Re: 確かにあの頃はお前になろうとしていた。 ( No.303 ) |
- 日時: 2015/09/03 18:45 ocn
- 名前: 相思華。
- 強いて言えば好きと言う感情が分からなくなった。
自分がこうして抱いている感情が本物か分からない。
そうやって逃げ出している自分に嘲笑を。
きっときっと世界は明日も廻っていくのだろう。 僕を置いていっていつまでもいつまでも、ぐるぐるり。
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Re: 確かにあの頃はお前になろうとしていた。 ( No.304 ) |
- 日時: 2015/09/03 21:35 ocn
- 名前: 相思華。
- 破綻してしまった未来、僕はどうなるのだろう。
人の形をした神様は今日も上から僕を嘲笑う。
空が大粒の涙を流しては僕のことを濡らしてって。 届かない背中を追いかけるように手を伸ばしたの。
こんな結末を望んだ訳じゃないんだと。 組み敷かれたベッドの上、僕は雨を降らせた。
こんな悲劇の主人公なんて御免だと。 溢れ出す軽蔑の眼差し、64個の目が一斉に向いた。
増えていく傷は赤色で彩り華を咲かせて散っていく。 落花したものはシーツに赤色花火を打ち上げる。
届かない、届かないよ、ああ。
君が居ないだけでこの手は行き場所を亡くす。 落ちたものは腕か否か。
合わない、合わないよ、ああ。
視線が合わないだけで僕は息を止められる。 吐き出したものは言の葉か否か。
この世が虚無ならばそこでふたり一緒に行こう。 地獄でどうか僕に罰を与えておくれ。
あの世が虚無ならばそこでふたり一緒に行こう。 天国昇ればきっとまた会えるから。
純粋な君は天に来る、罪が晴れるならそこで会おう。
どうか どうか 君にも 幸福な 死を。
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Re: 確かにあの頃はお前になろうとしていた。 ( No.305 ) |
- 日時: 2015/09/04 16:20 ocn
- 名前: 相思華。
- トモダチのままで居れば変わらなかったんだろう。
そうと理解しているけれど僕は一線を超えた。
境界線、それはもう疾うに有りはしない。
今日も空は曇りで大粒の涙を流して僕を濡らす。 僕は堪えきれずに雨を降らせた。
天気は不安定、僕も不安定。 ぐらりぐらりと揺れては落ちるの繰り返し。
どうか、どうか 傘を差して下さい。 濡れたままの僕は滑り落ちることしか出来ないから。
空虚な僕は実体を亡くして影となる。 君の後ろにでしか存在出来ない僕を嘲笑って。
「ねえ、ねえ、僕はどうして此処に居るの」
誰にも望まれていない生は今日も息を吸った。
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Re: 確かにあの頃はお前になろうとしていた。 ( No.306 ) |
- 日時: 2015/09/05 14:25 ocn
- 名前: 相思華。
- 己の手の平に余るほどの精神安定剤を。
なんでも飲み込むブラックホールへ。
苦味が広がって吐き気、催している僕。
沢山飲めばそれだけでどでかい魔法が。 気分があがってふわりゆらりと踊り出す。
「僕ね、消えちゃいたいの」 「誰にも望まれない生ならば居ないも同然」
肉体ひとつ傷付ければ魔法を繰り出す。 笑っていられるのは一体何故なんだ。
「なにが楽しくて笑っているんだろうね」 「そんなに面白いことかな」
頭の中で言葉がぐるりぐるりと巡ってく。
昨日も雨、明日もきっと雨。 止む日なんて疾うに消えてしまった。
「仲良しだからね、手を繋いでるの」
燃え盛るのは嫉妬の炎か。 どす黒い感情がぶくぶく膨れ上がる。
齟齬があるだけで噛み合わない言の葉たち。 言葉すらまともに交わえれない僕。
ねえ、どうしてそんなに笑ってられるの。 帰らなきゃ叱られるんだ。
何処かで夕焼け小焼け鴉が泣く。
空が哭いて僕は雨を降らせての繰り返し。 胸を絞める鎖が愛おしくて。
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Re: 確かにあの頃はお前になろうとしていた。 ( No.307 ) |
- 日時: 2015/09/05 21:12 ocn
- 名前: 累。
- 曇り空の下、僕は上から落ちてくる雨に身を委ねた。
そうすれば雨を降らせていることすら誤魔化せそうで。
通販で買ったメスを片手に腕を切りつける。 溢れ出した赤色はシーツに落ちて赤い花火を咲かせた。
「おはよう」「楽しいね」「またね」
そんな在り来たりな言葉だけで良かったのに。 君はいつしかそれすらもくれなくなってしまったから。
僕は君という存在を嫌いになることにしました。 想い続けるだけの世界なんて要らない。
辛いことや悲しいことだけの世界なんてもう消えたから。 笑って良いんだよ?ねえ。
なのになんで虚無に包まれて笑えやしないんだろうか。
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Re: 確かにあの頃はお前になろうとしていた。 ( No.308 ) |
- 日時: 2015/09/06 13:15 ocn
- 名前: 累。
- 揺らり揺らると揺れている真っ白な華。
揺らり揺らると揺れている真っ黒な華。
純粋な恋心は憎しみへと変わってしまった。
それは君が僕を拒絶してしまったから。 もうトモダチにも戻れないね。
咀嚼して飲み込む音がひとつ。
「サヨナラ」は咀嚼して飲み込んでしまった。
別れはあまりにも塩っぱすぎるから。 僕はその塩辛さに耐えきることが出来ない。
「感情に味をつけたらどうなるんだろうね」
そう言ったのは僕か、君か、それすら忘れた。 そう思いながらまた咀嚼して飲み込むの繰り返し。
ああ、やっぱり「サヨナラ」は塩っぱいや。
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Re: 確かにあの頃はお前になろうとしていた。 ( No.309 ) |
- 日時: 2015/09/07 18:25 ocn
- 名前: 累。
- 泣いたって仕方ないと分かっているのに。
溢れ出す雨は止むことを知らぬようで。
抱えきれなくなった感情を放り出せたら。 きっときっと楽なんだろうな。
矜持で立ってきた今、残るものはなにもない。
甘い飴玉は少しだけ飽きてしまった。 だからほんのり苦い貴方をどうかどうか。
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Re: 確かにあの頃はお前になろうとしていた。 ( No.310 ) |
- 日時: 2015/09/08 15:35 ocn
- 名前: 累。
- 華が咲いていた、綺麗な真っ白い華が。
風に揺られて花々は踊り出す。
茜色に染まった世界、消えた灯火。
雨を降らせた時に願ったこと。 今、こうして実現したのに。
落ちる雨が僕を悲しみの波に溺れさせる。 虚無で溢れてる世界。
夢にまで見た世界に来れた。 なのにお前が泣くから報われない。
どうかどうか、泣かないで。 笑っていておくれ。 だけど僕のことは生涯忘れないで。
矛盾した感情、齟齬があって噛み合わず。
それでも花々、踊り続ける。 茜色の世界、きっときっと美しい。 世界の中心、号哭をあげた僕は落ちゆく。
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Re: 確かにあの頃はお前になろうとしていた。 ( No.311 ) |
- 日時: 2015/09/09 17:40 ocn
- 名前: 累。
- 此処に一日しか生きられない華がある。
真っ白で汚れを知らないような華。
花言葉 「明日、私は死ぬでしょう」
一日しか生きれないモノの思いとは一体。 なんなのだろうかと思ってしまう。
悲観するのだろうか。 それとも最後を謳歌して楽しむのだろうか。
もしくはただただ平凡に過ごすだろうか。
分からない思いを知るためには。 僕が同じ思いをするしかないのだと。
知っているから、僕は、僕は。
汚れを知らないような真っ白な華は。 きっときっと生を授かったことを悔いたはず。
一日しか生きれないのならば。 一体なんの価値があると言うのだろう。
分からない、分からないからこそ。
僕は同じ思いをしてそれを体験するべき。 そうすればきっとひとつの思想を得られる。
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Re: 確かにあの頃はお前になろうとしていた。 ( No.312 ) |
- 日時: 2015/09/09 18:55 ocn
- 名前: 累。
- 水色、クレヨン握りしめて君は呟いた。
「復讐するんだ」って。
水色の復讐で君は遠のいて行って。 掴めないその背中を蹴ってみたいと願う。
真夏の炎天下、歪んでいく世界。 世界は廻るの、蜃気楼に包まれていって。
言葉は生きているのに伝わらない。 言葉は生きているのに届かないから。
夢のあとが、君の嗚咽が。 いつまでもいつまでも脳裏、巡っていく。
掴んだ星の分だけ僕等は笑い合っていた。 なのに。
その笑い声が煩わしくて仕方ないんだ。
少しだけ低い声が煩わしくて。 好きだったはずなのに憎らしくなって。
哭いて笑ってよ、一等星。 輝いて僕の道をどうかどうか照らして。
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Re: 確かにあの頃はお前になろうとしていた。 ( No.313 ) |
- 日時: 2015/09/10 22:48 ocn
- 名前: 累。
- 初秋の太陽が窓ガラスを照らして存在証明。
撫でやかに吹く風は芯を冷やしてゆく。
此処ではない何処かへと、願う。
掻き切った喉は複数の赤で覆われてしまって。 存在証明、僕は何処にも居やしない。
今日も大きく息を吸って無為に息を吐いた。
明日を一生懸命生きれたのならば。 曖昧だった僕の存在も証明されるのだろう。
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Re: 確かにあの頃はお前になろうとしていた。 ( No.314 ) |
- 日時: 2015/09/10 22:55 ocn
- 名前: 累。
- こんなにも憎んで居るのは僕だけなんだ。
まるで独り善がりの片思いのようで。
叶わない思いを抱いているところは似ている。 終わらない思いを抱いてるとろこも似ている。
蹴りたいその背中を今日も視線で探して。 終わらない感情を飲み込むように息を止める。
知らない顔をしていれば楽なのだろうと。 諦めるように目を瞑った。
愛憎は裏表一体でしかないのだから。 好きは直ぐに憎いに変わってしまうのだから。
こんなモノはない方がマシなんだ。
蹴りたいその背中、きっと今日も視線で追う。
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Re: 確かにあの頃はお前になろうとしていた。 ( No.315 ) |
- 日時: 2015/09/13 01:25 ocn
- 名前: 累。
- 剃刀、ポケットに忍ばせて歩けば怖いものなし。
少しだけ強くなれたような気がするんだ。
「何処にも居ないや」一人で呟けば笑い声が。
だってね、見つけることが出来ないもんだから。 声にしないと分からないだろうから。
心に溜め込んだモノを吐き出してみただけなんだ。
泣いてなんか居ませんよ、ええ と。 呟いてみても溢れ出すものは留まらなくて。
リアリティがない僕は今日だって明日だって、ああ。
実体を亡くした僕は影となって空を彷徨う。 この世は飽いていてそれは灰色の世界だと思わないか。
結局はそういうことなんだよ、ねえ。
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Re: 確かにあの頃はお前になろうとしていた。 ( No.316 ) |
- 日時: 2015/09/13 19:55 ocn
- 名前: 累。
- 夜を終えて朝を追い、華を咲かせる簡単なお仕事。
ひとりで呟いた言葉は虚しくも溶けて消えてゆく。
「あいつが悪いのだから僕は悪くはないんだ」 「知らぬ存ぜぬの態度。なるほど、似ている」 「消えることも出来ずに生きることしか出来ず」
そうか、それが答えだと知っていたんだよね。
傘を差してくれる人は居ないから。 ひとりでタオルを頭に乗せて空の涙を凌いでく。
僕が降らした涙は肥料となって華を咲かせる。 肥大した思いは募るばかりで消えやしない。
齟齬があって咀嚼出来ない生きながら死した言葉。 無意味だと知っても尚、悲願する。
終わらないで。まだ満たされては居ないのだから。 消えないでよ。まだ傍で笑っていたいのだから。
生きながら死んだように生きている僕は。 きっと、今日も明日を生きては死んでいくのだろ。
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Re: 確かにあの頃はお前になろうとしていた。 ( No.317 ) |
- 日時: 2015/09/14 15:40 ocn
- 名前: 累。
- 「バイバイ、また明日」がないと気付いた今日。
もう会えることはなくなってしまったんだろう。
僕はいつだって弱い虫のままだから。 お前に「おはよう」と言うことすら出来やしない。
憎しみが優先されたはずなのに。 メールがきただけで忘れていた感情が溢れ出して。
友達のままで居たかったよ、なんて。 今更過ぎて雨が降ることもなくなってしまった。
ぽっかり空いた胸には虚無の海が流れ込み。 手を伸ばす僕の腕はお前には届かないから。
まだお前を越すことが出来ない。
忘れられないからこそ、そのままで居たかった。 それを壊してしまったのは一体全体誰だったっけな。
傘を差してくれればそれで良かったのに。 お前はそれすらしてくれなかったから。
ああ、もうきっと元に戻ることすら出来やしないね。
僕等はこれで終わり。 「それじゃあサヨナラ」は飲み込んでしまった。
サヨナラは僕からすれば塩っぱすぎるから出来ないの。 それすらも今更過ぎて笑えてきちゃう今日この頃。
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Re: 確かにあの頃はお前になろうとしていた。 ( No.318 ) |
- 日時: 2015/09/16 20:00 ocn
- 名前: 累。
- 来年がないと言うことを知ってしまった。
だからと言ってどうすることも出来ない。
今年で最後だから目一杯一緒に居たかった。 一番仲の良い友達として傍に置いて欲しかった。
でも、それすらも、もう無理なんだって。
僕の届かない場所へと行ってしまった。 届かない、届かないよ、ああ。
何処かからか聞こえてくるあの子の笑い声が。 煩わしくなってしまったのは一体いつからだろう。
僕の中では好きと憎悪は紙一重のようで。
遠いところへと淘汰されたお前が憎らしい。 好きだけど好きなのに、憎らしくて仕方ない。
新しい扉はもう開いてしまったよ。
そんなに悲しい僕を支えているものはなに。 一番になれなくて良いから笑い合っていたかった。
タイムリミットを知っていれば。 きっと僕は悔いのないように生きただろう。
憎いよ、お前のことが心底。
だからもう存在すら消えてしまっておくれ、ねえ。
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Re: 確かにあの頃はお前になろうとしていた。 ( No.319 ) |
- 日時: 2015/09/17 17:36 ocn
- 名前: 累。
- 鮮やかなその色に捕われて足を止めた。
傘を差してくれたのは一体誰だっけ。
我慢し続けた分だけこの身を傷つけた。 赤い花火を打ち上げればどでかい魔法。
やまないのは一体全体なんなんだろう。
願えば叶うからこそどんどん溺れていく。 貪欲になって求め続けるように。
逢魔が時、茜色の空、通り雨。
傘を持たない僕はずぶ濡れになるの。 そんな僕をどうかどうか笑っておくれよ。
目が覚めればお前が、なんてこと。 きっともう訪れることはなくなるから。
目が覚めた時、もう一度傘を差して。
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Re: 確かにあの頃はお前になろうとしていた。 ( No.320 ) |
- 日時: 2015/09/18 21:30 ocn
- 名前: 累。
- 星の数ほどの運命でも貴方と友になることを夢見たの。
温もりってなんだっけ、愛おしさってなんだっけ。
傷つけないことだっけ。
模範解答がないこのゲームはいつだって虚無に包まれ。 終わることが出来ないのは何故なんだって自問自答。
此処が境界線。
僕の世界には貴方を中心としていたから。 無理に切り離してしまえば真っ直ぐ立てないだろう。
ああ、生まれて来てから心は見つけることが出来ないから。 今日も無為に生きては無為に息を吸って吐いた。
雨を降らしているのは誰だっけ、泣いているのは空だっけ。
嗚咽混じりに言葉を吐いて縋るように手を伸ばして。 それが本当の愛ってやつなんだっけ。
愛おしさってなんだっけ、温もりってなんだっけ。 怯えて触れることすらままならないことなんだっけ。
ああ、もう傘を投げ出して走っていってしまおうか。
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Re: 確かにあの頃はお前になろうとしていた。 ( No.321 ) |
- 日時: 2015/09/20 21:26 ocn
- 名前: 累。
- 継ぎ接ぎだらけの幸せを寄せ集めて。
そして君の強さに押し潰されていた。
苦しむだけの輝きならば要らない。 悲しむだけの幸せならば要らない。
不確実な蝶は私の手に止まった。 羽を休める為に私をどうか使って。
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Re: 確かにあの頃はお前になろうとしていた。 ( No.322 ) |
- 日時: 2015/09/20 21:30 ocn
- 名前: 累。
- 例えば海の底で貴方が生きているのならば。
私はこの足を切り落として魚になろう。
深みへ落ちるほどに貴方が近づくのならば。 果てない闇を彷徨う影になっても良い。
艶やかに漂う私の陽炎、叶わない日々に 溺れていただけ。 貴方は居ない、分かっている、分かっている。
昇る昇る太陽が私の場所を浄化する。 青く光る刻印は温い温い風が攫ってゆく。
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