憎しみ転じて |
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- 日時: 2010/08/01 23:01 (user)
- 名前: nori
- 私のひとつ上の先輩で、とても嫌な男が
「いました」。 口を開けば、憎まれ口。 仕事に対しては小姑な感じの注意。 他人に全く興味が無い態度。 と、腹が立ちます。 何しろ、私の指導員でした。 そして、二年目で指導員の大役をこなせる エリートでもあります。 指導期間の終了とともに 違う部署にいってしまいましたが・・・。 そして、その人がいなくなった後は 社会の荒波に揉まれながら踏ん張ってきました。 心身に色々なモノが溜まってきます。 ただ、「元指導員」は相変わらず 廊下で会えば、憎まれ口の連発!! そんな中、冬頃「元指導員」の同期の人が、 私の慰労会を開いてくれました。 見るに見かねてでしょう。 私は思わず泣き出してしまい、 そして、その慰労会にすら顔を出さなかった、 「元指導員」に憎しみすら覚えました。 同期の人も、 「ああ、あいつはね・・・!」 と、同情してくれました。
それから、一年が経ちました。 私も一人前になったのかな? そして、私は同期会(全国から集合)で 衝撃の事実を知りました。 それは、人事の方が、私たちの 様子を指導員の書いたレポートを元に ヒアリングするのですが、 皆が、指導員とのコミュニケーション不足やら、 指導員のコメントを元に、 お叱りを受けたのですが。 私だけは、なかったのです。 私は、「元指導員」の書いたレポートを見ました。 まるで、私の性格を熟知したかのように、 指導方法のまとめ、結果等が書いてあり、 「彼女は素晴らしい新入社員です」 と、まとめてありました。 最後まで自分が面倒を見切れなかったことへの コメントも書いてありました。 私は、何故か涙が溢れそうになりました。 「ああ、貴方の指導員はね、完璧よ。 夏バテの心配があるから、こうしたとか、 会社の事を知ってもらうためにこうしたとか。 ちゃんとした、報告書を毎月私に出してたわよ。 今朝も電話があったし。入社二年目の出来じゃないわ」 と、人事の方がおっしゃっていました。 その日の夜の懇親会(宴会です)でも、 「ここだけの話、 他は指導員と喧嘩ばっかで、私が仲裁に回ってたのよね。 唯一、貴方以外は」 と、笑顔で語ってくれました。 そして、思いだしました。 彼が憎まれ口をたたくと、とてもやる気が出て、 業務が円滑に進んだことを。 彼の指導のおかげで、 私はここまで成長できたことを 何よりも、彼は私を否定しませんでした。 他の新入社員は、指導員から全否定されながら、 険悪になっていたらしいです。 そして、最後に衝撃の事実を知りました。 「これは、絶対に彼に内緒にしてくれって 言われてたんだけど。 冬頃、貴方の慰労会無かった? あれね、彼から私に話があって、 私から彼の同期にお願いしたの。 『本当は自分がしてあげたいけど』って」 それを聞いた途端、涙が溢れ出しました。 あ、お酒のせいでもあるんですよ!
私は、その人にとてもお礼を しないといけないと感じましたが、 何分、私の周りの人間は、慰労会での 私の愚痴やらを聞いているので、今更 相談すらできません。 そして、表立ってお礼をするわけにも・・・。 陰でこっそりお礼をするには、 どうしたらいいでしょうか?
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