室にはいると、賑やかな話し声がする。 桃香「加奈っ!もう!遅いよ!何してんのよ?!」 加奈「え?...ご、ごめん。」 いつもと違う桃香の声に戸惑いながら、加奈は謝った。 加奈「桃香こそ、どうしたの?そんなに取り乱して。あ、そういえば、夏希は?」 桃香「そ、それがね。クラスの子が見てたらしいの。包帯だらけの夏希の姿を。一瞬、誰かと思ったんだって。夏希、大怪我とかしたのかな?」 加奈「えっ?夏希が?ほんと?それは心配だなあ。」 桃香「そ、それに、私、夏希見たの。裏庭で。泣いてた。痛そうに体押さえて。」 加奈「......」 加奈は一気に夏希のことが心配になった。親友なら当たり前のことだ。 加奈「...さがそう。夏希を。ねえ!そうしよう!桃香!」 桃香「うん!」 桃香は返事をするまえに走り出していた。 加奈「夏希ー!!!どこー?」 桃香「夏希ー!!」 私たちは大声を出しながら学校中を走り回った。そして、 桃香「!! 加奈ッ!」 桃香が引きつった叫び声をあげた。 そこは、体育館の裏。 夏希だ。夏希がいた。 加奈「ハア...ハア...夏希!どこいたの?!心配したんだよ?!」 桃香「本当だよ!そんな包帯までして...どうしたの?!」 私たちが叫ぶように話しかけると、夏希は、 「加奈... 桃香... ...ありがと。心配してくれて。でも、二人には関係ないから。ほっといて。」 と静かに言った。 桃香「関係ないって...私たちがどれほど心配したか、分かってる?」 加奈「そうだよ。夏希!私たち、親友だから、夏希に関係あることは、私たちにとっても関係あるんだよ!」 肩で息をしながら、ふたりは答えた。 夏希「ふたりには迷惑をかけたくないの!!ふたりは何も知らないんだから、もうほっといて!!」 夏希は、そう叫ぶと、泣きながら 走って行ってしまった。 加奈「夏希ッ!」 パシッ 加奈「え?」 加奈が夏希を追いかけようと走り出すと、桃香が加奈の肩をつかんで止めた。 桃香「いまはそっとしとこう? 夏希が可哀想だよ。」 加奈「も、桃香...」 その後も夏希は授業にでる様子もなく、私たちは先生に聞かれて、夏希は早退したと嘘をついた。
「ふたりは何も知らないんだから」
ねえ、夏希。私たちは夏希の何を知らないの?私たちは親友じゃあなかったの?
加奈は夏希のことを一日中考えていた。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.6 ) |
- 日時: 2013/01/16 00:46 (mesh)
- 名前: さくらんぼ
- ⒉3人の関係
次の日夏希は学校にきた。だが、桃香と加奈はなかなか夏希に話しかけることが出来ず、三人の関係は、悪くなっていく一方だった。 加奈は思わず暗い表情になってしまった。 潤「......」 潤はそんな加奈を心配そうに見つめていた。 潤「ねえ、山本さん。顔色悪いよ。どうかしたの?」 加奈「...あ...いや、ちょっと...」 加奈は大好きな潤くんにさえもうまく答えることが出来なかった。 潤「もしかして、友達関係?」 ドキッ 加奈は顔を赤らめた。 潤「あれ?図星かな?もしもそうなら僕にできることは限られるなあ。でも、僕でよかったら、相談にのるよ。」 加奈は潤の優しい笑顔に少し心がやすらいだ気がした。 それから、加奈はなにかと潤に相談をするようになった。 「今日も夏希としゃべれなかった」 「どうしたら元に戻れる?」 「私たちが悪いのかな?」 加奈は自分の不安な気持ちをすべて潤にぶつけた。 潤はその沢山の気持ちに優しく答えた。 そんな潤に加奈はもっと惹かれていった。 そしてそれは潤も同じだった。 加奈は自分に、遠慮することなく、自分の気持ちをぶつけてくれる。そんな加奈の心に潤も惹かれていったのだ。
桃香「......」そんな二人を桃香は怖い目つきで睨んでいた。 (どうして?潤くんは私のものよ!でも何でそこに加奈がいるのよ?) いつしか桃香は加奈と潤の関係に嫉妬していた。 (加奈さえいなければ...) そして桃香はとんでもないことを考えてしまった。 (そうだわ!これなら確実に二人の関係をぶち壊せる!)
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.7 ) |
- 日時: 2013/01/16 22:45 (mesh)
- 名前: さくらんぼ
- 桃香の考え 〜いじめ開始〜
「はあ...」 通学路を加奈はため息をしながら歩いていた。 「もう、ダメだよ!そんなにため息ばかり!自分に自信を持たなきゃ!」 横から爽やかな声がとぶ。 加奈「潤くん...でもあれから1週間もたったのに私、夏希と一回もしゃべれてないよ...」 佐藤 潤だ。 そう、二人はあれから、一緒に登校する仲までに至った。 ここまでくると、誰かどこから見ても恋人同士だが、二人の場合はそうではない。お互いが両思いだとは気づかず、ただ交代に話しかけているだけなのだ。だが、二人はそれだけでしあわせだった。 加奈「でも、今日はなんか嫌な予感がする。どちみち夏希とはまだしゃべれそうにもないし...」 潤「そうかな?加奈が頑張れば、努力は必ず実るよ!」 その途端、加奈は顔を真っ赤にした。 加奈「え...今 加奈って...もう名前で呼んでくれるの?」 潤「アハッ 地味〜にそう呼んでみたけど、まだ早い?」 加奈「...い、いや...私はオッケーだけど...」 潤「え〜だったらいいじゃん!」 加奈は喜びに溢れていた。 (嬉しい!潤くんも、私といると、すごく笑顔... もしかしたら、潤くんは...私のこと...) そう考えるようにもなった。 二人は教室の戸の前まできた。 教室の中からは、ザワザワとした 話し声がたくさんして賑やかだ。 ガラガラガラガラ 加奈は戸をあけた。 その時だった。 ザワッ 賑やかだった教室が一瞬で静まり返ったのだ。 加奈「...え?」 加奈はあまりの光景に戸惑った。 (な、何?私何かしたの?) それでも加奈たちは自分の席に歩いていった。だかその途中で足がのびてきた。 加奈「あっ!」 加奈はその足に自分の足をとられ、思いきり転んだ。 「あはははははっ!!!」 それをみて、加奈と潤をのぞいた 全員が笑った。 まるで、悪魔のように。 加奈 潤「.......」 二人はただただうつむくしかなかった。 その時、潤が口を開いた。 潤「おい!みんななんのつもりだ?!どうしてこんなことをする?!」 シン また教室が静まり返った。 加奈「も、もういいから...潤くんも席につこうよ?」 その時、桃香が冷たく言い放った。 桃香「分かったわ!教えてやる! 私たち女子は憎いの。加奈、あなたが。偶然、潤くんの隣になっただけであんたは潤くんを一人じめ。あんただって潤くんを自分だけのものにできて嬉しいでしょ?でも私たちは何も楽しくない!!私たちはただ楽しそうなあんた達をみてるしかないのよ!でも、もうそれも限界ね。だから決めたの。私たちはあんたをいじめる。そしてあんた達の関係を裂く。そう決めたのよ!!」 加奈「...そ、そんなの間違ってる!!私は潤くんを一人じめしよう、なんて思ってないよ!だから、やめてよ!」 その時、後ろから様子をうかがっていた夏希が歩いてきた。 加奈「な、夏希...夏希は私たちの味方だよね?間違った考えのいじめグループとは一緒になんないよね?」 夏希「フフッ それはどうかしら?私は常に面白いものを求めている。今まで私は父親の虐待にただ我慢するだけだった。だから今度は虐待、つまりいじめをする方へ行きたいの。だから、私は桃香のグループに入るわ。そして、加奈。あんたをいじめる。悪く思わないでね。」 加奈「そ、そんな!夏希!」 桃香「どう?夏希も、クラスの女子も、男子もみーんな私の味方。加奈の味方は誰一人いないわよ?」 潤「ふざけるな!」 それまでだまっていた潤が叫んだ。 潤「何がいじめだ!味方だ!この学校で一緒に勉強してるだけで俺たちはもう仲間同士だろ!どうしてそこからいじめが始まる?もういい加減にしろよ!浜崎も本城もこんな馬鹿げたことはやめろ!目を覚ませ!俺は加奈の味方だぞ!!」 夏希「あら、私はいつでも冷静なつもりだけど。興奮してギャーギャー叫んでるのはそっちじゃない。」 加奈「もうやめて!!!!」 桃香「だいたい加奈。あんたがいなければこんなことにはならなかったのよ?さっさと消えなよ!」 (もうやだよ!!) 加奈が再び叫びそうになった時だった。 キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン 加奈「あ......」 悲鳴でいっぱいだった教室は、チャイムが鳴り、一瞬で静かになった。やがて、先生がきて、全員は慌てて席についた。 (どうして?桃香は潤くんと私の関係に嫉妬して私をいじめるの?意味わかんないよ!私たちは親友だったのに... 全部私のせいなの?) キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン (あ...) 加奈が頭を抱えて悩んでいる間に授業は終わってしまった。次は長い休憩だ。いつもなら、加奈は真っ先に桃香と夏希のところに飛んでいくのに、今日はじっと席についてうつむいていた。 すると、そんな様子の加奈をみて、桃香と夏希がこっちにきた。 桃香「ねえ、加奈。休憩だよ。私たちと一緒に遊ぼう。」 加奈「え... でも...」 夏希「ほーら、いいからこっちきなよ。」 加奈は二人に引っ張られて、連れていかれた。 ガッ ところが、そんな加奈の腕を誰かが掴んだ。 加奈「じゅ、潤くん...」 潤だ。 潤「おい。加奈をどこへ連れていくつもりだ?!」 だか、潤にある一声がかけられた。クラスの男子らだ。 男子「うるせー!佐藤!てめえ最近きたくせして偉そうにしてんじゃねえよ!」 加奈「あっ!!」 そこには、大勢の男子に殴られ、蹴られる潤の姿があった。 潤「...くッ!うっ!」 潤は痛そうに顔を歪める。 加奈「や、やめて!潤くんは関係ないでしょ?!やめてよ!!」 桃香「じゃあ、私たちときてくれるよね?加奈。」 加奈「...わ、分かった。分かったから潤くんを離して!」 仕方なく加奈が了解すると、桃香の合図で男子たちが潤から離れた。それでも潤は倒れたまま、動かない。 加奈「......」 加奈はただ呆然と立ち尽くすだけだった。そしてそのまま加奈は桃香と夏希率いる女子たちに女子トイレへと連れていかれた。 加奈「くッ!」 加奈はトイレの床に突き飛ばされた。 桃香「さあ。どういじめてやろうかな...」 もうなす術がなかった。 バッシャン 加奈はトイレの水を頭からかぶった。 ぴちゃん ぴちゃん 全身から冷たく、汚れた水がしたたり落ちる。 加奈「いやあああ!離してっ!」さすがに加奈も、ハサミでスカートを切られそうになった時は抵抗した。だがそれもむなしく、加奈は抑えられ、バサバサと無惨に切られてしまった。 キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン 夏希「桃香。チャイムが鳴ったよ。今はこれくらいにしよ。」 桃香「ええ。そうね。」 みんなは、水びたしのトイレに加奈を一人残していってしまった。 加奈「..........ハハハっあはははははっ!」 加奈は狂ったように笑った。それは自分でも分からなかった。だが、自然と涙がこぼれ落ちる。次々と傷ついた頬を流れ落ちる。 加奈は立ち上がって鏡をみた。 そこには、自分とは思えない、いや、思いたくない人間が存在した。 ボサボサの髪、血がにじんだ手足、バサバサの制服。 加奈「うっ... うっ...うっ!」 酷い自分をみて加奈は泣き叫んだ。涙が止まらなかった。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.8 ) |
- 日時: 2013/01/17 22:31 (mesh)
- 名前: かなえ
- ⒋想像出来ない辛さ
(どうすればいいの?) 加奈は、一緒に帰ろうと言ってくれた潤の誘いを断り、遅い時間に一人寂しく家路を急いでいた。 潤は手と足に包帯を巻いていた。私のせいで... (学校に行きたくない...) 親友と同じクラスになり、楽しかったはずの中学生活が、嫉妬という悪魔にバラバラにされた。 (これからどうすればいい?お母さんやお父さんにどう話せばいいの?とてもごまかせないよ...) 加奈は途方にくれ、近くの公園のベンチに座った。心までズタズタだった。 チッチッチッチッチッ 時計の音が誰もいない公園に響く。ふと加奈は顔を上げた。 時計は午後5時半を指している。 (もうそろそろ帰らないとお母さんも心配するよね...) だが、加奈には、帰りが遅かった自分よりも、酷い姿でいじめられて帰ってきた自分をみたほうがお母さんは悲しむと思った。 加奈は家の前につくと、ゆっくりとドアを開けた。 加奈「た、ただいま...」 だが、家の中からは返事はなかった。そのかわり、テーブルの上に置き手紙が置いてあった。
加奈へ ごめんね。実は知り合いの人が急に亡くなって、葬式の準備があって、呼ばれたの。 だから、お母さんは、今日帰ってきません。 多分、明日の昼ごろには帰ってくると思うから、戸締まりよろしくね。あと、ご飯は昨日のカレーをチンしてください。 任せたわよ! お母さんより
加奈「お母さんいないのか...あ、そういえば、お父さんも今日と明日は出張でいないんだった!」 加奈は少しホッとした。 それから加奈はバラバラのスカートをタンスの奥へ隠した。 傷ついた身体には絆創膏を貼った。 (明日がくるのが怖い... 寝たくない!) そうして加奈は12時になっても寝なかった。だが、1時をすぎるとうつらうつらしていまい、しまいにはまぶたがくっつき、離れることはなかった。 ピピピピピピピピピピ 加奈「うっ...うーん」 目覚まし時計の音で強引に起こされた加奈は、リビングに向かった。パンを焼き、憂鬱な気持ちで朝ごはんを済ませた。テレビをみても、その気持ちが晴れることはなかった。カバンを持ち、学校へ行く時間になる。 加奈「はあ...」 思わず、ため息がこぼれる。 ぽタッ ぽタッ 加奈「...うっ...うっ...もう嫌だっ!学校行きたくない!休みたいよ! うっ...うっ...」 涙がでるのは自然なことだった。 加奈「ああああああっっうっうっ...!桃香のバカ!夏希のバカ!どうしてみんな桃香の方にいっちゃうのよ!?どうして私は一人なの?はじめは友達だって...親友だっていたのに!なのに...なのに...どうしてよ!!!!!うっ...」 加奈は心の叫びを吐き出した。 不安だった。怖かった。 「あーあ、そんなに泣いちゃって...せっかくの綺麗な顔が台無しだろ。」 ビクッ 加奈が振り向くと、そこには潤の姿があった。 加奈「じゅ、潤くん...ど、どうして?」 潤「家の鍵、閉まってなかったよ。全く、不用心だなあ。」 (置き手紙にも戸締まりよろしくね。って書いてあったのに... 私ったら) 潤「ほらっ。いつまでも泣くな!加奈は強くなるんだろ?何が一人だよ。加奈には俺がいるじゃん。」 想像してなかった潤の優しい言葉に加奈はうつむいて、顔を赤くした。 潤「俺がいるから。俺だけは絶対加奈の味方だから。だから、頑張って学校いこうぜ!な。」 加奈「...ホント?ずっとそばにいてよ。」 潤「おい。俺、そんなに信用されてないのかよ。当たり前だろ。ずっとそばにいてやる。」 加奈は安心した。 何か、温かいものに全身を包まれている感じがした。 加奈は微笑んだ。最高の笑顔で。ありがとう、って想いをこめて。 それが通じたのかはわからないけど、潤も微笑んだ。 ガチャ 二人は歩いた。 立ち向かうんだ。 大丈夫。潤くんがいるもん。 頑張れる。 ギュッ 加奈「え?ちょっ...」 潤はさりげなく加奈の手をつないだ。 潤「もう、遅刻しそうだ。走ろうぜ!」 加奈「わわっ」 潤は加奈の手をとり、走り出した。不安なんかは消えていた。
誰かこの小説を読んでくれている人、 きて下さい。 感想を聞きたいです。 プリンさん、いませんか?
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.9 ) |
- 日時: 2013/01/18 16:21 (eonet)
- 名前: 亜稲
- 見ていますよ。
アタシは、潤がいじめグループに入りそうな気がして怖いです。 後、名前変えました?
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.10 ) |
- 日時: 2013/01/18 20:44 (mesh)
- 名前: かなえ
- はい。変えました。
同じ名前のさくらんぼさんがいたので、 まぎわらしいと思って。
読んでいただいて、ありがとうございます。 これからも、よろしくお願いします。 ↓始まりです!
⒌いじめに打ち勝つためには
加奈「.......」 潤がいても、やはり教室の前までくると怖い。今日はどんなことをされるんだろう... そんな加奈をみて、潤は加奈の前に立ち、戸を開けた。 グシャ バチャ 潤「わっ!」 加奈「え?」 その瞬間、なにかが飛んで来た。 それは、私たちに当たるとバチャっと割れた。中からは、ヌルヌルした物が... 加奈「た、たまご?」 そう、それは生卵だった。 「あはははははっ!!!」 命中して、汚れた私たちをみて、桃香を中心とした全員が狂ったように笑う。 潤「........」 加奈「え?ちょっと...潤くん?」 潤くんは真っ直ぐ桃香の方へ歩いていった。そして、桃香の机に置いてあった卵をとり、思い切り、桃香と夏希に投げた。 桃香「なっ?!」 夏希「...ッ...!」 そして、めちゃくちゃに投げる。 「キャッ!」 「わっ?!」 「いやああ!」 あちこちで卵が命中。割れる。 加奈「ちょっと潤くん!やめなよ!」 潤くんは私のいうことも聞かず、潤くんは卵を投げる。教室は卵でベタベタ。ヌルヌル。 桃香「.......」 桃香は真っ直ぐ潤くんを睨んでいた。 潤「何だよ。お前らがしたことと同じことをしたまでだ。こっち見んな!恨むなら、自分を恨みな。こんなことして、喜ぶ、馬鹿な自分を」 潤くんはすごい顔で桃香を睨み返した。 思わず加奈は立ち尽くす。 キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン チャイムだ。みんなは散らばり、席についた。 まもなく、先生が入ってきた。この先生は最悪だ。私たちがいじめられていることを言ったのに、まゆひとつ変えず、無視した。ヒートアップしてきたいじめに気づいても完全無視。だから、汚れた教室でも無視。掃除もしない。 学校に行く途中で潤くんは言った。
いじめてきたら、こっちもやり返すんだ。俺らもあいつらをいじめてやろうぜ。
私たちは強くなったのかな? やり返したから、強くなったの? 加奈は前の席に座っている桃香をみた。桃香は自分の耳を触っている。あれは、桃香が何か考えているときにする癖だ。親友なら気づいて当然だ。そう、親友なら。
加奈「うっ...うっうっ....うっ...」 授業中にもかかわらず、私は泣いてしまった。 (そうだ、桃香とも、夏希とも、私は親友だったんだ。今は?何?どうして親友の桃香が私をいじめるの?どうして??くっ...頭がっ」 加奈はこのとき、頭にすごい痛みを感じた。 加奈「きゃあ!!!」 ドサッ 加奈は頭を抑えて倒れた。 「きゃー何?!」 「何だ?」 「おい!見ろよ!」 戸惑うみんなを無視し、押しのけて潤は加奈に飛びついた。 潤「おい!おい!加奈っ!しっかりしろ!加奈!」 加奈「はあはあはあ...じゅ、潤くん?.....私...もう限界だよ......助けて........はあはあっ...うっ........」 潤「か、加奈っ!」 加奈は薄れゆく意識の中で潤を見つめた。 (潤... ごめんね...私が潤を巻き込んじゃったんだ...) そして加奈は意識を失った。 この時加奈は初めて[潤]と呼んだ。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.11 ) |
- 日時: 2013/01/19 18:13 (mesh)
- 名前: かなえ
- ⒎ごめんね...
「加奈...加奈...」 くらやの中で誰かが私を呼んでいる。 (え?だ、誰?誰なの?) 「加奈...加奈...加奈!!」 ハッ 加奈「う...じゅ、潤?」 潤「か、加奈!目を覚ましたか!大丈夫か?」 加奈「うん、ここどこ?」 そこは病室らしかった。 潤「ここは学校近くの病院。加奈、あの後救急車で運ばれたんだぞ。倒れた原因はストレスだって」 加奈「え?本当?じゃ、潤、私の近くにいてくれた?」 私が聞くと、潤は顔を赤くして答えた。 潤「あ、ああ。ずっそばにいたよ」 加奈「え?本当?ふふっ...... 嬉しい!」 それからしばらく沈黙が続いた。そして、潤が口を開いた。 潤「.....加奈.....ハッ...俺、お前のこと好きだな」 加奈「へっ?」 いきなりの潤の言葉に加奈は驚いた。そしてすぐに笑った。 加奈「アハハッ 何それ?それ、告白として受け取っていいの?」 潤「え?....ああ...まあ」 潤はうつむいていれけど、多分顔は真っ赤なんだと思う。 加奈「ふふ。ありがと。 ......私も好きっ☆」 そしてしばらくの間、また沈黙が続いた。その沈黙を破ったのはまたも、潤だった。 潤「俺たち、両思いだったんだな」 加奈「うん。幸せだよ。私。」 潤「これからも二人でいじめに立ち向かっていこうな。」 加奈「........」 加奈は急に黙った。 潤「加奈?」 加奈「...いいの?私と一緒にいて」 潤「は?何言ってんだよ!俺は加奈といじめをやめさせる!決めたんだ」 バッ 加奈は急に起き上がった。 加奈「本当にいいの?私と一緒にいたら潤までいじめられるんだよ?それでもいいの?...私はやだよ... 私はもう潤が苦しむ姿は見たくないよ....」 潤「か、加奈....」 潤は加奈を抱きしめた。 潤「大丈夫だ。いつも俺がそばについてやる。守ってやる。だからお互いに頑張ろう。今さらあっちには戻れないし、俺は戻る気もしない!!」 加奈はその言葉を聞いて、安心した。 二人は抱き合ったまま一夜を過ごした。
⒏勝つって何だろう? 「何なの?今さら戻ってきて。あんたはあのまま死ねばよかったのよ。どっかいって!菌がうつるでしょ?!」 桃香だ。 ここは学校。 私のクラス。 教室の戸を開けた途端、ひどいばせいと、ものが飛んできた。 今日はチョークの粉と、汚れたぞうきんだった。 二人はチョークで真っ白になった。と、同時に加奈の頭も真っ白になった。加奈の机にはこれでもかと書かれた死ね、学校に来るななどの悪口の落書き。黒板には机と同じでいっぱいの悪口が書かれていた。 加奈は思わず泣きそうになった。 コツコツコツコツコツコツ その時誰かが黒板の前に立った。 加奈「.....あ.....」 桃香「チッ また邪魔が.....」 潤だった。 シュッシュシュッシュ 潤は黒板の落書きを消した。 加奈「.....ありがと」 加奈は小さい声で呟いた。 それは、大きな声で叫ぶと涙がでてきそうになるからだったのかもしれない。 男子「佐藤...お前は何度いえば...加奈にベッタリくっ付いて... キモいんだよ....」 男子は怒りに燃えていた。 そして、まもなく、クラスの男子全員が潤に飛びかかっていった。 加奈「じゅ、潤!危ない!やめて!!」 加奈が目をつぶった、その時だった。 バシャッ... 加奈「?!」 桃香「え?!何やってんのよ?」 加奈「な、夏希......」 それは夏希だった。夏希は男子達にバケツいっぱいの水をぶっかけた。 男子の動きが止まった。 夏希は続けて桃香にも水をかけた。 桃香「キャッ!」 桃香は水びたしになった。 夏希「ハッ!ざまあみなさい桃香!!もう遊びはおしまい!」 桃香「な、何のつもり?夏希?」 夏希「桃香。軽々しく夏希だなんて呼ばないで。もう私は限界よ。私はだた遊び半分でいじめようと思っただけなのに、桃香はいじめを本気でやってる。まるで、加奈に復讐しようとしてるような........ 私はもうあなたについて行けない。だから裏切る。それだけ。桃香。悪く思わないでね。これはあなたが加奈にしたことなんだから。」 加奈「な、夏希..... 夏希は私の仲間になったの?本当に?」 夏希「ええ...私は加奈を選んだ」 夏希は桃香を睨み、静かに言った。 桃香「夏希!!許さない!加奈も夏希も潤くんも...全員殺してやる!!覚えとけよ!!」 潤「その言葉、キミにそっくりお返しするよ。」 潤も夏希と同様に静かに言った。 桃香は走りさった。 クラスの女子も、男子も、桃香を追うように、出て行った。 教室にはまたも沈黙が訪れた。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.12 ) |
- 日時: 2013/01/19 21:19 (plala)
- 名前: ユリア
- すごい!なんでかけるの?
尊敬する! 頑張れ(≧∇≦)
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.13 ) |
- 日時: 2013/01/19 22:17 (mesh)
- 名前: かなえ
- ユリアさん、ありがとうございます☆
すごく嬉しいです^ - ^ これからもよろしくお願いします(^○^)
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.14 ) |
- 日時: 2013/01/20 02:54 (mesh)
- 名前: かなえ
- 道の分かれ目 〜大事な人〜
加奈の母「おかえり。加奈。」 加奈「うん。ただいま」 今は加奈の母親も家にいて、加奈は少し、戸惑う。 (どうしよう... 私がいじめられているところ、お母さんにだけは、ばれたくない!) 誰にも迷惑はかけたくなかった。 ばれた時のお母さんの顔なんか見たくない。加奈はこのまま隠し続けるつもりだった。 今までも、破れたスカートは押入れの中に厳重にしまってあるし、濡れた服も転んだと嘘をついた。何も知らない母親の優しい顔を見ると、心が痛かった。 加奈は起きる気にもならず、8時半には布団に入った。 怖かった。 もちろん、いじめられるのも怖かったが、まわりの、潤や、母親に迷惑をかける方がもっと怖かった。自分が分からなかった。自信がなかった。(明日はどんなことをされるんだろう... 桃香、怒ってたしな... 親友だった時が嘘みたい...) 「うっうーあああっうーうえっ」 桃香の頬にまたも涙が流れた。 涙は加奈の顔の横で水たまりをつくった。
加奈「.......」 加奈は憂鬱な気持ちだった。 その時、後ろから加奈に近寄る人物がいた。 ドンッ 加奈「...え?!」 加奈はつきとばされて、前につかかった。 後ろを振り向くと... 夏希「ヤッホー加奈ッ!」 加奈「な、夏希...」 夏希がいた。 加奈「夏希...夏希ィー」 思わず加奈は前のように話しかけてくれる夏希を見て、また泣いた。 夏希「ちょ、加奈?もう、弱虫になったねー」 加奈「う、うん。ありがと夏希... あ、そういえば潤は?」 夏希「え?見てないよ?先に行ったんじゃない?」 二人は歩いた。 前に戻れた気がした。 笑いあった、あの日に。 そしてとうとう2人は教室の前まで来た。 夏希「加奈、大丈夫?」 加奈「う、うん、大丈夫 開けて」 夏希「じゃあ...」 ガラガラガラ... 夏希はゆっくりと戸を開けた。 加奈「あ.....っ」 ドガッ バキッ ガシャ 夏希「なっ...」 加奈「もう、いやっ」 夏希「か、加奈?!」 加奈は走った。なるべく教室から離れたところへ行きたかった。 加奈「はあはあはあっ」 (どうして!どうしてこうなるの!もう無理だッ... もう無理だよっもうあそこには戻れない... 私のせいだっ私が...私がっ...) 夏希「加奈〜ッ加奈〜ッ」 遠くで夏希の声がする。 (こんな私を心配して...私を...) 加奈は夏希の前にあらわれた。 夏希「か、加奈... どうしたの?は、早く戻んないと...」 加奈「ごめん...私はあそこには戻れないよ...」 加奈の顔は涙でぐしゃぐしゃだった。 夏希「.......何...言ってんの?」 夏希は加奈の前まで近づいた。 パン 加奈「う....」 夏希は思いっきり加奈を叩いた。 乾いた音がいつまでも続いた気がした。 加奈「痛い...よ」 夏希「加奈!!しっかりして!もう目を覚ましてよ!!加奈もみたでしょ?!あれは現実なの!!早く加奈が...加奈が行かないと...私じゃダメなの!!私じゃッ...だから...早くっ!!加奈ァー!!!」 加奈「うっ...夏希...」 加奈はまた走った。 あのいやな教室へ。 もう、逃げない。 夏希のおかげで目が覚めた。 (待ってて!今行くからっ) 加奈は走った。 走り続けた。 果たしてそこにまつ光景とは.....
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.15 ) |
- 日時: 2013/01/20 07:51 (plala)
- 名前: ユリア
- 続き読みたいょ〜(;´Д`A
やっぱりかなえさんの小説おもしろいね! 才能があるのか?!Σ(・□・;)
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.16 ) |
- 日時: 2013/01/20 13:42 (mesh)
- 名前: かなえ
- ありがとう!!
私、すごい嬉しいよ! 頑張ります☆
今から14時間前.....
10.誘惑のメール〜守りたい人〜 [潤の場合] プルルルルルル (ん?何だ?メール?誰から?) 潤は今、学校にいた。 今日は夏希も俺たちの仲間になって、加奈は嬉しそうに夏希と二人で帰って行った。 俺は宿題がまだ残っていたから、学校に残っていた。そして、今帰ろうとしていた。 パカ 潤はケータイを開いた。 (お?加奈からだ。えーと)
[送信者:加奈 件名:会える? 本文:ねえ、潤。今から会える?今私、忘れ物をして学校にいるんだ。いじめの件について話したいの。突然ごめん。今から1−Bに来て。]
潤「1−Bか... 俺たちの教室だな」 俺はすぐに荷物を片付け、1−Bに向かった。だが、俺は思ってもみなかった。この時すでに道を間違っているなんて...
俺は放課後の学校の廊下を歩いていた。 (...何だか、放課後の学校って嫌だな...) 誰もいない学校はそれこそ何かが潜んでいそうで不気味だった。 ガラガラガラ 俺は1−Bの教室の戸を引いた。 バフっ その時だった。 潤の頭上から白い粉が大量に降ってきた。 潤「なっ... ゴホッゴホッ」 潤は驚き、むせた。 すると、粉の奥から人影が見えた。 潤「ゴホッ...か、加奈?加奈か?ゴホッ」 「フフッ残念ね。私は加奈じゃない。」 潤「はっ...その声は桃香?!」 桃香「うふふ、ありがとう、うまく罠に乗ってくれて。まずは礼を言わないと。」 潤「な、何っ...罠?!」 桃香「ええ。私が加奈になりすましてあんたをここにおびき寄せたの。警戒心が強いあんたでも、加奈には油断するだろって... あ、安心して。その粉はただの小麦粉だから。」 潤「くっ...くそっ...」 潤は振り返り、逃げようとした。 ところが、行く手をはばむように、パタンと戸はしまってしまった。よくみると、この教室には桃香の他にも男子生徒がいるみたいだ。すると、どこからか足が伸びてきて、潤の足を引っ掛けた。潤はよろけ、倒れた。 桃香「あんたにはちょっと利用させてもらうわ。そのためには...そうね。ある時間、眠ってもらうことにしましょう。」 潤は男子生徒に拘束された。 潤「な?!や、やめろ!離せ!こんなことが許されるとでも思ってるのか!」 桃香「もう。いちいちうるさいわね!あんたには利用させてもらうといったでしょ?!ホラ早く!」 桃香は男子生徒に命令し、何やらハンカチを持ってこさせた。 潤「えっ...一体何を!」 桃香「フフッ... ホラ、よくあるじゃない?刑事ドラマでハンカチに薬を染み込ませて、相手の気を失わせるってやつ。あれ、前からやってみたかったの。いいわよねえ誰もいない理科室って。だって、薬品が盗り放題なんだもの。」 桃香はニコニコ笑いながら近づいてくる。そして、押さえつけられている俺の口に思い切りハンカチを押し当てた。 潤「んっ...うぐっ...」 つんとする薬品のにおいが伝わり、俺はクラクラとうつ伏せに倒れた。 遠くで桃香の声が聞こえる。 (な、何だ?聞こえねぇ...... か、加奈..... く、くそっ.....) そして、俺は完全に意識を失った。
11.起きてみると 結局俺は夜じゅう学校にいた。あいにく、俺の両親は泊りがけで家にはいない。だから助けも呼べない。俺が目を覚ましたのは、もう太陽が沈んだ午後7時。外は真っ暗で正直怖かった。 目を覚ました後も、薬品のせいで気分が悪かった。クラクラして、頭痛がひどかった。それに、俺はどこから持ってきたのか、手錠で繋がれていて、身動きが取れなかった。 (だ、誰か...助けて....) その日俺は気絶するように寝た。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.17 ) |
- 日時: 2013/01/20 15:30 (plala)
- 名前: アリス
- 面白い!
私も嘆き文庫って所で書いてるけど・・・ (嘆き文庫は学校というところをクリックすると、その上にあるよ。)
私とは比べ物にならないよ。
凄いね。 ファンになっちゃった。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.18 ) |
- 日時: 2013/01/20 16:34 (mesh)
- 名前: かなえ
- アリスさん、ありがとう!
私は前から小説を書くのが大好きで、 今も毎晩のように書いています。 アリスさん、応援しています! 一緒に頑張りましょうね☆
始まり↓
本当の怖さ〜悪魔〜 バシッ (痛っ...) 突然、誰かに頭を叩かれた。 潤「...桃香...?」 桃香「どう?夜はよく眠れた?」 そこには本を持った桃香がいた。 潤「ふ、ふざけるな!人をあんな目にあわせて、よく眠れただと?もういい加減に...!」 すると、桃香は口をはさんだ。 桃香「あら、寝起き悪いのね。でも、まだまだよ。恐怖はここから。」 もう俺は言葉を発する気にもなれなかった。現在の時間は6時半。まだ早い朝だ。 ガチャ 桃香はそれから俺の手錠を外した。そしてペットボトルの水を渡した。 桃香「いくら、人質だからといっても、餓死されては困るから。」 (俺はここで始めて気づいた。) 潤「お、おい... 俺は人質なのかよ?てか、餓死なんかっ....」 桃香「何度言わせるの?あんたは私が利用するの!だから、あんたは私たちの人質同然!!」 潤「.........」 潤は言葉を失った。桃香がこんなにも暴走するとは思っていなかったからだ。もう彼女は止められない。そう思った。 ガラガラガラガラ そのとき戸が開いた。 そして、ぞろぞろと男子が入ってきた。 潤「い、一体、何を...?」 潤は不安になり、聞いた。 すると桃香は冷たく言い放った。 桃香「実験。あなたの。」 潤「実験...?」 桃香「さあ!ショータイムよ!みんな楽しんで!!」 潤「あっ...」 桃香の合図で男子達は俺に飛びかかってきた。 潤「うわああああああッ...」 それから男子達は俺を殴った。 蹴った。とにかく、めちゃくちゃにした。 潤「ううっ...や...やめ...うわああ」 そんな俺を桃香は、机の上から見下していた。 桃香「アハハッ!どう?これが私のいじめよ!!痛いでしょ?苦しいでしょ?そう、これよ!苦しむお前の姿こそを私は加奈に見せたかったの!!アハハハハッ!加奈のやつ、どう思うかな?きっと泣きじゃくるでしょうね!!アハハハハ!ざまあみろよ!潤!私、いつかあなたを殺すかもしれない!せいぜい用心してね!キャハハ」 ごったがえす中で、潤はみた。 ハッ 桃香は悪魔だった。 もう、人間の域を超えていた。 桃香は人間じゃなかった。 何かにとりつかれている。 潤は途端に怖くなった。 桃香なら人殺しもやりかねない。 一瞬そう思ってしまった。 怖い。逃げたい。離れたい。 潤は桃香に洗脳されそうだった。 もう限界だった。 楽になりたかった。 苦しみから一刻と早く逃れたかった。 潤「クソッ!は、離せ!!くそおおおーッ うわあああああ!!!」 潤は声を振り絞り、思い切り叫んだ。 が、その抵抗もむなしく、潤の叫びは止んだ。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.19 ) |
- 日時: 2013/01/20 17:21 (plala)
- 名前: ユリア
- 続きぃ〜(;´Д`Aお願いしまーす(^O^)
小説を書くときってコツある?
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.20 ) |
- 日時: 2013/01/20 20:23 (mesh)
- 名前: かなえ
- 遅れてごめんなさい(´・_・`)
私の場合は、現実ではあり得ない物語を書いています。 このいじめの小説だって、薬を使ったり、監禁に近いことも しています。通常だったら、こんな大胆なことをする人は あまりいませんし、もしいたら、捕まるかもしれません。 私はいつも、こんなことがあったらどうなるんだろう?と、 現実では起こらないことを小説にしています。 前は、主人公の好きな食べ物が世界から消えた話や、 さわられた姫を助ける猫の話も書いたりしていました。 ですが、今回は、今増えているいじめについて小説にしました。 とにかく、小説というのは身近にある物、全てから 作れると思います。 例えば、車、自分が飼っているペット、友達、ゲーム 家族、空、学校...... 車の小説を書こうと思っても、書ける小説の話題はいくらでもあります。 ・車が空を飛ぶ ・無人の車が暴走する *車が人間とドライブする ・車と車の恋の話 ・もしも世界の車が動かなくなったら?.....など *の話題ではドライブ中に何か事件が起きたり... と、ワクワクする場面が訪れるかもしれない。 小説を書くときに一番大切なのは、 「自分が楽しく小説を書く」 だと思います。 自分自身が楽しく書けば、きっとその小説も、 読む人を驚かせるような、面白い小説が書けると思いますよ☆
始まり↓
[いじめの本当の怖さ ] 桃香「止めて。」 しばらくして桃香は声を張り上げた。 そして、男子達が潤から離れた。その顔はまだ物足りないと言いたげな表情だった。 潤「う...あ.....」 潤は力を振り絞り、起き上がった。 だが、すぐに力つき、仰向けに倒れた。 潤「くあっ....ハッ...ハアハア...」 潤の手、足には痛々しいアザが残っていた。 潤「も、もう...やめ....ろ!ハアッハアッ」 そして、服は破れ、髪は乱れていた。荒々しく肩で息をしている潤に、以前の爽やかさは残っていなかった。 その時だった。 ガラガラガラガラ (...え?) ゆっくりと戸が開いた。 そこに立っていたのは加奈と夏希だった。 加奈「あ...っ」 加奈は俺をみると、体を震わせた。 加奈「もう、いや」 そんな現実に耐えられなかったのか、加奈は走っていなくなった。 夏希「か、加奈っ!」 その後を夏希が追う。 「あははははははははっ!」 その直後、教室は奇妙な笑いで包まれた。 桃香「アハハハハッ!!残念!!どーすんの?あんたの味方、逃げたよ!追わなくていいの!あ、あんたの体じゃ、追う途中で息絶えるね〜アハハハハハハ!!!」 潤は腹が立った。 この怒りを何処へぶつければいいのか分からなかった。 潤「だ、黙れ...」 桃香「はあ!?黙れ?フッあんた、自分の立場、わかってんの?ホラ、みんな、教えてやんな!」 またも桃香の指示で男子がやってきた。 潤「うわああっ は、離せ!!」 その時、体に激痛が走った。 潤は自分の意識がなくなるのを実感した。ふわっと呼吸が変になり、まぶたが閉じた。 (あ...っ くそっ...ど、どうしてこんなことに..) 潤の目はそこで真っ暗になり、しばらくは覚ましそうにない。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.21 ) |
- 日時: 2013/01/20 20:32 (eonet)
- 名前: 亜稲
- 学校の理科室にはそんなにすごい薬品があるんですね…。(・□・)
しかも死なない程度のが(笑) 大体、塩酸とか硫酸とか、そのあたりじゃ・・・。 こんないじめうけたら、私だったら自殺・・・いや、家出しますね(笑) 私もいじめを受けてますが、たいてい仲間外れ程度、ここまでは・・・。 でもすごい引き込まれます! 頑張ってください!
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.22 ) |
- 日時: 2013/01/20 20:45 (plala)
- 名前: ユリア
- ありがとう!かなえさん
うちも、書いてみる!ノートに!(笑)
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.23 ) |
- 日時: 2013/01/20 21:55 (mesh)
- 名前: かなえ
- 亜稲さん、ユリアさん、ありがとうございます。
たぶん、潤を眠らせた薬は、「クロロホルム」 ってやつだも思います。 ユリアさん、小説頑張ってください!
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.24 ) |
- 日時: 2013/01/21 21:11 (mesh)
- 名前: かなえ
- やっぱり強かった
「アハハハハ!何だこいつ?気絶してやんのー!アハハハハッ」 (じ、潤ッ...た、助けなきゃ でも..) 加奈は1−Bの教室を柱の角から見ていた。自分のせいで苦しんでいる潤をみると、心が痛かったが、それでも加奈は諦めなかった。 桃香「もう、こいつには用はないわね。じゃあ実験結果!愛する者、山本 加奈を守るために、佐藤 潤はおのれを捨ててでも守ろうとする!が、しかし加奈の名前を出せば、簡単に罠にかかる、単純な男!それが佐藤 潤!アハハハハ!」 男子生徒「これからどうしますか?こいつ。」 桃香「そうね。そのまま川にでも捨てたいけど、そうはいかない。 ...もう、このまま放っておきましょ」 加奈「待って!!」 加奈は思わず声を出してしまった。気づいたときにはもう遅かった。 桃香「か、加奈... 何か用?」 桃香に気づかれてしまった。 加奈「も、もうやめて!!こんなこと、しちゃダメだよ!だから... だから潤を離して!!桃香、どうしちゃったの?桃香変だよ...前の桃香に戻ってよ... 私もう耐えられないよ...!」 桃香「何なのよ?いまさら戻ってきて。あんただけには変って言われたくない...!早く消えてくれる?目ざわりなんだよ!」 加奈「........」 その時、ハアハアと肩で息をしながら夏希も追いついた。 夏希「目ざわりなのはどっちよ!?私たちはあんたたちよりはいて正解だと思うわ!消えるのは桃香の方よ!」 桃香「黙れ!!加奈さえいなければ、潤は私のものだったのに...!加奈がいるから...っ!なのにどうして潤は加奈の仲間なの?加奈のどこがいいの?!顔だってスタイルだって、頭の良さだって私の方が上なのに...!どうして私が加奈に負けないといけないのよー!」 桃香は狂っていた。 自分自身を見つめられず、感情がコントロール出来なくなっている。 (助けてあげたい) 加奈はどうしたことか、桃香を救ってあげたいと思った。 だって桃香は親友だから。 それを嫉妬なんかでぶち壊されたくはない。 (私が...!私が助けないと...!) けれど、暴走しまくっている桃香を止める方法は見つからなかった。 (どうしたらいいの?) 夏希「か、加奈!!危ない!」 加奈「えっ?」 この時、加奈は油断していた。その結果、桃香が椅子をこっちに力いっぱい投げてきても、気づけなかった。 加奈「いやあああっ!」 夏希「加奈!」 ドンッ 間一髪、夏希が加奈を突き飛ばした。椅子は誰にも当たらず、そのまま黒板にぶち当たり、大きく傷をつくった。 加奈「あ、ありがとう...夏希」 夏希「だ、大丈夫?桃香、相当ヤバイよ。あのままじゃ、怪我だけじゃ済まないよ...!桃香!やめて!また何か考えているんでしょ?そうでしょ?桃香!あ...っ」 その時、潤が起き上がり、桃香の足をつかんだ。 桃香「なっ...は、離して!」 潤「うっ... ハアハアッもうみんなを傷つけるのは...や、やめろ!」 桃香「あ、あんたに何が分かるの?!離してよ!!」 潤「分かるよ!!桃香... お、お前はあの時俺に告白した、浜崎 桃香...だろ?すぐには気づけなかったけど、おめーの顔みてなんとなく分かったんだ...」 桃香「...気づいてたの?」 潤「あの時俺はお前に告白されて、正直困ったよ。告白なんか、お前がはじめてだったし、どう答えればいいのか分からなかった。だから、ごめんって謝ることしか出来なかったんだ。それで、お前があんなにショック受けるなんて 思ってもみなかった。悪かったって自分の愚かさに気づいた。声をかけようにも、気まずくてかけられなかった。ごめんな。ごめん。でも、お前のおかげなんだよ!桃香。お前が告白してくれたおかげで俺は相手を気遣うことを学んだんだ!感謝してる! けど、今のお前は何をしている?気に食わない人をいじめて、まるでお嬢様気分。それは、俺のせいだ。俺がお前を狂わせちまった。本当にごめんな。 だから、今度は俺がお前に教えてやる! 相手の気持ちをかんがえ、他人と仲良く生きていく大切さを! だからもうやめろ! 目を覚ませ!桃香ぁー!!!」 潤は自分の思いを力いっぱい叫んだ。 大切な人を傷つける行為を今すぐやめさせるために。 (俺しかいないんだ。今の桃香を止められるのは、俺しか!) 桃香「.......」 桃香は黙っていた。 その時、桃香の頬に一筋の涙が流れた。 加奈「も、桃香.......」 桃香は静かに泣いていた。 そして、言った。 桃香「...ありがとう、潤くん。私が間違ってたんだね。...加奈。夏希。ごめんなさい。ごめんなさい!!うっうっ...」 桃香は私に謝ってくれた。 見たこともない、涙でぐちゃぐちゃの顔で。 嬉しかった。 私は桃香に近づき、抱きしめた。 加奈「桃香...桃香は1人で苦しんでいたんだね。ごめんね。私、親友なのに、気づいてあげれなかった。謝るのはこっちもだよ。 本当にごめんなさい。」 夏希も抱きしめ、泣きながら言った。 夏希「桃香!もう離さないよ!桃香は私たちの親友なんだから!ありがとうね!」 桃香「ゆ、許してくれるの?私は加奈にあんなにひどいことをしたのに」 加奈「そりゃ私だって怖かったし、不安だったけど、桃香がちゃんと反省して、また私の親友になってくれるんなら...許す!」 こうして、私たちはまた親友に戻れた。 私たちは久しぶりにみんなで笑った。 その時、私は気づいた。 ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、ピ.... 加奈「ねえ... この音...何?」 どこからか、機械音がする。 ピ、ピ、ピ、と一定のリズムでそれは鳴り続ける。 桃香「あ... そうだった...私...ど、どうしよう...!!!みんな逃げてえ!!!!!」 夏希「な、何?!桃香!説明してよ!!」 桃香「わ、私、もう気がおかしくなって、男子の父親に頼んで、爆弾をもらったの!それで... あ、あそこに仕掛けた...」 潤「な、何ッ!?」 加奈「桃香!早くそこへ案内して!!爆弾を止めなきゃ!!」 潤「そ、それより、爆発はいつ?!」 桃香「爆弾は時限爆弾で、に、二時に爆発する...!」 加奈「な、何ですってー?!!」 現在の時刻、一時三十分... 爆発まで後 [30分]...
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.25 ) |
- 日時: 2013/01/21 21:41 (plala)
- 名前: ユリア
- ば、爆弾が・・・・
でも、実際そうゆーことしたら犯罪で捕まるでしょ(笑) でも、小説とかってそこがいいよね! かなえさんは、将来小説家になりたいの? むいてるとおもうよ(^O^)
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.26 ) |
- 日時: 2013/01/21 22:23 (mesh)
- 名前: かなえ
- 小説家かあ...
今のところ、考えてないです... でも、小説をかくのは好きだから、 将来そういう仕事につきたいですね☆
始まり↓
切り離された場所 加奈 桃香 潤「ハアッハアハアハアッ」 三人は走っていた。爆弾の元へ。 加奈「ハアハアッね、ねえ桃香。爆弾の威力は?」 桃香「ご、ごめん。わかんないの。」 加奈「夏希、大丈夫かな?」 夏希は学校中の生徒に事情を話して、避難をさせている。 潤「夏希なら大丈夫だろ!そ、それよりまだかよ!爆弾の場所はよ!」 桃香「ハアハアも、もうちょっと... 」 加奈「ど、どうしよう!爆発まであと28分だよ!」 皆内心焦っていた。 桃香「! あ、あった!!」 そして、恐怖に耐えていた。 桃香が指差した所は体育館の倉庫の中だった。 加奈「......あ...」 その中に黒いトランクが置いてあった。おそらくあれが爆弾だ。 加奈「怖いよ...まさか、すぐ爆発しないよね...?」 潤「とりあえず警察には連絡したけど、道が渋滞してて、到着が遅れるらしい。爆弾処理班を待ってる間はねえな...」 桃香「ご、ごめんなさい...私のせいで...」 加奈「だ、大丈夫!すぐ解体すればいいだけだから!」 潤「前にテレビで見たけど、プラスチック爆弾は、振動、温度、引火では爆発することはないらしい。爆発は、プラスチック爆弾の中の信管っていう起爆装置に火がついたり、電気が送られて、起こる。おそらくこの爆弾は、時間がくると、信管に電気が送られてきて、爆発する仕組みになっているんだ!」 加奈「...ねえもし、もし爆発したら、私たちはどうなるの?」 爆発したら...分かっていた。 もしも、爆発したら私たちは生きて帰れないって。本当は逃げたかった。心臓が張り裂けそうだ。鼓動がどんどん早くなる。 桃香「どうして私、こんなことしたんだろう?ごめんなさい。もう自分がやだ...逃げたい...」 加奈「桃香!過去を悔やまないで!やっちゃったもんは仕方ないでしょ?!それより、自分を見つけて!今度こそちゃんと向き合って!」 潤「く、くそー!!」 ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、ピ 狭い倉庫に起爆装置の音が、刻々と爆発までのカウントダウンを知らせている。その音は加奈の全身にまで響き渡り、心臓を震わせる。 潤「....よし。待ってたって爆発するんだ。威力も分からないし、早く解体するしかない!」 加奈「でも、どうやって解体するの?コードを切るんでしょ?」 潤「いや、コードは切る必要はないよ。よく映画とかでコードを切って爆発を解体する様子があるけど、実際には無理にコードを切っていく必要はないんだ。解体方法は至ってシンプル。爆弾の信管を 抜くだけ。でも信管は爆弾の奥にあるからまず、爆弾の外側だけをとろう。」 潤は怖くなるほど冷静だった。 加奈は思わず、 加奈「ねえ... 潤は怖くないの?」 と聞いてしまった。 潤「ハッ... 俺だって怖いさ... でもここで怯えていたってしゃーないだろ?...俺は男だし...」 加奈「強いね、私と大違いだよ。...男って、女の子の前じゃ、強気でいないといけないの? 潤は男に生まれて良かった?」 潤「ああ。男として生まれてよかった。だって男で生まれなければ、加奈と仲良く出来なかったから。だから男でよかった。」 ガチャ ガチャ 潤は呟くようにそう言って、トランクのロックを外した。 加奈「...!!」 中には黒い物体が入っていた。その真ん中にはタイマーが赤いデジタルの文字で、残りの時間を告げていた。 加奈は思わず足がすくんでしまった。 (私、今爆弾の前にいるんだ。今爆弾が爆発したら、私たちだけじゃなく、大勢の人たちが死んじゃうかもしれない。だから、私たちが止めるしかないんだ。泣き言言っている場合じゃない!)
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.27 ) |
- 日時: 2013/01/21 22:53 (mesh)
- 名前: sky
- いつコメントしようか迷ってたんですけど。。。。
最初から読ませてもらってます。
良いお話ですね。。。
私も小説書くんですけど全部中途半端で完成したの悲しいやつで。。。
きっとこの話はハッピーエンドなんだろうなって思っていつも見てます!
続き楽しみにしてます。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.28 ) |
- 日時: 2013/01/21 23:43 (mesh)
- 名前: かなえ
- skyさん、コメントありがとうございます^_^
みなさんも小説、書いてるんですね☆ 頑張ってください\ / 実はこの小説に出てくる潤は、 私の好きな人をモデルにしているんです^^; 潤のように完璧な人間は、 なかなか存在しないと思いますが(笑)
始まり↓
[最悪の展開〜地震〜] カタカタカタカタ... (え?) 突然、倉庫のロッカーが小刻みに揺れた。 加奈「な、何?」 やがてその揺れは大きくなり始めた。 ガタガタガタガタガタガタ... ガッシャン どこからか、大きな音がした。 桃香「きゃあああ!」 加奈「じ、地震?!」 潤「窓から離れて、頭を守れ!」 グラグラグラグラグラ... 加奈「あああああっ...いやあ!」 とてつもない揺れだった。 震度5、6はあろうか。 今まで体験した地震の中で一番大きかった。 地震の揺れはそのあと15秒くらい続き、止まった。 桃香「ハアハアッ... 」 潤「と、止まった...」 私は周りの安全を確かめ、壊れた机の下から這い出た。 そして、外の様子を確かめようと、ドアに近寄った。 (ん?) 加奈はこのとき、あることに気づいた。 加奈「ド、ドアが...歪んでる...?」 倉庫のドアは大きく右に歪んでいた。歪みは、よく見なくても分かるほどひどかった。 加奈はドアノブに手をかけた。 加奈「くうううっ」 それから力いっぱいドアを引いたが、ドアは開く様子はなかった。 (え?ど、どうすればいいの?ま、まさか、私たち、閉じ込められてる?う、ウソ...) 加奈「い、いやああああああ!」 瞬発的に、加奈は絶叫した。 潤「ど、どうした?」 私の悲鳴を聞きつけ、潤が走ってやってきた。 加奈「ど、ドアがあっ...開かないのッ!!どうして!どうしてッ 開いてよ!いやあああああああ...」 加奈は狂ったように崩れ落ちた。 潤「ウソだろ?」 ガチャガチャガチャ 潤もドアノブを何度も回したが、ドアは開かない。 桃香「何で?じ、地震の揺れで歪んだの?私たちッ、取り残されたのッ?爆弾と一緒に... アハハ...まさか....ウソだあ... いやあああ...」 桃香もその場から崩れ落ち、泣き叫んだ。 爆発まで後[20分]...
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.29 ) |
- 日時: 2013/01/22 20:58 (mesh)
- 名前: かなえ
- [迫るタイムリミット]
私たちが泣いていると、潤が立ち上がった。 潤「ま、まだだ!爆弾を解体すれば、全ては終わる!」 ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、ピ... ガチャ カチャカチャ パカ 潤は爆弾のカバーを外しだした。 私は思った。 世でこんなにも不運が重なり、不吉な場所はないのではないだろうか、と。 ここは不吉な地点だ。 桃香が私をいじめ、狂い、爆弾を仕掛けた。爆弾は狭い倉庫の中。 中で爆弾を見ていると、揺れが大きい地震が起こり、倉庫のドアは破損。閉じ込められる始末。 さらに、爆弾は時限爆弾。タイムリミットは刻一刻と迫っている。 私は友からも、自然からも、運からも、時間からも嫌われた。 私を好きでいてくれるのは、潤だけだ。 目の前には、爆発を予知するタイマー、それを回避しようと危険をかえりみず、爆弾を解体する両思いの男子。 加奈 「.......」 加奈は黙っていた。 それは潤も同じだった。 この沈黙を破れば、潤の邪魔になる。加奈にはただ黙って見守ることしか出来なかった。 桃香「うっうっ...」 加奈は振り向いた。 少し離れて桃香が泣いている。 流れる涙は、私たちをいじめたことの後悔、爆弾で大勢の人の命を危機にさらしていること、死ぬことの不安などを意味しているのだろう。 潤「...あっ」 しばらくたって潤が声を上げた。 潤「こ、これだ。信管。」 加奈もそうだったが、潤は怯えていた。手が震えていた。 私がもし解体をしていたら、真っ先に失敗しそうだ。それを潤はやってのけた。でも、まだ油断出来ない。大勢の人の命、そして私たちの命が潤の両腕にかかっているのだ。 油断なんかして爆発すれば、ここには悔いが残り、私たちの魂は一生、天にのぼれないだろう。それこそ、地縛霊だ。人は誰しも縛られるのは嫌だ。 潤「な、なあ、これからどうすればいいんだろ?」 加奈は返事に困った。 自分は爆破のテロリストではないし、爆弾の知識なら潤の方があると思った。 加奈「もう15分をきったね」 加奈は絶望的に言った。 私たちの手完全に止まった。 その時、 「ププププププププ...」 潤のケータイが鳴った。 潤「も、もしもし?どなたですか?」 警察「佐藤 潤くんですね。警察です。今やっと渋滞を切り抜けて、そっちに向かっています!皆は無事ですか?」 (へえ。潤、いつの間に警察に電話したのよ) 潤「......」 でも、潤はただただ黙っていた。 私には何となくその理由が分かった。 警察「さ、佐藤くん?もしもし」 やがて、潤は口を開いた。 潤「...何なんだよ?!てめえッー!!渋滞、渋滞って!!早く来いつってんだよ!それでも警察かよ!?住民の安全を守るのが警察だろ!!だったら...だったら閉じ込められて絶望的な俺たちの気持ちも考えろよ!!俺たちは...俺たちはまだ死にたくない!!!生きてえんだよーォ!!!」 警察はただ潤の言葉に驚いている様子だった。潤は震えた声で、警察に事情を話した。地震で閉じ込められたこと、爆弾がもう少しで爆発すること、全てを話した。そして潤は最後に早く助けてくれ!と悲鳴をあげた。今の潤にできる、精一杯のSOSだった。 爆発まで後[10分]...
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.30 ) |
- 日時: 2013/01/23 20:55 (plala)
- 名前: ユリア
- かなえさんは、何歳ですか?
高校生?
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.31 ) |
- 日時: 2013/01/23 21:24 (mesh)
- 名前: かなえ
- 私は小6です!
嘘じゃありませんよ! こないだ、木下夕爾の詩の、優秀賞をとりました。 もともと国語は得意な方で、 特に、絵を書くことや、 物語を作ることが大好きです\ / 今度、12歳の文学という本に自分の物語を 送ってみたいなと思っています。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.32 ) |
- 日時: 2013/01/23 21:57 (plala)
- 名前: ユリア
- へぇー( ̄^ ̄)ゞうちは、5年生!11歳だょ(≧∇≦)
一つしかちがわないね(*^_^*) ガンバ!(≧∇≦)
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.33 ) |
- 日時: 2013/01/23 22:06 (mesh)
- 名前: かなえ
- ええっ Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
ユリアさん、五年生だったの!(◎_◎;) ビックリ (゚Д゚) 私てっきり、中学生かと思ってました。 これからも頑張ります! 応援、共にコメント、 これからもよろしくお願いします^_−☆
始まり↓
[不可能は存在する] 警察は言った。 「待ってくれ!今すぐに助けに行ったやるから!君たちはなるべく爆弾から離れて!爆弾は触らないように!!」 俺は小さく、嬉しかった。 助けはきっと来る。 そう信じた。 すると、桃香がつぶやいた。 桃香「...ねえ。死ぬのって痛いのかなあ?」 潤「........」 潤の心は桃香のたった一言で崩れ落ちた。 桃香「怖い...もう限界だよ... 爆発するの震えながら待つのなら、いっそ、すぐ死ねばよかった...?」 潤「.......」 死ぬことばかり考えている桃香にかける言葉はもうなかった。 以前の俺は即座に言ったはずだ。 [何言ってんだよ!死ぬとか二度と口に出すな!お前は1人じゃないだろ!?俺たちがいるから!だから、絶対に死ぬなよ!約束だ!] 潤の心の中の一部は、桃香の考えに同情していたのかもしれない。 そんな自分がいるのかと思うと、自分が怖かった。 桃香「もう無理だよ...」 桃香はそういうと、立ち上がった。そして、叫んだ。 桃香「誰か助けてぇー!!!!」 耳を貫ける大声だった。 だが、俺にはそれが心地よくさえも感じた。加奈も、桃香を不思議そうな目で見ていたから、心地よく感じたのは加奈も同じことなのだろう。 俺も、加奈も、つられて立ち上がった。そして叫んだ。 加奈「助けてえー!!早くー!」 潤「助けてくれぇー!早くー!」ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、ピ... だんだん、タイマーのリズムが早くなっている。 このタイマーは、俺たちの命だ。 残り時間は8分34秒。 あと俺たちは、8分34秒で死ぬのだろうか。それにしても、少ない。こういう時だけ、時間は早くなる。 潤は近くの爆弾に目をやった。 中のコードや、わけのわからない器械、器具がむき出しになっている。その中央に、信管はあった。 あれを抜けば、爆弾は止まるのだ。 俺は加奈たちに、単純に、あの信管さえを抜けば、爆弾は止まる、みたいなことを口走ったが、実際にはそうではなかった。 爆弾を止めるには、信管を抜く前に、なにか、他の器具を切らないといけないのだ。だが、潤はそのなにかが分からなかった。下手に器具を切ると、何が起こるか分からない。そんな不安にかられ、潤は爆弾を触ることが出来なかった。 (クソォー!!一体何なんだ?!一体何を切ればいい?!) 爆発まで後[7分]...
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.34 ) |
- 日時: 2013/01/23 22:07 (plala)
- 名前: ユリア
- ⇧つけたし(笑)
わたしは、数学好き!国語は、微妙(;´Д`A かなえさんは、すごいね!もう寝るけど、続き朝みるね!
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.35 ) |
- 日時: 2013/01/23 22:47 (mesh)
- 名前: かなえ
- ユリアさん、おやすみ(_ _).。o○
また明日。 追記 私は、算数は二番目に好きだよ!
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.36 ) |
- 日時: 2013/01/23 23:50 (mesh)
- 名前: sky
- かなえさん
小6だったんですか?? 若いのに凄いですねww
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.37 ) |
- 日時: 2013/01/24 06:48 (plala)
- 名前: ユリア
- skyさんは、何歳?高校生?
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.38 ) |
- 日時: 2013/01/24 15:20 (mesh)
- 名前: かなえ
- skyさんありがとうございます^_−☆
始まり↓
再び起こる、災難
潤が焦っていたころ、都会の真ん中の気象庁は、地震の電波をキャッチした。 「また地震がくるぞぉー!!!」 その数十秒後、 ゴゴゴゴゴゴゴ..... 再び、地面が激しく動いた。 加奈「きゃあ!」 潤「お、大きいぞ!!」 ゴゴゴゴゴゴゴ... 地震はなおも、続く。 桃香「いやああああッ!!」 そして、だんだん揺れがひどくなる。 ガチャン 何かが外れる嫌な音がした。 ヒュウウウウ..... それは、真っ直ぐ落ちてゆく。 加奈「えっ?」 落ちる地点には丁度加奈がいた。 桃香「か、加奈!危ない!!」 加奈「き、きゃあああああ!!」 加奈が思わず目をつぶった時だった。 ドンッ 加奈「ッ...!!」 加奈は勢いよく突き飛ばされた。 ガシャン カランカラン... その何かは思い切り地面に叩きつけられた。 ドサッ 加奈は数センチ離れたところに倒れこんだ。 桃香が走って来る。 桃香「だ、大丈夫ー?!」 加奈「う、うん... えっ...」 加奈は目を見開いた。 加奈の目の前には潤の姿があった。 加奈「潤...?何これ...嘘...いやあああああ!潤!」 果たしてそこには一体なにが?! 爆発まで後[5分]...
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.39 ) |
- 日時: 2013/01/24 19:29 (mesh)
- 名前: ぷりん
- 読みました!!こんな小説かけるなんてすごいです!!読んでいてどきどきはらはらしました。でも唯一加奈の味方になってくれる潤くんかっこいいです。また時間あったら書いてください
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.40 ) |
- 日時: 2013/01/24 19:46 (catv-yokohama)
- 名前: ゆー
- skyさんと、かなえさんと、ぷりんさんっておんなじ人??
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.41 ) |
- 日時: 2013/01/24 19:49 (mesh)
- 名前: sky
- ゆーさん
違うよー☆ 機種が同じだけー♪ かなえさんみたいな小説は書けないし。。。 いっつも悲しい感じで終わっちゃうから(笑)
ユリアさん 私は中3だよ。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.42 ) |
- 日時: 2013/01/24 19:56 (catv-yokohama)
- 名前: ゆー
- そういうことかあ。
ごめんね。
だからどうとか、そういうのじゃないんだけどさ。
ただ気になっただけです。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.43 ) |
- 日時: 2013/01/24 19:57 (mesh)
- 名前: sky
- 別に大丈夫です。。。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.44 ) |
- 日時: 2013/01/24 20:41 (plala)
- 名前: ユリア
- へぇー中学生なんだ!
憧れるぅ〜(笑)
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No.39に対する返信 ( No.45 ) |
- 日時: 2013/01/24 22:02 (mesh)
- 名前: かなえ
- > 読みました!!こんな小説かけるなんてすごいです!!読んでいてどきどきはらはらしました。でも唯一加奈の味方になってくれる潤くんかっこいいです。また時間あったら書いてください
>
ありがとうございます^_^ これからも応援よろしくお願いします^_−☆
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.46 ) |
- 日時: 2013/01/25 00:53 (mesh)
- 名前: かなえ
- じゃあ落ちます!
また明日^_^
「遠く感じる距離」 加奈「潤!潤ー!!」 ガシャンガシャン 潤「くそっ何なんだこれ?!」 桃香「...潤くん出られないの?」 落ちて来た何かは、倉庫の上に置いてあった、ボールをいれている鉄のカゴだった。 鉄のカゴは、逆さまに落下し、地面にめり込んだ。 そして、その中に潤はいたのだ。 つまり、潤の上からカゴが逆さまに落ち、潤はそのままカゴの中に閉じ込められてしまったのだ。 しかも、そのカゴが落ちた場所は、運悪く、爆弾の丁度真上。潤は爆弾と共に閉じ込められてしまったのだ。 加奈はカゴに駆け寄り、思い切り力をこめて持ち上げようとした。 加奈「うううううっー!」 桃香もすぐに近寄り、二人は一緒にカゴに力をこめた。 だが、カゴは鉄製。 到底持ち上がるはずもなく、二人はあっけなく力つきた。 加奈「ハアハア... ど、どうして上がんないのよ!!」 潤はカゴの中で爆弾を見つめていた。 (くそっ...爆弾は以外と大きい... このカゴの隙間からは出せない...このままじゃ俺は...) このままカゴからでられなければ、潤は爆弾と一緒に吹き飛んでしまう。だが、ここにはか弱い女の子が二人だけ。 無理としかいいようがなかった。 加奈はそっと潤に駆け寄った。 加奈「ね、ねえ。潤はこれからどうなるの?もう出れないの?」 ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、ピ... 爆弾は残り3分40秒を冷たく告げていた。 加奈「いゃ...いやだよ...潤も一緒に逃げるの!うっうっ...一緒に助かるのに...それなのに...どうしてッ」 その時潤は言った。 潤「俺は大丈夫だよ、加奈。」 潤はフッと笑った。 潤「それに、加奈には俺はもう必要ないだろ?いじめに打ち勝つほど強くなったんだから。正直俺は限界だったよ。それなのに、加奈は最後まで諦めなかった。強くなったんだ。だから、もう俺は必要ない。」 加奈「な、何言ってるの!私は強くなんかないよ!私には潤がいないと駄目なの!だから私は...」 そこまで言って、加奈は続きを言うのをやめた。声にだして言うはとてもじゃないけど、無理だった。 (私は...潤を置き去りにして逃げれないよ...潤は私のせいで閉じ込められちゃったんだ。だから私が助けないと...) 加奈は潤から目をそらし、後ろを向いた。 加奈「ごめんね... 私のせいでっ...合わせる顔がないよ...うっうっごめんなさいごめんなさい!」 潤「加奈...俺はいいんだ...だけど加奈!お前は今すぐ逃げろ!」 加奈「駄目!潤を置いて逃げれるわけないじゃん!私には出来ない!そ、それに逃げれる所なんてないよ!!」 ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、 桃香「いやあああああ!あと1分しかないよぉ!助けて誰かぁ!」 桃香がわめいたが、加奈はつづけた。 加奈「もし、私がこの中に閉じ込められてしまったら潤なら絶対私を助けてくれる!だから私も!」 潤「無茶いうなよ!もう手遅れだ!だから俺のことは...」 加奈「俺のことは...何?!潤が何と言っても私は助けるの!!」 桃香「加奈ぁ!!!早く!!」 ピピピピピピピ.....!! タイマーは異常に早くなっていった。 桃香「きっ、きゃあああああああああああああああああ!!!!」 そんな恐怖に耐えられなくなったのか、桃香はものすごい悲鳴をあげて、はしまで走っていった。 桃香はそこで気づいた。 桃香「か、加奈ぁ!!ここっ!」 加奈「え?」 加奈が桃香の方をみると、そこには割れた窓があった。 桃香「ここから外に出れるよ!」 地震の影響で割れたのだろうが、人が通るには十分な大きさだった。 加奈「ちょっ...桃香!!潤はどうするの?!」 加奈は叫んだが、もうそこに桃香の姿はなかった。 加奈「えっ?桃香?嘘...」 そのころ桃香は道路に飛び降り、できるだけ、遠くに走って逃げていた。 桃香「加奈ごめん!でももうダメだよ!あそこにいたって死ぬのを待つだけ!」 残された加奈はただ絶望しかなかった。 爆発まであと[50秒]...
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.47 ) |
- 日時: 2013/01/25 22:24 (mesh)
- 名前: かなえ
- どうすることも出来ない
ピピピピピピピピピピピ タイマーはあと30秒だった。 加奈「うっ嘘でしょー?!桃香ぁ!!!!!...」 加奈はタイマーの音を聞きたくなくて、しゃがんで耳を抑えた。 (誰か早く来てよ?!早く!) その時だった。 バン!バン! 加奈「え?」 倉庫の扉の方から銃声がした。 そして、警官が大勢飛び出してきた。 「大丈夫ですか?!!」 加奈「た、助けてぇ!!」 警官たちは爆弾のタイマーがもう残り少ないと知ると、言った。 「A班は爆弾の処理!B班はあの少女を救出!」 警官たちはハッと返事をして加奈の腕をつかんだ。 「扉に向かって走れ!逃げるんだ!!」 加奈「な、なに言ってるの!!潤はどうするの?!」 「.......いいから早く!!」 警官はまるで、潤が見えていないかのように加奈だけを見ていた。 そして、無理やり加奈を抱きかかえた。 加奈「や、やめて!離して!」 加奈は抵抗したが、警官にはとうてい力が及ばなかった。 その時潤が言った。 潤「加奈!!」 加奈「潤...ッ!」 加奈はもがきながら、潤をみた。 潤はゆっくりと微笑んだ。 まるで、牢獄から... 加奈「潤...?」 加奈にはその笑みの意味がわからなかった。 加奈は警官たちに連れていかれた。タイマーの残り時間はあと10秒。 加奈「いやああああああああああああああああああ!!!!!!」 加奈は潤から引き離されながら、潤の最期の姿をみた。 潤は 一緒に生きたかった と言った気がした。 加奈は爆発5秒のところで外にでた。 ドオン!! そして爆弾は爆発。 倉庫は粉々に砕け散った。 ヒラヒラと粉が舞い、落ちる。 加奈「いやああああああああああああああああああ!!!!!! 潤ーッ!!!!!!!!!!!」 加奈の意識はそこで途切れた。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.48 ) |
- 日時: 2013/01/27 09:01 (plala)
- 名前: ユリア
- 続きまだですかぁ〜?
はやくみたいでーすぅ(。-_-。)
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.49 ) |
- 日時: 2013/01/27 21:23 (mesh)
- 名前: かなえ
- ユリアさん本当にごめんなさい!!
私、受験で忙しくて..... なかなか返信ができませんでした!! ごめんなさい!
[全ての嘘] 加奈...加奈... だ、誰?誰なの? 誰かが私を呼んでる...? ボヤボヤとしていた視界が、 徐々に開けてゆく。 「加奈ッ!!」 加奈「ハッ!」 加奈は跳ね起きた。 そのときは、世界の時間がゆっくりになった。まるで、スローモーションになったようだった。 加奈はベッドに寝ていた。 布団がふわふわと落ちる。 加奈はゆっくりと顔をあげた。 加奈「.....潤.....?」 そこには潤がいた。 加奈「な...どうして...?」 潤は何も言わずに加奈を抱きしめた。 フッと横を見ると、桃香と夏希が涙ぐんでこっちをみていた。 加奈「桃香...夏希...」 潤「大丈夫か?加奈。」 加奈「ねえ...どういうこと?爆弾はどうなったの?潤は生きてるの?助かったの?」 潤「はあ...?やっぱり事故のショックでおかしくなったのか...?」 桃香「爆弾って何よ...」 夏希「それに助かったのって...」 潤「まあ...死ななくてよかったよ... 本当しっかりしろよ。加奈」 加奈「...?事故?」 夏希「何も覚えてないの?加奈、下校中に、居眠り運転の車にはねられたんだよ?それで、3日間も意識がなかった。本当焦ったよ」 桃香「でも、医者のいうことによると、加奈の生存率は10%だって。よく生きてかえったね!ありがとう!加奈ぁ!うっうっ...死ななくてよかった!もう会えないかと思ったよ!」 加奈は驚いた。 私はいじめられたの? 爆弾と閉じ込められたの? 桃香と戦ったの? どこからが本当で、どこからが夢かわからなくなって、混乱した。 加奈「ねえ...」 加奈は事実を知ろうと聞こうとしたが、やめた。 三人が生きてるのならそれでいいから。もう掘り返す必要はないよね。 でも、よかったよ。だって、潤の言うとおりになったのだから。
一緒に生きたかった
加奈は笑った。 人生最大の、輝く笑顔で。
また明日はやってくる。 明日が楽しくなるか、 暗くなるかはその人しだい。 私はずっとこれから笑顔を作ることをやめない。そう誓った。 加奈の明日はきっと明るいことだろう。
空は雲一つない、晴天。 それはずっと続きそうだ。
☆☆☆☆☆お わ り☆☆☆☆☆
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.50 ) |
- 日時: 2013/01/27 22:03 (mesh)
- 名前: かなえ
- いままで続いた小説もとうとう終わりました!
皆さん、いかがでしたか? 楽しんでいただけたのなら嬉しいです。 これからは私のオリジナル、怖い話を書きます。 楽しく読んでいただけるかは分かりませんが、 よろしくお願いします。
[恐怖のトンネル] 今からお話する怖い話はトンネルで起こった恐怖の体験談です。トンネルを話題にした話は、世に何百本とありますが、今回のは一味違います... どうぞおためしあれ...
「ねえ〜行こーよスリル満点ですっごく楽しいよ?ね?」 「......」 私は野田ゆり。○○中学に通う2年生。 私の横の子は、私の友達の松井あゆ。 恐ろしい話や、怖い話が大好物。 そして私は.... 「本当ゆりって怖がりだな〜どうしてそんなにキライなの?怖い話」 私の苦手なものは、ゴキブリ、犬、お母さん(?!)といろいろあるけれど、 やっぱり一番は怖い話!周りでそんな話題が出ると、体が拒否反応を起こして 、その場から逃げちゃう。 (あーあこの流れでいくと、行くことになるなぁ...恐怖トンネル) 私の町で有名なのが恐怖トンネル。 トンネルをつくるとき、建築ミスで作業員の一人が転落死したんだよね。 それからそこを通った車が行方不明になったり、トンネルを廃止しようとした人や、考えた人が事故にあって、大怪我をしたりして、今はトンネルを通る人は全くいない。 そんな場所にあゆは行きたがってる。 私はどんなに誘われても、絶対いかないって決めてた。 でも... 「じゃ、今度の日曜日、ゆりの家にいくから。一緒に行こうね!」 な〜んてことを笑顔で言われたら、断りきれない。 あゆはいつも笑顔で明るい女の子。すすんで掃除を手伝ってくれたり、よく発表したりする優秀な子として、先生に一目置かれている。 まさに、地味でおとなしい私と正反対。 はあ〜気が重い....
ピンポーン ピンポーン 「はあ〜い今開ける!」 ガチャ 「おっは〜☆ゆり」 「お、おはよ...早いね...」 あやは朝の9:00から私の家に来た。 「うん!早いと明るいからゆりも来やすいと思って。」 さすがあや。そういうとこには気を使ってるんだ。 恐怖トンネルは、私の家の近くにあるので、歩いていくことになった。
今日はここまでにします! 眠いので。(笑) これからも私、かなえをよろしくお願いします^_^
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.51 ) |
- 日時: 2013/01/27 22:52 (mesh)
- 名前: sky
- やっぱりハッピーエンドで終わりましたね☆
良かったです。
本当は次のも読みたいところですけど恐いのダメなんで遠慮しときます。。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.52 ) |
- 日時: 2013/01/27 23:58 (mesh)
- 名前: かなえ
- skyさんコメントありがとうございます^ - ^
恐いのNGでしたか〜 じゃあ、恐いのが終わったらハッピーな話を 用意しますね☆
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.53 ) |
- 日時: 2013/01/28 00:02 (panda-world)
- 名前: よしだみ
- 実はこっそり見てました!
面白かったです♪
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.54 ) |
- 日時: 2013/01/28 00:45 (mesh)
- 名前: かなえ
- よしだみさん、ありがとうございます^ - ^
こんなに大勢のひとに見てもらって、すごく嬉しいです!
10分後... 「ふ〜やっとついたね!」 「う、うん...」 「あれぇー?もう怖がってる?」 「こ、怖がってなんかないっ!」 私は言った言葉とは裏腹に、内心すごく怖がっていた。 だって、トンネルの入口には、蜘蛛の巣や、カビなんかが生えてて、トンネルの中も真っ暗でなんにも見えない。普通だったらこんなとこにわざわざはいんないよ! 「よーし!お昼にならないうちに早く行こう!」 「ほ、本当にいくの?」 「ゆりっば今更なにいってんの!ここまで来たら、行くっきゃないでしょ!諦めな!」 「わ、分かったわよ...あーあ」 あやは私を置いて、さっさと一人で中に入っていく。その後を私が渋々と、ゆっくりとついていく。 ねえ... この探検、私いる?
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.55 ) |
- 日時: 2013/01/28 06:16 (plala)
- 名前: ユリア
- かなえさん、ごめんね(;´Д`A
受験なの、知らなくて... でも、小説おもしろかったよ! 今回の恐いのは、やめとくね(。-_-。) でも、また恐い小説おわったら恋のとかぁ〜(*^_^*) なんちゃって!かなえさんの考えたほうが、いいです! これからも、がんばれ!
☆*:.。. o.。.:*☆ユリア☆*:.。. o.。.:*☆
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.56 ) |
- 日時: 2013/01/28 22:08 (mesh)
- 名前: かなえ
- ユリアさん応援ありがとう(*^◯^*)
私がんばるよ! またいつでも来てね!!
始まり↓ 1分後... 私たちはトンネルの中をひたすら歩いていた。 奥へとすすんでいくうちに、太陽の光はどんどん薄くなる。 その時あやが、 「だいぶ暗くなってきたね。ライトつけようか。」 「ラ、ライト?!」 「うん、 ほら、ゆりの分。」 あやは、私にライトを渡して、どんどん歩いていく。 そんなやる気満々のあやに飽きれながら暗闇の中へと足を踏み入れた。 本当の恐怖はここからだと知らずに.....
3分後... 「.........」 (あ、あや?) さっきからあやは黙って歩き続けていた。 「ねえ、あやどうしたの?」 あやは怖がらず、始めの好奇心の表情も消え失せていた。 「あや...もう帰らない?これ以上すすんだら...」 私が言い終わらないうちに、 ドタン! 鈍い音がした。 「ギャアア」 フッ そして、あやの悲鳴がして、ライトの明かりも消えた。 「きゃああ!あやぁ!!」 突然の暗闇に私はパニック状態だった。 「いやああああああ!!」 私はとにかく入口目指して全力で、走った。 ガッ... 「きゃあ!」 その途中で何かにつまずき、転んだ。 ただ、転んだだけなのに、私は恐怖で気絶した。
「ん...」 そして、目を覚ますと、私はトンネルの入口に倒れていた。 外に出られた解放感と明るさから私は少し安心した。 「あっ!そういえばあやは?!」 振り向いたが、あやの姿はどこにもない。 (た、たぶんあやはトンネルの中に...) でも、もう一度トンネルの中に入る勇気はなく、私はケータイでお母さんを呼んだ。そして、その電話を切ったときだった。 「チッ...もう一匹いたのに...」 どこからか、低い男の声が響き渡った。 「きゃああああああああー!!!!!」 それからどうやって家に帰ったかは覚えていない。 ただ、今でもあやは行方不明だ。
(◎_◎;) 終わり (◎_◎;)
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.57 ) |
- 日時: 2013/01/28 22:12 (mesh)
- 名前: かなえ
- 〜皆様にお詫び〜
「恐怖のトンネル」 で、[あゆ]という登場人物の名前が、後に [あや]に変わっていました。 申し訳ありませんでした。 今後このような間違いがないように、 精一杯努力していきますので、 今後もわたくし、かなえをどうもよろしくお願いします。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.58 ) |
- 日時: 2013/01/28 23:22 (mesh)
- 名前: かなえ
- 次回からは、新小説、[先輩と私]をお送りします☆
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.59 ) |
- 日時: 2013/01/29 00:13 (mesh)
- 名前: かなえ
- [先輩と私]
☆予告☆ ある日、2年A組で、信じられない事件発生! 意識不明のクラスメイトを勇気づけるのは、 やはり仲間。現場に残された異様な物体。 果たして犯人の目的は!? 犯人はこのクラスにいるのか!? 信じられない結末が貴方を待ち受ける! 推理ミステリー小説(?)[先輩と私] 明日から始まります! <それでも人は仲間を助ける>
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.60 ) |
- 日時: 2013/01/29 17:07 (mesh)
- 名前: さかさけかさ
- これ、すごくおもろいやん。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.61 ) |
- 日時: 2013/01/29 17:11 (mesh)
- 名前: かなえ
- さかさけかささん、ありがとうございます(*^◯^*)
これからもよろしくお願いします!
新小説始まり↓ [出会い]
「おはよう」 「おはよ〜」 午前8時半ごろ。 生徒達で賑わう○○中学校に私、松田 乃絵琉 (まつだ のえる)は、います。 その日はいつものように、一人で教室に上がるハズだった。けど、今日は特別。だって、私のすぐ後に、欄間 静希(らんま しずき)先輩が来たんだもの!!先輩はね、この学校中で、モテモテNo.1の男子なんだ♪ 成績優秀、スポーツ万能、そのうえイケメンで優しいときたら、それは目に見えてるってわけで。 私も勿論、先輩の虜。先輩の全てが大好き☆でも、友達は大半先輩にゾッコンで、私にとっては、友達はほぼ、全員ライバルと言っても過言じゃない。 先輩と私は2年A組の同じクラスで、たまにこうやって会うときがある。 先輩は私に気づくと、 「おはよう」 って笑顔で言ってくれた。 ボンッ 「お、おはようございます...」 私の顔、真っ赤。 そして、私の運はまだ続く。最初のチャンスは先輩が靴箱の戸を開けたときだった。 バサバサバサッ 先輩が戸を開けた途端、これでもかという、可愛らしい封筒が飛び出してきた。たぶん、これ全部が先輩へのラブレターなんだろうな...先輩はもう驚かないようだ。私はすぐさま先輩のところに飛んで行き、一緒に敵達の熱〜いラブレターを拾った。 「はい」 「松田さん、どうもありがとう」 「いえ。それにしても、先輩、すごい人気ですね。大変ですね」 「いや、みんなが僕のために一生懸命書いてくれたんだから、一通ずつしっかり読ましてもらうよ。じゃあまた教室で。」 先輩は爽やかに去って行った。 (うわあ〜やっぱしカッコいい〜) 残された私はただ先輩のかっこよさに浸るだけだった。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.62 ) |
- 日時: 2013/01/30 00:04 (mesh)
- 名前: かなえ
- こんばんは
誰か読んでくれていますか? 誰もいないのに先を書くのはどうかと思いまして... 誰か読んでるよっていう人がいたら書き込みしてくれませんか?
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.63 ) |
- 日時: 2013/01/30 15:11 (plala)
- 名前: ユリア
- 読んでるよ!おもしろいから、また続き書いてねー(^O^)
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.64 ) |
- 日時: 2013/01/30 16:08 (mesh)
- 名前: かなえ
- ありがとう(*^◯^*)
始まり↓
[緊急事態発生!]
教室に入ると、先輩は男子に囲まれ、楽しく話している。先輩は女子だけでなく、男子にも人気者。 (あぁ〜私がもしも男子だったら先輩に近寄れたのに...って私、これじゃあストーカーになっちゃうな) 「はあ〜」 私は小さくため息をついて、席についた。あ、そういえば私が先輩と呼んでいるのは、先輩が大人の様だから。その大人さは、前に先生から3年生と間違われたほど。身長も160センチはゆうに超えていて、今は170センチほどっていう噂もある。あとは、欄間くん、静希くんってなんだか違和感あるし...先輩が一番似合うって女子たちは全員「先輩」って呼んでる。 とにかく先輩はモテる。 モテるのは私たち、女子中学生だけじゃないらしい。先輩は中1のときに、20歳くらいの美人の女性に声をかけられ、一日デートしたっていう噂は有名。他にも、若い先生とも関係を持ってるとか... まあ、あくまで噂で、ホントのことはわかんないけど。 「起立!」 あ、こう話している間に先生来ちゃったよ。 私たちの主な先生。 佐々木 浩二 (ささきこうじ )先生。 先生になってまだ2年の若い新人さん。 性格は普通だけど、顔の話となれば話は別。そのルックスで大人の女性を何人もおとしてきた、という噂。まあ、あくまで噂で、ホントのことはわかんないけど。 って... この言葉、さっき言った?! まあ、いいか。と、とにかく、先生は他の先生とは違って、その...なんか、不思議なオーラを出してるの! ハハハ... 「おはようございます」 学級委員の挨拶に、私も慌てて立ち上がって礼をし、席についた。 先生は言った。 「えー今日の午後からは毎年恒例の災害訓練を行う。全児童は放送がかかったら、各自、災害からの避難、及び対策を行うこと、分かったな。」 (ふーん、訓練かぁ 授業がサボれるからラッキー☆) そして、一時間目の算数。 先輩は授業が始まるときれる頭を使い、次々と難しい問題を解いていった。 「じゃあこの数式を... 欄間、解いてみろ」 「あ、はい」 先生に突然指名されても先輩は動揺することなく答える。 「先生、出来ました... ゴホゴホ」 「ん?どうした欄間。風邪か?」 「あ、実は昨日から風邪気味で...」 「そうか。体を大切にな。」 「すみません」 えー、先輩、風邪気味なんだ... 先輩が風邪になってしまったら、私が先輩の風邪を吸い取っちゃうのに...(もし、出来たら(笑)) そんな頭脳明晰な先輩が毎日女子の心を鷲掴みしていることは、言うまでもない。 そして、あっと言う間に時間はすぎ、訓練の時間がきた。 「ジリリリリリリリリ」 非常ベルの音が耳を貫く。 「ただいま震度6の地震が発生しました!」 放送の音量も狂ってるようにバカでかい。 私たちは耳を抑えながら、狭い机の下に入り込む。 「イヒヒ...ジャーンケンポン!」 「うわっまた勝ちやがった!」 (ったく、誰よ?中学生にもなって、小学生みたいな幼稚なことして...まったく...先輩を見習え!) 私がふと先輩をみると、先輩は頭を抱えて目をつぶって訓練をしていた。 (先輩本気で訓練に取り組んでる...さすが...) 「コラァそこ!真剣に訓練しなさい!訓練を本番と思って取り組め!!」 その時生徒に気づいた先生が教卓をバンッと叩いて怒鳴った。 「す、すみませんっ!」 (ほらぁ怒られた...でも、訓練が本番なら、今頃先生は死んでるね...生徒にそんなこと言うのなら、先生も頭を守るために机の中に入らなきゃ...) 私は少し先生を軽蔑し目をつぶった。 しばらくして、また放送がかかった。 「今、地震が収まりました。児童は余震や、頭上の障害物に気をつけて、体育館に集まること...繰り返す...児童は余震や...」 「よいしょ」 私はゆっくり立ち上がった。 「フゥ〜」 その時だった。 ドサッ 「どうした、欄間!?」 慌てた先生の声がする。 (え...何?) 「きゃあああっ!!先輩ッ!!」 (え...?) 「静希!!しっかりしろ!」 「先輩!どうしたの?!」 教室中がざわざわした。 「う、ウソ...」 私は見てしまった。 そこには、先輩が倒れていた。 すごく苦しそう。 先輩の周りには先生と生徒がたくさん取り囲んでいる。私のその輪の中に入った。 先輩は顔色が悪く、汗をたくさんかいている。 「先輩...何で...ん?」 その時、私はここにあってはならないものを見つけた。 「!? こ、これって...」 果たして先輩は無事なのか?!
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.65 ) |
- 日時: 2013/01/31 20:32 (mesh)
- 名前: sky
- また読ませてもらってます。。
続き気になります☆
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.66 ) |
- 日時: 2013/01/31 20:40 (mesh)
- 名前: かなえ
- ありがとうございます☆
ではでは、今日も始まりますよ(*^◯^*)
始まり↓ [あるはずのない物] 私が見つけた物、それは注射器だった。先輩の机の隅に転がっている。針はむき出しで、注射器の先からは、得体のしれない液状の物が垂れていた。 私は注射器を指差し、 「佐々木先生ッ!!こ、これ!」 と叫んだ。 先生だけではなく、みんなが私の方を振り返る。 「おい...あれ何だよ!」 「まさか先輩...」 「刺されたってこと!?」 「そんな...」 「せ、先輩はどうなるの?」 教室は前以上にうるさくなってしまった。 「黙れー!!!」 ざわざわの空気を破ったのは先生だった。 「全員よく聞け!!今から全員隣のクラスへ移動しろ!!その注射器は触るな!教室に不審な物があったら絶対に触らずに先生に報告!学級委員!救急車と警察を呼べ!みんな落ち着け!静かに!!......おい!欄間!しっかりしろ!絶対助けてやるから!しっかりしろ!欄間!」 へえー若いのに言うときは言うじゃん。ちょっと見直したよ、先生。でも、先輩は...? その時、苦しそうな先輩がゆっくりと口を開いた。 「.....ハアッ...せ...せん...せい..どう......」 「どうした?!欄間!」 先生は声を張り上げた。 「ハァッ...ぼ、ぼ...くは...うっ...」 先輩はそこで先生の腕に寄りかかり、目を閉じた。 「きゃああ!先輩!」 「静希!!」 あちこちから悲鳴が上がる。 「だ、大丈夫だ!気絶しているだけだ!心配するな!学級委員!救急車はまだか?!」 「あと5分程度で到着するそうです!」 「よし!女子は隣のクラスへいけ!男子は欄間を抱えて下まで下りるぞ!急げ!」 そして、先輩はクラスの男子たちに囲まれ、運ばれていった。 私は救急車のサイレンを聞いて、窓からのぞくと、先輩が乗っている救急車がすごい勢いで走り去って行った。そのあとをパトカーが追う。 「ピーポーピーポーピーポー」 「ウウウウウウウウウ」 私には何もわからなかった。 (先輩...) 晴れていた空には分厚い雲がかかり、窓から見える谷ヶ川には波紋が現れ、だんだんその数は増えていった。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.67 ) |
- 日時: 2013/02/01 21:13 (mesh)
- 名前: かなえ
- [取り調べ開始!]
「だいたいあの注射器は何なんだよ!?」 「先輩、無事かな...」 「確かに、あんな静希、見たことねえよな」 「そんなっ私やだよ!先輩が死...あ、いや、クラスの人が死ぬのは...」 みんなが集合したB組の教室は相変わらず大騒ぎだった。 そして、みんなの顔には心配の表情が浮かんでいた。 その時佐々木先生が戻ってきた。 「せ、先生ッ!先輩は!?」 皆はすぐに先生を問い詰めた。 「.....ら、欄間の体から、青酸カリという猛毒が検出された」 「ええッ!」 一瞬教室はシンとした。 先生は目をふせ、続けた。 「命の危険はないと思うが、まだ油断ならない状態だそうだ。欄間の意識はまだもどっていない」 「........」 (先輩...) 私は目をつぶった。 苦しむ先輩の姿が見えた...気がした。 「くそっ...誰がこんなこと...」 「そうよ...何で先輩なの...?」 犯人は一体誰なのだろうか? 私には想像もつかなかった。 「それで、今下に警察の人が大勢きている。同じクラスのお前たちに、話を聞きたいそうだ。だから、出席順にならんで、一人ずつ警察の質問に答えること」 (警察が私たちに質問...?もう悪い予感しかしないけど...) 私はいきたくはなかったが、警察の頼みだとなれば仕方がない。 みんな静かに並び、黙って降りた。 ・・・・・・・・・・・・・・・ 一階に降りると、青い服の警察がたくさん動き回っていた。よくドラマでみる、立ち入り禁止のテープや、指紋をとるフワフワの毛の棒など、普段なら好奇心をくすぐる光景だった。だが、今は違う。私はどの光景にも興味をもてなかった。 そして、取り調べが始まった。 一人ずつ警官2名と、個室で話していた。珍しい環境に、私は少し緊張していた。 そして、とうとう私の番がきた。 私は警官たちに、まるで逃げないように見張られながら連れられた。残念ながら警察は私たちを容疑者として見ているようだ。 警官たちの目線に不機嫌になりながら、私は用意された椅子に腰掛けた。目の前には40代と思われる、屈強な男の警官が座る。もしかしたら、この人は刑事なのかもしれない。 警官のような刑事は真顔で、真剣な表情で言った。 「松田 乃絵琉さんですね。今日、1時6分に、貴方の同級生、欄間 静希さんが倒れたのはよくご存知だと思います。そのことでいくつか聞きたいことがあります。」 「はい...」 警官たちはまるで私を疑うような目で私を見つめていた。でも、これが警察の仕事なのだから、仕方がない。だが私は将来、警察官だけにはなりたくないと思った。 「一つ目。松田さんは何時に学校に来ましたか?」 「た、多分ですけど...8時半を過ぎたごろだと思います...」 「それを証明する人は?」 「え...証明ですか...?あ、あの時は先輩...あ、いや、欄間くんと靴箱で会ってますけど...」 「被害者が証言者では今は確認が取れませんね...他にはいませんか?」 私がコクリと頷くと、警官は次の質問をぶつけた。 「では、学校にきた8時半から欄間さんが倒れた、1時6分までに、不審な光景を見た、また、欄間さんのいつもと違う所などはありませんか?」 「不審な光景は特に...でも、欄間くんにおかしいなと思う所はありました。」 私はそこまでいって、先輩の様子を思い出した。 そう、あの時。 「どこですか?それは。」 「あ...いつもと違った所は、今日欄間くんが風邪気味だったことと、訓練中に頭を抱えて、まるで苦しそうに訓練をしていたことです...」 「ほお...苦しそうに...ですか」 「はい...今日は1時から全生徒による、地震対策の訓練が行われたんです。その時私たちは、自分の机の下に入って、頭を守る格好をとりました。その時の欄間くんの表情が、苦しそうに感じました」 「そうですか...では、青酸カリについて、知っていることを全部話してください」 「えっ...せ、青酸カリ?青酸カリというと、あの猛毒のですよね...さあ...体の中に入ると死ぬとか...あとは、体からアーモンド臭がすると、ドラマでよくみます。私にはそれぐらいしか...でも何で私に...?私は人殺しなんかしませんよ...(笑)」 私は笑って言ったが、警官はニコリともせず、 「...そうですか、ご協力どうもありがとうございました」 と言い放った。 私はイライラしながら立ち上がった。 そして、後ろから突き刺さる警察官の視線に、顔を歪めて教室へ戻った。だが、その途中で、警官の最後の質問に疑問を感じた。青酸カリについて知っていることを話せ?青酸カリ、青酸カリって、私はまだ中2ですよ!猛毒の知識なんか詳しく知りません!まさか私を疑っているんじゃないでしょうね??全く!! 何なのあの刑事?! やはり私は警察官にだけはなりたくはない。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.68 ) |
- 日時: 2013/02/02 22:55 (mesh)
- 名前: かなえ
- [事件発生!]
*刑事の場合* 俺は刑事だ。 今日はある中学校で事件があったと聞き、部下を連れて現場に急いだ。現場につくと、先に到着し、調べていた俺の部下は挙手の敬礼ををして報告した。 「新庄警部!お疲れ様です!被害者は欄間 静希、14歳。現在病院に搬送されて緊急手術中です。少年の腕には小さな穴があいており、現場に転がっていた注射器から、何かを注入されたものだと推測します。注射器の中身については現在捜査中です」 「そうか。ご苦労さん。で、しかしこれはどう見ても他殺だな」 「いえ。警部。まだ少年は亡くなっていないので、殺人未遂事件です」 うっ... そうだった! 俺はときに警部とは思えない間違いをする。いわば癖。 「オ、オホン!えーとにかく!他には手がかりはないのか?」 「いえ、直接話を聞かなければアリバイなど、容疑者は絞れません」 「よーし!じゃあ今からこの学校の生徒、教師に話を聞く!至急集まるように指示しろ!」 「ハッ!」 部下たちは勢いよく走り去った。 この事件の不可解な所は何故犯人が注射器を使って犯行を行ったのか?注射器だと、今回のように相手が死ぬ確立も減る。俺だったらいっそのことナイフでも使って... ん、まてよ、犯人がもしも被害者のクラスメイトだとしたら、青酸カリなんか、どこで手にいれたんだ?やっぱり犯人は教師の方か? うーむ、今回の事件はなかなか解けそうにないな... ぎゅるるる〜 その時、俺のお腹が鳴った。仕方ない。朝からまだ何も食べていないのだから。そういえばポケットにパン入れてたな。食べよう。 〜謎解きは朝飯のあとで〜 なんちゃって(笑)
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.69 ) |
- 日時: 2013/02/03 00:15 (mesh)
- 名前: リオ
- 読んでました☆
また続き書いてくださいね! 応援してます!
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.70 ) |
- 日時: 2013/02/04 21:03 (mesh)
- 名前: かなえ
- みなさん最近更新なくてごめんなさい^^;
始まり↓ [容疑者選別] こうして俺はお腹を満たし、話し合いを開始した。 やはり相手が警察となると、緊張するのだろう、皆顔が引きつっていた。揃いも揃って皆こうなのだから、犯人の表情も読み取れない。俺は、 ・いつ学校へ来たか ・いつも被害者と違った所 ・青酸カリを知っているか など、少々ハードな質問もした。 そして、皆最後の質問聞くと不機嫌そうに帰ってゆく。だが、これが刑事の仕事なのだ。でも、このままでは将来警察官になる人が減りそうだ。 すると、次の生徒から重要と思われる情報を聞けた。 「そういえば、私が体育館で片付けをしている時に、佐々木先生が、先輩に何か薬のような物を渡していた所をみました!それも、体育館の裏で!」 この目撃談は、他の生徒たちからも聞けた。 「僕もその時はただの薬だろうと思ってたけど、今考えると静希がおかしくなったのはあの後からだったよ」
そして、この話し合いで分かったことは、 *この学校には実験用に弱い青酸カリがおいてある。 これは理科の教師から仕入れた情報だ。 *欄間 静希はみんなの憧れの的だった。 これはほとんどの生徒たちが言っていた。 *佐々木という教師が被害者が倒れる前に薬を渡していた。 何人もの生徒が見ていたことから、この目撃情報は確かだろう。
俺は再び部下たちを呼び佐々木という教師を連れて来いと言った。 「新庄警部!お連れしました!」 「あなたが噂の佐々木先生ですか...」 俺が呟くように言うと、その先生は不安そうに言った。 「あ、あの...噂のってどういうことですか?」 「あぁ、実は先ほどの話で、佐々木先生が被害者の欄間さんに薬のようなものを渡していたという目撃情報が多数寄せられましてね」 「薬...ああ!風邪薬のことですか!あの時欄間は風邪気味だと言っていたので、渡しただけですよ」 「ですが、なぜ体育館の裏で渡したんです?私にはまるで薬を渡しているのを見られたくないという様子のように見えますが」 「それは丁度欄間が体育館の裏を掃除していなからですよ!たまたまです」 「...そうですか...今、その風邪薬、あります?」 「いえ...欄間に渡したので最後だったので...」 「では、欄間さん以外の人に風邪薬はあげましたか?」 「いいえ」 「...わかりました。ご協力ありがとうございました」 佐々木が去った後で、部下の一人が近づいてきて、俺の耳元で言った。 「佐々木は容疑者ではないのでは?渡した薬だって風邪薬のようですし」 「フン!お前もまだまだだな。佐々木は俺が聞いた時、渡した薬は残り一つだったから今は手元にはないって言った」 「そ、それにどこか違和感でも?」 「よく考えてみろ!薬が残り一つで、被害者以外誰にも渡していないということは、薬は最初から一つしか持ってこなかったということだ。普通は風邪薬なんてそう持っている物ではないし、それが一つだとしたら余計に怪しい」 「でも、自分用で一つしか持ってこなかった、ということはありませんか?」 「いや、それはない!なぜなら、佐々木は自分が飲むまえに、被害者に薬をあげている。もし、薬が自分用だったら、わざわざ被害者に勧めてあげるなどありえない」 「そうか!佐々木は初めから被害者に薬をあげる、それだけのために薬を一つしか持ってこなかった!」 「ああ... どう考えてもおかしいだろう?どうやらあいつ、 しろ ではないようだな...」 俺は去っていく佐々木の背中を睨みつけた。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.71 ) |
- 日時: 2013/02/06 20:39 (mesh)
- 名前: かなえ
- [井上 和正?]
「欄間くんを痛めつけた奴は井上ですよ!絶対に!だから刑事さん!あいつを捕まえてください!お願いします!」 「いや...そんなことを言われても証拠がなければ逮捕状は出なくてだな...」 「どうかそこを何とか!お願いします!これも欄間くんのためなんですよ!!」
ことの始まりは30分前...
俺は、部下たちと共に、角の自動販売機のまえにいた。「ガシャ」音をたてて出てきたのはブラックコーヒー。これをワイルドに、なおかつ上品に飲み、さりげなく部下たちに俺の大人さをアピールする。しかし実際のところ、俺はブラックより特別甘い方が好きなのだ。しかし、ブラックの方がシックだから、これでいいのだ。その方が部下たちの尊敬も上がると思う。 (どうだ?こんな俺を上司にもって、誇りだろう?ハッハッハッ) だが、それとは裏腹に、部下たちは、上司のこととはことも外れた、全く違うことを考えていた。ある者は (あ〜今日はカレーだったなあ...くぅ〜早く帰りてぇ...って言えないよな...) またある者は (うっ...この紅茶マズっ...どこが作ってんだよ!?え?ウチの会社!?なんで警察が紅茶作ってるんだ!しかも超マズい...って言えないな、これは。) などと言った、ことを考えていた。 そうとは知らず、誰も見ていないのに無意味なアピールをする上司。...可哀想である。 「...よしこれで一応佐々木が怪しいということは分かった。少なくともあいつは何かを隠している...」 俺はまたカッコつけ、目を細めながら考えた。だが、その目も顔から消え、(というか最初から誰も見ていない)俺の脳裏に嫌な仕事が浮かび上がった。 「お!そうだ!まだ話し合いしてなかったな...あ〜早く帰りたいなあ...しかもここが作ってるこのコーヒー、すごくマズイな... な?そうだろ?」 「........」 上司は部下たちの、到底言えなかったことを簡単に言った。やはり上司と部下では立場が違う。 「まだ話していない生徒は何人くらいいる?」 「えー、今現在、生徒は約20人残っています」 「そ、そうか...20人...」 「け、警部...まさか捜査をやめたい、なんてことは...」 「え!!な、ないない!そんなこと!俺は刑事だぞ!そんなことは決して思ってない!」 しかし、上司の顔にはめんどくさい...という表情が丸見えである。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.72 ) |
- 日時: 2013/02/07 16:14 (mesh)
- 名前: かなえ
- [噂の...]
「次の人、入ってくださーい」 俺は再び捜査を開始した。 次に入ってきたのは、ひょろりとした小柄の男子生徒。下を向いてゆっくりと席についた。 「君は高橋 優也(たかはし ゆうや)くんだね。では今から私の質問に答えてください」 「.........」 返事もせず、無表情のその子を俺は一瞬見つめてから、下のメモ用紙に目を落とした。 「えー、高橋君は何時に学校に来ましたか?」 「...僕は7時56分に教室に入りました」 青年はボソボソと答えた。 「ホオ...7時56分。(細かっ!)他の生徒たちと比べると、早い時間にきているんですね」 「ええ、まあ。僕は朝に早めに来て、テスト勉強をすることが多いですから。それに僕には友達などいませんから」 (中学生にもなって友達が0とは...これだと、証明者もいないだろう) 俺は青年を薄く哀れな目で見た。そしてすぐに次の質問をした。 「では、学校にきた7時56分から欄間さんが倒れた、1時6分までに、不審な光景を見た、また、欄間さんのいつもと違う所などはありませんか?」 「僕は勉強と自分の将来以外は興味はありませんので」 「あ、あぁ...そうですか...」 「でも、欄間さんではなく、僕が犯人候補として見ている人物ならいますよ」 「えっ!犯人候補?」 「ええ。同じクラスの井上 和正(いのうえ かずまさ)です」 「井上 和正?あぁ!井上 和正か!」 俺は井上 和正を知っている。俺がまだ警官だった時に、小学生のお金を無理やり奪って捕まり、俺の交番にとどけられたことがあったのだ。あいつかぁ...あいつ、態度がすごく悪かったんだった... あれから少しは変わってっかな... 「そ、それで君はどうして井上くんを犯人候補として見てるんだい?」 「それは、僕があいつを嫌っているからです!あいつは僕のことをガリ勉と呼び、今ではその名が学年中に広まっています!とても迷惑なんです!あいつはいつもいつも僕にかまってくる。僕が忙しいのを知っていて!だからです!」 途端に青年は興奮し、びっくりするほど声が大きくなった。それから青年は10分以上たまった怒りを爆発させた。それも、よりによって俺に。理由になっていない理由をそえて。 ガタッ 「欄間くんを痛めつけた奴は井上ですよ!絶対に!だから刑事さん!あいつを捕まえてください!お願いします!」 しまいには青年は椅子を倒し、立ち上がって、優秀な頭とは思えない発言をしだした。 「刑事さんは、警察でしょ!?だったら困っている人を助けてくださいよ!警察なら、簡単に捕まえてください!警察なら出来ます」 「........」 (バーカ!警察ってモンはな、簡単に人を捕まえられないんだよ!何だよ?警察なら出来ますって!逮捕状も、こんなんじや出ないし...) こうして、青年が部下たちに押さえつけられ、追い出されたことは、言うまでもない。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.73 ) |
- 日時: 2013/02/09 11:20 (mesh)
- 名前: かなえ
- [クラスの暴れん坊登場!]
「はぁー 次の人ー」 次に入ってきたのは、規則をやぶり、髪の毛を茶色に染め、パーマをかけて耳にはピアス...の男子生徒。噂の井上 和正だ。変わってないな...絶対... 井上は、俺の存在に気づくと、 「オーッス!刑事さん!」 「.........」 (お前は学生の気でいるのか!!) 俺はもう少しでその生意気な顔にこの罵声をぶっつけてやるところだった。だがそこは刑事としての立場が許さない。俺は冷静を装い、青年に問いかけた。 「あなたは、井上 和正さんですね」 「あぁ、そうだけど?」 ムカッ こいつ、刑事に向かってタメ口を... 俺の顔にシワが入った。 「...き、きみは今日何時に学校に来ましたか?」 「え?えーとね9時半ごろだよ」 (は?9時半?それは完全なる遅刻ではないか!こいつ、どこまで自由人なんだ...) ...という俺の本音は隠しておき、 質問中にもかかわらず、ケータイをいじっている生意気なガキ...じゃなくて...青年に次の質問をした。 「では、学校にきた9時半から欄間さんが倒れた、1時6分までに、不審な光景を見た、また、欄間さんのいつもと違う所などはありませんか?」 「ん?欄間?誰だよ、それ」
...... 沈黙......
「........え?」 沈黙を止めたのは俺。 「だ、誰って...君と同じクラスの欄間 静希くんですよ!」 「ふーん、知らね〜なに、そいつ、お前の知り合い?」 ムカムカっ おい、何だ?なんでこの俺がこんなところでこんなガキにお前呼ばわりされなきゃいけない?俺の顔が沸騰した。 「...あのねえ?井上くん?年上の人には礼儀っていう物をだな...」 「あぁ!分かった!欄間って、さっき誰かに殺された哀れな奴だろ!あぁ!あぁ!思い出した!」 「...そうか...思い出したか...それは良かった...」 俺はこいつに言いたい。 俺の言うことを遮断すんな!! それと、被害者は殺されていない!!哀れな子でもない!! だか、今の俺には目の前のバカを見て、苦笑いをすることしか出来なかった。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.74 ) |
- 日時: 2013/02/09 22:00 (mesh)
- 名前: かなえ
- 皆さん、こんばんは!
みてくれていますか? 小説ではとうとう容疑者が 浮かび上がりそうですよ☆ 刑事頑張れってトコロです(*^^*) これからも応援ヨロシク!
[裏の顔] 「絶対高橋が犯人ですよ!!」 静まり返り、不気味とも言えるこの異様な空間に、また変なことを主張する生徒が現れた。 「だから!君はどうしてそう思うんだい?」 斎藤 理軽 (さいとう りかる)は、今になって、高橋 優也が犯人と言い出した。俺としては高橋 優也は犯人とは思えないが…まあとにかく理由を聞こう。 「実はここだけの話、僕は高橋と同じ小学校の、同じクラスだったんです。小学生3年のことでした。その時から、高橋はもともと地味でおとなしく、取り柄といえば、頭脳明晰なところだけでした。そしてある時、クラスのいじめっ子のターゲットになってしまい、その日から、高橋は毎日ひどいいじめを受けるようになりました。そんな高橋に僕は声をかけ、友達になったんです。僕もいじめられるかもしれません。でもそれでもよかった。高橋には他の子とは違う、何かがある、そう思ってならなかったからです。それ以来僕達はキャンプや…」 …で、こっからは斎藤の長ーい友達話、キャンプに行ったとか、家に泊まったとか…が続いたので、割愛させて、頂きます… 20分後… 「で、僕にもとうとういじめられる日が来たんです!僕は高橋にメールで、体育館裏で話があると言われ、体育館裏に来たんです。そしたら、高橋と、いじめっ子のグループがいて、高橋が、 (悪いな、斎藤。お前は僕と友達気分だったかも知れねえが、僕はそんな気分ではなかった。だから他とお前は友達ではない) と冷たい目つきで言ったんだ」 「なるほど。その高橋君はいじめっ子たちに、他の子を連れてくればお前をいじめるのはやめる、そんなことを言われたんだろうな」 「ええ。だから高橋はそのいじめから逃れるために、僕を利用した。その日からいじめは僕が受け、高橋はただそんな僕を無視するだけだった。僕はいじめから逃げるように別の学校へ転校しましたよ」 「なるほどねー。でもそれでは高橋君と欄間君には全く繋がりがないじゃないか」 「いえ!それがあるんです!なぜならそのいじめのグループに、欄間君が入っていたのですから!」 「な、ナニッ!」 全く…人間というのは裏があるものだな…あんなにカッコ良くて完璧な子にもそんな過去があったとは… 「そして僕はこの中学校に通うことになりました。中1の時には高橋とは同じクラスではなかったので気づきませんでしたが…実は高橋もこの中学校にいたんです!」 「そして、欄間君もこの中学校にいた…と言うわけだね…」 なるほど。だんだんわかってきたぞ...もともといじめられていた高橋 優也と、その次にいじめのターゲットになった斎藤 理軽。そしていじめのグループに所属していた欄間 静希。 「で?その高橋君はキミのことを覚えていたのかい?」 「いえ…多分僕のことは覚えていないと思います。でも、高橋自身は、欄間のことを覚えていると思いますよ!欄間って、珍しい名前だし、いじめのグループの顔は、僕だって覚えているぐらいですから!」 うーむ、ここで高橋 優也が犯人の可能性も出て来たぞ… 高橋 優也と欄間 静希…この二人の関係をもう一度調べてみる必要がありそうだ…
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.75 ) |
- 日時: 2013/02/10 07:47 (plala)
- 名前: ユリア
- おっはよぉ〜☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
読んでるょ(・ω・)ノここで、かなえさんに質問!今、書いてる小説終わったら 次は、どうゆー内容の小説書くの?
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.76 ) |
- 日時: 2013/02/10 08:56 (mesh)
- 名前: かなえ
- ユリアさんおはよう(*^^*)
次はね〜 「飛精と俺の冒険」 ひせいとおれのぼうけん っていうファンタジー小説を書きます☆ 楽しみにしててね(≧∇≦)
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.77 ) |
- 日時: 2013/02/10 09:29 (plala)
- 名前: ユリア
- そうなんだぁ〜(・ω・)ノ
じゃあ、リクエスト!いつでもいいから、恋の小説とか かいて!おねがいしま〜すぅ〜\(//∇//)\
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.78 ) |
- 日時: 2013/02/10 12:04 (plala)
- 名前: りんご
- 読みました。「いじめ」
とっても、面白かったですよ! 正直、明日にでも小説家になるんじゃないかと思いました! タイトルをみても面白そうでしたし、かなえさんが今書いている小説も面白いです! 今回のは、ミステリーっぽくてついつい気になってホントに小6だとは思えない実力です。私も小6なんですが、こんな小説なんかかけないんですよ かなえさんの事私は尊敬してます。 まだまだこれからも、いろんな作品をかいて人々に面白さや感動を送ってください! 私は、これからもかなえさんの小説を読みたいと思います。 楽しみにしていますよ!!!
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.79 ) |
- 日時: 2013/02/10 22:35 (mesh)
- 名前: かなえ
- りんごさんへ☆
りんごさんっ!! ありがとうございます!! すっごく嬉しいです(≧∇≦) ココで小説書いてて良かった! これからもぜひ読んでください!
ユリアさんへ☆ わっかりましたぁ!! 恋の小説かぁ〜 ロマンチックだね (*^^*) 書いてみるよ☆ でも少し時間をください(^^;; 楽しみにしててね〜
始まり↓ [家に入りたい…] ピンポーン ピンポーン 表札には欄間の文字。 そう、ここは今回の事件の被害者、欄間 静希の家だ。 ガチャ 「何でしゅか?」 おや、中から出てきたのは可愛らしい、小さなお嬢さん。3歳くらいかな? 「あ、私はね、警察っていうものなんだけど…チョット話を聞かせて欲しいな…」 私たちはそう言って、お馴染み警察手帳を取り出した。 「けえたつ?」 「うん、け・い・さ・つ お母さんは?」 「えっ?お母しゃん…?」 と、次の瞬間、小さなお嬢さんは顔を真っ赤にして、目からボロボロと涙を流して叫んだ。 「うっ、うわああああん!!あああああん!お、お兄しゃーん!!変な人がいーっぱーい!!うわああああん!えーん!!!」 「わわっ!お嬢ちゃん、私たちは別に怪しい人じゃ…」 「えーん!!うあああん!!」 「………」 全く…これだから赤ん坊の世話は困るんだ…赤ん坊ってのは一度泣き出したらなかなか泣き止まない。 「はい、はーい!どうした!茜!静かにしろ!」 お?お兄さん登場かな?全く…いるんなら先に出て来てよ… 出てきたのは被害者よりも幼い、小学生4年くらいの男の子。その子は心配そうに聞く。 「…あの…茜に何か…?」 「あ、いや、私たちは警察です」 私はまた警察手帳を見せた。 「え?警察?!」 心配そうだった顔が一気に動揺の表情に変わった。 「あ、お母さんは今いないのかな?」 「うわああああん!!お兄しゃん!速く逃げようよ!えーん!」 「わっ!茜!静かにしろ!!あの…話なら家の中で…」 こうして俺たちは無事に被害者の家に入ることができた。 最も、近所の人が警察官を呼び、警察の刑事が警察官に職務質問をされるという、前代未聞のことは起きたが…(ここは三度目の警察手帳を見せて、ことなきを得た…) あ〜疲れた…
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.80 ) |
- 日時: 2013/02/10 22:39 (mesh)
- 名前: かなえ
- もう今日は続けて書いちゃうよ!
上の文は短かったしね…
始まり↓
[え?犯人は欄間 静希?] 被害者、欄間 静希はどういった人物だったのか。 それは被害者の弟、欄間 雄希(らんま ゆうき)が教えてくれた。 末っ子の茜(あかね)が泣き出したのは、俺が母親のことを聞いたからなのだそうだ。欄間家には母親はいない。数ヶ月前に亡くなってしまったそうだ。父親はいるが、母親が亡くなって以来、酒に溺れ、欄間兄弟は毎日父親のひどい暴力に耐えている。そして、数日前から父親は家に帰っていない。ここについては部下たちを派遣し、その父親をとっ捕まえなければ…。 「じゃあお父さんがいない間は静希君が家事をしていたのかな?」 「うん。でも最近お兄ちゃん、頭抱えて悩んでたよ。疲れてたのかもしれない。でね、数日前に僕に料理や、洗濯物のことなんかをすごく熱心に教えてくれた。俺がいなくても大丈夫だよなって。」 「え?静希君が?」 俺は嫌な予感がした。その時、 「警部!もしかしたら静希君は何か部活の重大なことで悩んでて、その辛さなどから逃れるために、自ら毒を…?」 部下が俺と全く同じ考えを主張した。 「…ああ。気になるのは(俺がいなくても大丈夫だよな)という言葉。取り方を変えたら、俺がいなくなっても生きていけるよなとも取れる。こりゃ自殺の可能性もてでくるかもしれねえが…だが、どうしてわざわざ大勢のクラスメイトの前で…?それになぜ注射器を使ったのか…」 俺たちの前で無邪気にじゃれ合う兄弟をみて、俺は思った。 (家事までこなした優しい静希くんがこんな幼い兄弟を残して自殺などするのだろうか…) 一体犯人は誰なのだろうか!?
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.81 ) |
- 日時: 2013/02/11 22:04 (mesh)
- 名前: かなえ
- [不審な行動]
……次の日…… 俺は○○中学校の門の前にいた。 現在の時刻、7時。正直言って、眠い…! ここに来たのは、被害者、欄間 静希が悩んでいたという、詳しい話を聞こうと思ったのだ。しかし、今日はホントに… 「はあ〜」 もう疲れる〜 「警部!ため息などいけません!どうしたんですか?お疲れならすこし休憩を取られたらどうですか?」 「あぁ…疲れたのは事実だが… 俺は気になって眠れもしないのだよ…この難事件…もう注射器からは毒が検出されているし、凶器はアレなんだがな…」 俺はここまで言うと、門の前で大の字に寝っころがった。 「け、警部?!おやめください!警部の恥になりますよ…(^^;;」 「……いや、本当に犯人が分からん…」 「警部!起きてくださいよ!」 「ったく、うるさいな…ホラ、お前も寝てみろ!あ、これは警部からの命令だからな!」 「ええ!?私たちもですかぁ?」 「ああ、そーだ!クリームソーダ!」 俺の部下、計3人は俺の真横に並んで仲良く仰向けになった。 空は雲一つない晴天。 時々すぎる、爽やかな春風が俺の疲れきった心を癒す。 部下も気持ちよさそうではないか。 こうして俺たちはみんな気づかぬ間に寝てしまった…(( _ _ ))..zzzZZ ・・・・・・・・・・・・・・・ ザワザワ…ざわざわ… (…ん?何だ、いやにあたりが騒がしいな…) 「ふぁぁ……って…」 俺が頭を上げると、そこにはたくさんの生徒たちの顔があった。 「うわあああ!!何だ!?」 俺はすぐさま飛び起きた…が… ゴツッン 「痛ってえええ!!!」 「痛てえええー!!!」 誰かと頭をゴッツンコ。 目の前に火花が飛びました…。 「痛って…あ、ゴメンね!あ!」 俺と頭をゴッツンコした少年は、井上 和正だった。 「おい!誰かと思ったらあの刑事じゃねえか!ったく、何でここでのんきに昼寝してんだよ!!」 「ハハ…あまりにもここが気持ちよくて…」 俺たちの周りには360度生徒たちがいた。つまり、俺たちは完全包囲されていた。 「おい!起きろ!」 「ふぁ?何だ警部ですかぁ…」 「何だとは何だ!シャキッとしろ!」 「…え?うわっ!何でこんなに人が?!あ、皆さんおはようございます…」 俺たちが背中の砂をはらいまくっていると、生徒の一人が言った。 「刑事さん、今はおはようじゃなくて、こんにちはですよ」 「え?」 俺はビックリ仰天して、腕時計をみた。 「に、2時ィ!?」 針は規則正しく2時を告げていた。夢ではない。 俺はまたもやビックリ仰天して後方へズッコけた。俺たちはそんなに寝ていたのか… 早速俺たちはあたりの生徒たちに聞き込みをした。 「あ、えーと、こんな所で聞くのもどうかと思うが、欄間くんが悩んでたというのを知ってる?」 「先輩が悩んでいた?さあ…」 「静希が悩んでたなんて…知らなかったなぁ」 「ごめんなさい…知らなくて」 だが、それらしい情報は手に入らなかった。 (あ〜大きく恥をかいたな…) それから俺が一服吸おうと倉庫の裏にいくと、誰かが電話をしているのが聞こえた。 「ああ。そうだ。もう十分だろう?!早く妹を…!」 (一体だれだ?こんなところで…ん?この声…) 「ナニッ!それでは約束がッ…え?そんな…だが…あ、待てッ…おい!」 どうやら電話は切れたようだ。 (そうだ!この声、井上 和正だ!あの不良…誰と電話してたんだ?) 「はぁ」 井上は腕をダランと下げ、小さくため息をついた。 その顔は不良とは思えない悲しげな顔だった。いままで見たことがない表情だった。そしてそのままいってしまった。 ウーム、怪しいのは、 ・もう十分だろう、早く妹を… ・それでは約束が… ・ため息、悲しげな表情 だ。 何かあるな、あの不良… しかし井上 和正のことについて聞き込みをしても、不良をジッと見る生徒なんかいないだろうし、嬉しい収穫はないことだろう。 俺は井上が校舎の方へ向かった所で、壁に背中をつけた。 早く妹を?どういうことだ? 少なくとも井上に妹はいるということだろうが…早く?要求している? そして謎の約束…それでは約束が…これに繋がる言葉は… それでは約束が→違うではないか、こんなところだろうな… 予想で、井上は妹と何かあり、それらを巡って誰かと約束をした。 だが、その約束を相手にやぶられてしまい、ため息をついて、悲しげな顔を… 井上 和正… あいつにも隠されたナゾがありそうだ…
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.82 ) |
- 日時: 2013/02/12 19:23 (mesh)
- 名前: かなえ
- [まとめ☆]
ここまでを、私、松田 乃絵流がまとめて紹介します^_^ みんな、私のこと覚えてる? 私はあまり登場しないから… でもこんな私も最後になったら活躍する…かも!? そんな、まつだ のえる で〜す! 最近はあの変な刑事が登場してるよね! あいつ本当なんなの!(♯`∧´)
で、まとめだった…(^^;; それではまとめます…
主人公→松田 乃絵流 まつだ のえる (一応…) ○○中学校に通う、2年生。 好きな人→欄間 静希先輩☆ 8時半ごろに教室に入った。
<主な人物> 欄間 静希→らんま しずき 今回の事件の被害者。 学校中でモテモテの男子生徒。 そのモテ度は20歳の女性もメロメロにさせるぐらい。 茜(あかね)と、雄希(ゆうき)という幼い兄弟がいる。雄希の証言で、静希は部活のことで悩んでおり、刑事はその悩みが原因で、自殺をしたという可能性も考えている。 だが、大勢の前で、しかも注射器を使用したという点から、その可能性は極めて低い。 同じく○○中学校に通う、2年生。乃絵流と同じクラス。 ・現在は毒の注射器で意識不明。 ・倒れた日は風邪気味だった。 ・頭を抱えて目をつぶって訓練をしていた。 ・気を失う直前、 「.....ハアッ...せ...せん...せい..どう......」 「ハァッ...ぼ、ぼ...くは...うっ...」 といった。 小学校の時にいじめグループに入っていて、高橋 優也と斎藤 理軽をいじめた経験の持ち主。
佐々木 浩二 先生 →ささき こうじ 私たちの担任の先生。 先輩が意識を失う直前、先輩に薬を渡していた。本人は風邪薬といっている。だが、薬は一つしか持ってきておらず、確認はとれない。
井上 和正→いのうえ かずまさ 乃絵流と同じクラス。 髪の毛を茶色に染め、パーマをかけて耳にはピアス...のいわば不良…。 9時半に教室に入った。 先輩のことは良く知らず、刑事に誰だ?と聞いたほど。 でも、倉庫の裏で、「ああ。そうだ。もう十分だろう?!早く妹を…!」「ナニッ!それでは約束がッ…え?そんな…だが…あ、待てッ…おい!」と、怪しげな電話をしている所を刑事が発見。刑事は、井上には妹がいて、その妹と何かトラブルがあったと推測している。
高橋 優也→たかはし ゆうや 乃絵流と同じクラス。 ひょろりとした小柄な男子。 7時56分に教室に入った。 クラスメイトの井上 和正を嫌っていて、自身は犯人候補としてみている。
斎藤 理軽→さいとう りかる 8時10分に教室に入った。
↑ゴメンなさい!ここは物語では書くのを忘れていました!
高橋 優也と、同じ小学校の、同じクラスだった。高橋は小学校の時にいじめられていて、斎藤はそんな高橋と友達になったけど、その高橋に裏切られ、その後転校。二人は出会うことはないと思ったが、偶然にも同じ中学校に通うことになって、また同じクラスになってしまった。また、その時のいじめグループに入っていた被害者、欄間 静希も同じクラス。欄間は二人のことを覚えてはいないが、二人は欄間のことを覚えていた。 裏切り者の高橋 優也を今回の事件の犯人とみている。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.83 ) |
- 日時: 2013/02/13 22:33 (mesh)
- 名前: かなえ
- 明日はバレンタインですね!
みなさんは誰かにチョコレート渡しますか? 渡す人は、その思い、届くといいですね^o^ 頑張って!私からも応援しますよ☆ ファイト〜(≧∇≦)
始まり↓ [魔法の薬] 「あ〜あ、私が名探偵だったら、先輩を痛めつけた犯人が分かるのに...」 そう思い、私はパソコンに、 ((名探偵になるには)) と、軽い気持ちで打ち込んだ。 調べてみると、意外にも、ホームページがたくさん出てきた。そのページ数10ページ数。 ((探偵になるためには 知っておくべき4つのポイント)) ((探偵になりたいです どうしたらいいのでしょうか)) ((探偵になる方法)) など。 (はあ〜どれか簡単そうなモンないかな...?) いろいろ見ていると、あるページが目に止まった。 ((これを飲んだら貴方も100%名探偵!ぜひお試しあれ!)) (何だコレ!) 私はそう思いながらも、すごく興味をもった。そして、気づけばクリックしてた。 パッ 現れたページには可愛らしいウサギ、猫、犬などの動物の絵に、背景はピンク、水色などの明るい色。見た瞬間、私はこのページは、絶対安心!と思ってしまった。 よく見てみるとそれは、薬のような物だと分かった。 薬については、こう記してあった。 ((これで貴方も憧れの...!飲むだけで名探偵になれる魔法の薬! ☆価格 3つセット→2000円。 5つセット→3000円。 注文は 080-☆%〒*-#\$へ! マジカルメディスン株式会社)) (ふーん、この薬、電話で頼むんだ... 面白そう...本当に繋がるのかな?電話してみようかな...どうしよう...) それからしばらく私はパソコンの前で腕組みをして、パソコンとにらめっこをしていた。そして、答えは決まった。 (よしっ!買う!だって、先輩のためだもん!) 何だか無理やり自分を説得させ、私は受話器をとった。 (えーと...080の…) ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、 数秒後... トゥルルルルルルル... (!!) なんと、電話はかかった。 私がドキドキしながら受話器を耳に当てていると、 ガチャ 「もしもし、こちら、マジカルメディスン株式会社です」 優しそうな女の人が出た。 「え!あっ...あの、名探偵になれる魔法の薬を頼みたいんですけど...」 「あっ、分かりました。とう会社では、薬は3つセットと、5つセットの2種類がありますがどちらに致しましょう?」 「あ、じゃあ、3つセットの方をください...」 「かしこましました。少々お待ちください」 そこで相手は電話口から消えた。そして、私は不安になってきた。(お金はどうするんだろう?それに薬は...?住所、言わないといけないのかな?お母さんに内緒だけど...大丈夫かな...) すると突然、 「はい、今貴方の家宛に、薬を送りましたよ」 と言われた。言われた直後はどういう意味か、わからなかった。 「え...送りましたって...私の家を知っているんですか?」 「ふふ...それは残念ながら、企業秘密です...でも、薬はあと1分後に来ますから。それでは...」 「え...!ちょっと待って...」 ガチャ 「あ...」 私はまだお金のこととか、詳しい説明が聞きたかったのに、相手はすぐに電話を切ってしまった。 ピ、ピ、ピ、ピ... 私はまた電話をかけた。 マジカルメディスン株式会社に。 でも、いつまでたっても電話はつながらない。私は諦めて電話を切った。 (マジカルメディスン株式会社...何者なの...?住所を教えてないのに、どうやって薬が送れるの?...1分後か...あと10秒じゃん...) 10...9...8...7...6...5...4...3...2...1... 「ゼロ!」 私が叫んだ、その時...! ピンポーン... 「え...!」 私はビクリと玄関を見つめた。 お母さんが出る。 (ちょっ...もし本当に薬だったらお母さんにばれちゃうよ...) 私も玄関の方へ向かった。 お母さんはサインをしていた。 何も疑わずに。 (...? お母さんはこの箱の中身を知っているの?) 「では...失礼します」 「ご苦労様」 ソワソワしているうちに、宅配の人は帰ってしまった。 「お母さんッ!その箱の中、何が入ってるの?」 「え?あぁお母さんの化粧品よ。前に頼んでたの。あ、そうそう」 お母さんは箱を躊躇なく開けた。 箱の中には本当に、お母さんの化粧品が入っていた。お母さんはその中から、ピンクの小さな袋を出して、私に渡した。 「??」 「その中にはね、普段食べない、高級なお菓子が入ってるの。いつも頼むとオマケで入ってたから」 化粧品を頼むごとにそんな高価なお菓子を黙って食べていたお母さんに厳しい目を向けながら、私は袋を開けた。 「あ.....」 「どう?いいの入ってた?」 「え...いや...こ、これっ、私がもらっていい?!」 「ええ...いいけど...」 私はお母さんの返事を聞くと、ダダダッと自分の部屋に入った。 そして鍵をかけ、再びその袋に注目した。 「...これだったんだ...」 私の目線の先には白い錠剤状の薬のような物がたくさんビンに入っていた。そう、あの怪しい会社の薬! 「でも何でお母さんの化粧品の中に?あ、お母さんに気づかれないようにするためかな?くう〜手がこんでる!」 私はしばらく薬を見ていた。 (でもこのビン、何も書いてないけど、本当にあの会社の薬?でも丁度1分後に来たし…ま、とにかく飲んでみるか!) 私はビンを開けて、手のひらに薬を1つのせた。 「わぁ〜これを飲んだら…」 白い薬はキラキラしていた。私は好奇心を掻き立てられ、気づけば薬を口にいれていた。まあ…つまり、飲んでしまったということです…はい… しばらく舐めていると、なんだかヨーグルトの味がしてきた。 なんか…あの、商品名出しちゃうと、「ヨーグレット」みたいな…うん!とにかく美味しい! でも、これで本当に私も名探偵?よし!犯人を考えてみよう! えーと、えーと…え?!私、容疑者知らないよ〜!これじゃ犯人突き止められないじゃん!どーしよう!…まあいいか!犯人はウチのクラスにいそうだし…明日学校で詳しく観察してみよう!
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.84 ) |
- 日時: 2013/02/14 20:53 (mesh)
- 名前: かなえ
- [先輩のお見舞い]
(…あの薬、効いてんのかな?効く時間も、注意事項も書いてなかったし、ほんと説明不足だな…) しかし…私は昨日お金を送ってしまった…やっぱりすぐにって言ってたからなるべく早く送った方がいいのかなと思ったから。2000円。 先輩は今だ休み。もう先輩がいない学校生活が始まって1週間が経過。私を含めた女子は全員限界気味。 カサッ (ん?) そのとき、私の机の上に一枚の紙が投げられた。 先生にばれないように開いてみると…
この手紙が回ってきたら、それはこの私、梅田 瑠璃からだと思ってね!で、今日、ヒマっていう人は、先輩のお見舞いにいかないかっていうハナシ。どう?大丈夫っていう人は大休憩に私の席にきてね!詳しいハナシはまたその時に。で、これを読んだらまた近くの女子に渡してね!よろしくお願いしま〜す☆ 瑠璃より
私はチラッと瑠璃の席をみた。 瑠璃はコッチにピースした。 「……」 先輩のお見舞いねえ…でも先輩、まだ意識不明なんじゃ?でもまあ私は行きたいなぁ… 結局、私は行くことにした。だって心配だもん。先輩を好きな女子の一人として、私は行く! ・・・・・・・・・・・・・・・ 「……先輩…」 現在の時刻、5時。ここは病院。 目の前には先輩。 でも、よく見る分厚いマスクや、よくわからないコード、機械がたくさん先輩の体に繋がれていて、部屋の表札を見なければ、この人が先輩だとはすぐには分からないと思う。 先輩は今だ意識不明。 この1週間の間に、なんども容体が悪化して、緊急治療室へ運ばれたそうだ。 「どうして先輩なんだろう…」 一人の女子が呟いた。 その一言はみんなが思っていた。どうして先輩がこんな目にあわなければいけなかったのか。答えは一つしかない。先輩は誰かに恨まれていた。でも、ウチのクラスの女子は誰一人先輩のことを恨んでないし、男子とも仲は良さそうに見えた。佐々木先生だって恨む要素はないと思うし… …まてよ、先輩、若い大人の女性と関係があるってウワサだけど…それって本当なのかな? もしも本当なら、若い大人の女性の元カレは、先輩に嫉妬するなぁ…まぁ、これは女性に彼氏がいたらの場合だけど… あぁ!もうわかんないよ! 何で先輩が…! 犯人も、その動機も、犯行をどうやってしたのかも!全部分からない! …!!そうだ!あの薬!何よ!全然効いてないじゃん! ハァハァ…もうとにかく落ち着こう…そうしたら必ず犯人の目的が分かるはず! すぅ〜 私は深呼吸してから言った。 「あのさ、あの刑事さんに聞いて見ない?容疑者を教えてくださいって」 「えー?でも刑事だよ?そう、簡単に教えてくれるかなぁ?」 「でもダメもとで聞いてみる?」 「じゃあ、どこに行けばいい?」 「あ、お姉ちゃんがみたらしいけど、刑事ならね、さっき谷ヶ川の上流にいたって!」 「よし!じゃあ谷ヶ川に行こう」 こうして私たち、計17人の女子たちは、みんな谷ヶ川に行くことにした。でも、教えてくれるかな? あの刑事…
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.85 ) |
- 日時: 2013/02/18 18:44 (mesh)
- 名前: かなえ
- 皆さん、お久しぶりですっ!
私、実は風邪をひいてしまい、ずっと寝ていました。 なのでこの小説も更新できず、皆さんにご心配おかけしました。 でも、もう治りましたので、大丈夫です☆彡 やっぱり風邪は嫌ですね ^^; 皆さんも風邪にはお気をつけて! (って、余計なお世話か…)
始まり↓ [大丈夫か?今の警察!] ガヤガヤワイワイ 谷ヶ川の上流に近づいていくうちに、警察の騒がしい声が聞こえてきた。 (一応面識のあるのはやっぱあの刑事だよね…) 私は辺りをキョロキョロした。 谷ヶ川は、私たちの中学校から徒歩で約10分の所にある、結構長い川。道の途中に森があって、そこを抜けると、綺麗にきらめく水。サラサラとなびく木々。そこが谷ヶ川。ここは美しい自然で有名な場所でもあるんだ。夏になったら子供達で川はいっぱいになる。でも、今はいかつい男の警察ばかり。川の美しいムードも台無し。 私たちは川の近くの大きな岩に身を潜めている。 私は瑠璃に耳打ちした。 「「ねえ!瑠璃!こんなかからあの刑事探すの?その前につまみ出されそうだよ」」 「「でも他に方法がないよ…」」 (はあ〜どうしよう…) もう諦めるしかな… 「おい、君たち!」 「キャッ!」 だ、誰よ?! 振り向くと、あの時の刑事が立っていた。 「あ…け、刑事さんじゃないですか!…もお、おどかさないでくださいよ!」 (で、でもこんなに簡単に見つかるなんて…ちょっとホッとしたかも) 「アハハ、スマンスマン!で、どうしてこんな大勢でこんな所にいるんだい?」 「………」 私は瑠璃をみた。 瑠璃は意味ありげにニカッと笑い、甘えた声で言った。 「私たちぃ、先輩を意識不明に落としいれた、悪ーい犯人を突き止めたいんですゥ!だから、刑事さんに、容疑者を教えてほしくてぇ…」 (……) 瑠璃以外の女子は瑠璃の作戦に気づいた。瑠璃はこっちをみる。 (ハァ、仕方ない、やるか…) 私も刑事に向かって、 「刑事さんって、正義の味方ですよねぇ?私、そういう素敵な人ダーイスキ!」 と猫なで声で言った。 「わ、私も!」 「う、うん!カッコいい!」 「犯人を突き止められたら将来私、警察官になりたいと思う!」 その後を、みんなが続ける。 どうかな?やっぱダメ? 「えー?おじさん困っちゃうなぁ〜」 (お?意外に効く?よし、こうなったら!) 「「みんな、せーの!」」 「お願ぁ〜い、素敵でぇ、カッコいい、世界のヒーローのぉ刑事さ〜ん」 みんなである意味キモい声で大合唱。谷ヶ川の自然の寿命、1年くらい縮んだかな?(汗) 「あはは〜そうか〜こんなに刑事に憧れてるのか〜うーん、だったら仕方ないよね〜よし!おじさん思い切って教えちゃう!」 (え?ウソ…教えちゃうの?) 「あ、ありがと刑事さん…」 これには瑠璃もびっくり! 私もびっくり!みんなもびっくり!みなさんびっくり! ああ、こんな刑事が目の前にいるなんて…日本の警察のだらしなさが身にしみてくる…
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.86 ) |
- 日時: 2013/02/20 00:27 (zaq)
- 名前: 愛華
- こんばんは!
最初から今まで全て見ました! 一番目のやつすごく面白かったです!!
これからも書いてくださいね!
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.87 ) |
- 日時: 2013/02/20 22:32 (mesh)
- 名前: かなえ
- 愛華さんありがとう☆彡
これからもよろしくね!
始まり↓ [私たちも、容疑者!?] 「でもお嬢ちゃんたち、容疑者っていうのは、詳しい所、まだ分かっていないんだ」 「いえ、それでも、いいんです。アタシたちは、刑事さんが今つかんでる情報を聞きたいだけだから」 「ああ、そうか、じゃあ教えるよ、えーと、まず警察の使命から話そうね…警察っていうのは正義のヒーローでね、日々凶悪犯を捕まえて、街の人から感謝…」 …で、このままバカな刑事はだんだん容疑者の話から何かがズレていき、30分後… 「んで、イッテKのイマトっていう珍獣ハンターが…」 あらら、いつの間にか、イッテKの話になっています…ハア〜 もうどうしたらこうなるのか… 早送りっと… それからまたまた30分後… 「3人目は、高橋 優也っていうか弱い…」 あらら、ちょっと行き過ぎましたね…巻き戻しっと…15分前に戻しましょ…(汗) 「よし、じゃあそろそろ容疑者の話をしようかな、まずね…」 それから刑事が話してくれたのは、 ・佐々木 浩二 先生 ・井上 和正 くん ・高橋 優也 くん ・斎藤 理軽 くん の四人。 刑事が言うにはこの四人が容疑者だという。だが、実際に確信の持てる証拠は発見されておらず、今だ捜索中だという。 「うーん、私としては井上 和正 くんが犯人だと思うなぁ…」 「え?井上くんが?」 「うん!絶対!」 そう言ったのは瑠璃だった。 「だって井上くんは乱暴だし、なんかいかにもって感じじゃん!」 「えー、見かけで判断するの?」 「でも、井上くんには動機がないよ?」 「動機??」 「あ、動機ってのは、人を殺めた理由ということね」 「でも、井上くんに妹がいたなんてねぇ…」 「あ、でも私お兄ちゃんから井上くんのウワサ聞いたことあるよ!」 「ウワサぁ?」 「うん、井上くんには小学生くらいの妹がいて、妹は今入院してるんだって…」 「入院?なんで?事故かなぁ?」 「いや…そこまでは知らないけど…」 「それにしても、妹を返せってどういう意味だろ?」 私は目を閉じ、手を額にあてて考えた。 (…会えない妹……) フッ 私の脳裏に離れ離れの兄弟の姿が浮かび上がった。 (…怪しげな電話……) そして頭を抱えている井上くんの険しい顔が浮かんだ。 (………) と、その時だった。 ((昔悪いことをしてお店の人に見つかって、捕まったことがあるんだよ)) (え?誰?) 私は突然聞こえた声に驚き、目を開けた。 目の前には仲良く意見を出しあっている友達の姿がある。そう、いつも。この友達にいつも私は支えられて… ((そして、ずっと何年も脅されてたんだ)) ハッ! (何?一体何なの?!) ((その店の人も悪くって…何万というお金を要求して…)) 「脅されてた…?」 「え?」 「ど、どういうこと?」 突然の私の言葉に、みんなは振り向いた。そして頭にハテナマークが浮かんでる… 「え…いや、も、もしかしたら井上くんはその電話の相手から脅されていたのかもしれないな…って…」 「そうか!井上くんは妹と何かあって、それで弱みを握られて脅されてるのかも!」 「ふむ…」 「ん?刑事さん、なにか心あたりでも?」 「え?いや、前にこんな事件があったんだ…」 それから刑事は言った。 井上くんにはお母さんもお父さんもいなくて、井上くんが小学3年生の頃に事故で亡くなってしまったそうです。それから井上くんは両親を失った悲しみと向き合うことが出来ず、小学6年生になると、非行に走るようになりました。髪の毛を染め、万引きをして、タバコを吸った…挙げればたくさんあるそうです。 「井上は毎日のように俺の交番にいたよ。毎回話をするんだが、聞く様子もなくてな…そしてある日、一本の電話が入ったんだ。慌ててその場所に駆けつけてみると、中学生くらいの男子が倒れていたんだ。よくみると、頭から血が出てるじゃねぇか。そばには野次馬の他に、青い顔をした井上がいたよ。すぐにその男子は運ばれていった。俺たちが問い詰めると、井上はこう話した。あの男子とすれ違うときに、肩がぶつかって言い争いになり、カッとなって突き飛ばしたら、そばの電柱に頭をぶつけて動かなくなった、とな。決して悪気はなかったという。だが、あいつは言ってたよ。あいつが助からなかったら、俺は人殺しになるんだな、と。井上が小学6年生の時だった」 「ふーん、井上くんにそんな過去があったなんて…」 「ね、ねえねえ!運ばれた男子はどうなったの?」 「ああ、助かったよ。少し頭を負傷したがな」 「じゃあ井上くんは人殺しにならなかったんだ。よかった、ハッピーエンドで」 「いや〜そうはいかないんだな。負傷した男子の親が猛抗議したんだ。あんな危険な不良をほおっておいていいのか!とね。不幸か幸運か、井上には両親がいなかったから、お金を払うだけで済んだ」 「ええっ!お金払ったの?小学生で?」 「あぁ。井上の暮らしはその後から悪化していき、井上はいつしか姿を現さなくなり、街から井上の姿は消えた。そして月日は流れ、俺は刑事になった。井上のことはもう忘れかけていたが、今回の事件で、井上のことを思い出したんだ」 「う〜ん、井上は案外家庭が崩壊していたんだね〜。でももしも井上が犯人なら、どうして先輩をあんなんにする必要があったの?」 「そう!それなんだよ!井上には動機がないんだ!」 「ねえ、それってさぁ〜」 そして私を除いたみんなは意見を言い合った。 それよりも、私はさっきの声が気になったからだ。 一体誰なの? 井上くんは、脅されてるっていいたいの?でも、あの言葉…どこかで聞いたことがあるんだよね…
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.88 ) |
- 日時: 2013/02/21 16:36 (zaq)
- 名前: 愛華
- うわああああ!!
続きメッチャ気になるぅぅぅぅ><
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.89 ) |
- 日時: 2013/02/23 08:56 (mesh)
- 名前: sky
- 魔法の薬すごーい!!
過去のことが知れる的なww
続き、楽しみにしてます。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.90 ) |
- 日時: 2013/02/23 20:39 (mesh)
- 名前: かなえ
- みなさん、最近小説かけなくてすみません^^;
私のiPod、ちょっと調子悪くて… 始まり↓ [怒りと悲しみ] と、いうわけで、気づけば太陽も沈み、6時もすぎた。私たちは帰ることになりました。 「じゃあ乃絵流!バイバーイ」 「うん!また明日ー!」 振った手を下げ、私は奥歯をかみしめた。 (絶対犯人を見つけてやるんだから) 私は家とは反対の方向に向かって歩き出した。そう、私は先輩の病室に再度行こうと思ったのだ。 コツ、コツ、コツ、コツ…… オシャレしてはいたヒールの靴が音をたてる。そして私は考えた。 本当に犯人は井上くんなの?確かに井上くんはなにかトラブルがあったっぽいけど、それがイコール犯人とは限らないよね… えっと、容疑者の中で動機があるのは…高橋 優也だけだ!高橋くんは昔、先輩にいじめられてて、その逆恨みで犯行に及んだ、こうとしか考えられない… う〜ん、やっぱ犯人は高橋くん? でも高橋くんはどうやって犯行を?高橋くんは先輩にはあまり近づいていないし… …あ〜もう!ホント推理って難しい…!しかも私は2000円も払ってあの薬を飲んだのに!全然効いてないし… でも、どうして先輩なの…? 私の大好きな先輩を…! コツ。 「……」 私は立ち止まった。 そして上を向いて叫んだ。 「ああああああああ〜〜〜っっ」 コツコツコツコツコツコツコツコツ………… 私はなれないヒールで走った。 目からは自然と涙がてできて、走った勢いで横に流れ落ちる。 「うああああんっっ!!!」 悔しかった… 悲しかった… ムカムカした… ボキッ (あ…) 突然、鈍い音がして私は転んだ。 足元をみると、高いヒールの 片方が根元から折れていた。走った勢いが原因だとみてとれた。 転んだ衝撃で、私の膝とひじから血がにじむ。 「ハアッハアッ…」 しばらく私は起き上がることが出来なかった。 「なんで…なんでこんなッ…」 私はアスファルトの地面に爪をたてた。 ガリガリガリガリ 爪が削れる。アスファルトの小さな破片が周りに増える。 「許さないッ…絶対…ッ!!」 先輩とは前のように話せない。 目を合わせることも出来ない。 先輩がどれほど大切か、 今日分かった。 そして私は絶対に犯人を見つけると、心に誓った。 (もう…こんなこと、私は許さない…先輩のためもそうだけど、このままじゃ私の根性が許さない!) そして私は立ち上がって、ヒールの両方を脱いだ。そして裸足で先輩のいる病院に向かった。 まだ道のりは遠い------。
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.91 ) |
- 日時: 2013/02/24 12:20 (w0109-49-134-143-158.uqwimax.jp)
- 名前: 愛華
- 切ないね・・・
めっちゃ続きが気になる・・・
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.92 ) |
- 日時: 2013/02/24 22:07 (mesh)
- 名前: かなえ
- 愛華さん、いつも読んでくれてありがとうV V
これからもぜひ読んでね!
始まり↓
[新しい情報] 「おい!応援の医師はまだか?!」 「いいか!あたりの病院の医師に伝えろ!緊急事態だとな!」 「違う!その器具じゃない!間違えるな!」 (え…何?) 病院に入る途端、大勢の医師が走り回っていた。どこもかしこも白衣の医師と看護師。皆、大声をあげたり、器具を持っていた。 「先生!B室の患者さんの容態が悪化してます!」 「他の医師に担当してもらえ!お前はA室の患者にあたるんだ!」 「はいっ!」 (え?今A室って…A室は先輩の病室じゃない!先輩に何かあったの?) 確かに先輩の病室はA室だった。聞き間違いかと思い、私は近くを通った医者を引き止めた。 「あ、あのっ!私、A室の欄間くんのクラスメイトです!欄間くんに何があったんですか!?」 「君!名前は?」 「松田 乃絵流です!」 「あぁ!君が松田さんか!君になら教えよう!実は欄間くんの容態が今まで以上に悪化して、非常に危険な状態なんだ!」 「えぇっ!そんな!せ、先輩は今どこに!?」 「救急救命室だよ!そこには必要な器具がたくさんあるからね!あ、それじゃ僕について来て!」 医者は走った。私も慌ててついて走る。 案内された部屋には、医者がたくさん行き来していて、緊急という様子がよく分かる。その扉には立ち入り禁止のマーク。 私はその部屋の中を、ガラス越しに見た。 「先輩ッ!」 先輩の姿は白い白衣でよくは見えなかった。まるでドラマのような光景だった。 すると、隣で真剣な表情を見せる医者はこう呟いた。 「青酸カリを注射されただけでも重傷で、助かったのが奇跡だというくらいだからな…今度は果たして助かるか…」 「えっ…そんな…」 私はまた先輩を見つめた。 そして医者に言った。 「あの!さっき、君が松田さんか!君になら教えよう!って言いましたよね?どうして私だったら教えてくれるんですか?」 「あぁ、それは欄間くんのお母さんが、松田乃絵流さんだけには詳しいことを話していいと言われたからだよ」 「えっ?私だけ?」 「ああ」 (ど、どうして私だけ…?そ、それに、何かが変…何か…妙な違和感が…何だろう…) 「…あの、もしかして先輩は…」 と、そのときだった。 ジリリリリリリリ……!!! (えっ?!) 病院に、非常時に鳴る、けたたましい音のベルが鳴り響いた。 そしてその数秒後、上から急にシャワーが降り注いだ。 「おいっ!これは火事用のシャワーじゃないか!一体どうなってんだ?!」 (こ、これはまさか…) イヤな予感がしたのは、私だけではなかった。 「か、火事だぁッ!!」 一人の医者が叫んだ。 「ひ、火元はどこだ!?」 「先生ッ!患者はどうしましょう?!避難させますか!?」 「いや、待て!焦って運んで患者の容体がこれ以上悪くなったら元も子もない!まずは火元の確認だ!」 そして、年輩医師の指示で、数人の男医師が見回りに出て行った。 「先輩ー!」 私は、ここぞという間に、救急救命室の扉を開け放ち、中に入り込んだ。 「あ…ちょっ!キミ!」 もちろん、抑えられて止められたが、私はダメもとで叫んだ。 「先輩の様子が見たいんです!どいてください!お願いします!」 するとなんと、医師たちの手の力が緩んでいった。 「…?」 それでも私は先輩の傍らに近づいて、しゃがみこんだ。 (…先輩…) 「欄間くんはまだ一度も意識を取り戻していないんだよ」 「え?」 振り返ると、そこには白衣が似合う、50代の男の医師が、立っていた。 「…あの、入って、よかったんですか…?」 「いや、本当はダメだ。だが、キミがあの人に似ていたから…」 「あの人…?」 「ああ。話は3年前にさかのぼる… 3年前、ここの病院に若い女性の患者が運ばれて来た。名前は高松 真知子(たかまつ まちこ)。そばには女性より年上の男がいたよ。二人が山でピクニックをしていたところ、女性が誤って数メートル下まで転落して、体中を複雑骨折。ずっと入院していて、最近無事に退院した。で、その時に男が言ったんだよ。真知子の様子が知りたいんだ、もっと近くにいさせてくれ、とな。えーと、男の名前は確か… 佐々木…何だったかな…いや〜何せ、3年前の話だからね〜忘れたよ」 「え?佐々木?!あの、もしかしてその人、佐々木 浩二って名前じゃ…?」 「あ〜あ!その人!佐々木 浩二だ!お嬢ちゃん、もしかして知り合いなの?」 「え?あ…いや….」 (これは嘘?佐々木浩二って私たちの先生の名前じゃん!高松 真知子か…先生の彼女かな?) 「あのっ!高松さんは、今どこに住んでいるんでしょうか?」 「さあ…でも、谷ヶ川の近くに住んでいると聞いたけど…」 「…そうですか、分かりました」 先生との関係… 学校付近にある谷ヶ川… 自分の生徒、先輩の不可解な謎… 果たしてこれは偶然なの?
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.93 ) |
- 日時: 2013/02/24 22:23 (mesh)
- 名前: sky
- 欄間くん乃絵流ちゃんのこと好きなのかな♪
でも死んじゃったら意味ない(汗)
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.94 ) |
- 日時: 2013/02/25 22:11 (mesh)
- 名前: かなえ
- おー、skyさん鋭いですね〜
さあ〜でも分かりませんよ〜^o^
始まり↓ [意外性] 「先生!警報の原因が分かりましたよ!」 声に振り返ると、さっき火事の確認に行った医師たちがいた。 「おー、一体火事の騒ぎの原因は何だったんだ?」 「電気室の警報ボタンが押されていたんです」 「え?電気室?」 不思議に思い、私が声をあげると、中年医師がこう言った。 「あ、お嬢ちゃんは知らないだろうけど、この病院には電気室があって、警報のボタンや、病室、受付の電気を付けたり、消したり出来るボタンがあるんだよ。まあ、普段は使わないけどね…で、その警報のボタンが押されていたとは、一体だれが…?」 「はあ。実は電気室のガラスが割られていて、そこから何者かが侵入したものと…」 「ふむ。つまり、イタズラという訳だな?」 「ええ、まあ。でも本当困りますよね。患者さんにも変な誤解を招いたかもしれませんし。」 「ああ、確かにな。でも、こんな場所でイタズラして、ストレス発散するなんて…物好きもいるもんだな…」 「さあ…ただイタズラされそうと思われている所にイタズラしても見つかりそうだし、こんなイタズラされそうにない病院にイタズラするほうが、意外性があって捕まりにくいのかもしれませんよ…」 (……犯罪の意外性?) 「そうだな…まさに犯人の思うツボだな」 (……犯人の…ツボ?) 「どうしたんだい?お嬢ちゃん。何か掴んだ!みたいなその表情は。」 「いえ、何でも。…でも何か掴んだのは事実ですよ…」 そう言って乃絵流は笑顔を作った。 さぁ、いよいよ乃絵流の大捜査が始まる??
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.95 ) |
- 日時: 2013/02/26 16:15 (w0109-49-134-143-158.uqwimax.jp)
- 名前: 愛華
- おおおおっ!?
新しい展開の予感!
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.96 ) |
- 日時: 2013/02/26 21:27 (plala)
- 名前: ユリア
- おひさで〜す(=´∀`)人(´∀`=)
最近、遊びすぎてみれなかったヽ(´o`;ごめんね。・゜・(ノД`)・゜・。 でも、あらためてみるとぉもしろいね♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪ これからも期待してるょ(((o(*゚▽゚*)o)))がんばれ!!!
ユリアより(*☻-☻*)
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.97 ) |
- 日時: 2013/02/28 19:03 (mesh)
- 名前: かなえ
- 愛華さん、ユリアさんありがとう(≧∇≦)
頑張るよ☆☆☆ 只今小説書き中……
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.98 ) |
- 日時: 2013/03/01 21:59 (plala)
- 名前: りんご
- かなえさん!お久しぶりです!!
関係の無いお話なのですが、パート2を作ってみたらどうですか?
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.99 ) |
- 日時: 2013/03/01 22:23 (mesh)
- 名前: かなえ
- ああ、もうスレの数が多くなっているからですか?
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Re: 小説 「止まらないいじめ」〜悲しみを乗り越えて〜 ( No.100 ) |
- 日時: 2013/03/01 22:26 (plala)
- 名前: りんご
- ハイ!
すみません。関係の無い事をはなしてしまって
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